結局、いき着く自転車とはなんだろか

(同僚)「…で結局、シティサイクルが究極なんかなと思うわけですよ」

charichari–「ふーむ…」

というお話を社内でした先日。”なぜロードバイクは何十年も乗り続ける人が少ないのか”というお話から生まれた同僚の意見はこうです。

・ママチャリからロードに乗った時の速さと格好良さは感動を覚える
・自分に合ったロードをキラキラパッションで入手する
・アチコチ出かけてはちょこちょこカスタムをする

「ここまではいいんです。めっちゃ楽しいし」

・徐々に膨らむ欲望に、ある日クレジット請求にビビる
・ふと冷静になっちゃって『ロード沼』にハマってることに気づく
・「ここまでする必要があるのか」と哲学者モードになる

「ここからはコロナ禍も影響したっちゃしましたけど」

・あれだけ気にならなかった買い物に、ロードがしんどくなる
・長距離に行こうというテンションが下がっていく自分がいる
・街乗り自転車が欲しくなる (クロスバイク検討する)

なーるほーどなー。確かにcharichariも遠からずだったかもしれないなー。今でもロードは好きだしオートバイも乗るしクルマにも乗る。でもロードで70kmとか走ろうというテンションは最近ないなー。むしろクルマに折り畳み自転車積んで、現地でポタリングするとかが好きだもんな。

そういう流れで冒頭の下りになったわけですが、ロードバイク卒業された方はネットで検索するとたくさんおられますね。そこでちょっと思ったのが「ロード乗りを降りた方に勧めたいシティサイクルはあるだろうか」を今回はテーマにさせて頂きます。

おかえりっ!ロード、楽しかったでしょ

嫌な小見出しですみません(笑。
ロードバイクに熱中している方から見れば「なにゆう」でしょうけど、近い将来でも遠い将来でも、一旦お休みすることも含めてみるとアルアル話です。これはクルマやオートバイでも同じことが言えます。

例えば生活環境が変わり、カスタマイズや趣味にかける予算が割けなくなる代表的な例と言えば…「子供が生まれた」ですかね。子育てにかかる費用や時間は尊いものです。胸を張って『ロード活動休止』をされて下さい。(恥ずかしいことではないです)

そんな代表的な例を含めて、一旦シティサイクルに戻られる時がやってきます。その時にシティサイクルの新たな発見や違った嫌悪感が生まれます。その発見はロードバイクに乗ってたからこそ見れる景色なんです。素晴らしいと思います。

charichariが思うロードバイクの素晴らしさは、オートバイと近いもので「風を追う感覚、一緒に新しい土地を見せてくれる相棒」だったことです。しゃかりきにペダルを踏むことではない乗り方をしていたcharichariですが、ツーリングで70km〜100km走ると爽快感と充実感がありました。運動も兼ねていたから余計ですよね。

でもシティサイクルは違います。
なにが違うかというと…刺激が少ないんですよね。もっさりというか、便利なんだけどトロいというか。ハンドルポジションも近くてフラフラしがちだし。どこか怖さもあります。だからロードバイクに夢中になっている時は「ママチャリなんて」と思っちゃうんですよね。

ロードの魅力と感覚はこうしたら街乗りでもイケる?

でもロードバイクがずっと好きでも、先述のように「ロード活動休止」という時期が訪れた時、気持ちはイヤイヤでも譲歩しないといけない場合はどうするか?

簡単です。「ロードバイクの乗り方に近いシティサイクルに乗り換える」ということです。

シティサイクルというジャンルは、なにも「ママチャリ」だけではありません。街乗りに適した仕様にされたスポーツ系サイクルもあります。代表的なのはクロスバイクでしょう。街中でも爽快に走行出来ます。

「じゃ、持っているロードバイクのドロップをバーハンにしたらいいのではないか」

それもアリかもしれません。
ただお子様を乗せるチャイルドシートを取り付けざる負えない時は、ロードバイクのフレームでは不安定。しかもタイヤ幅も細い(23mm)ので、32mm以上でないとお子様が成長してくると走行時の不安感は募るばかりです。

どうせなら買い換えちまおう

お持ちのロードバイクを保管しておき新しいシティサイクルを購入し、家族で利用する。そんなスタイルもいいですね。

ただcharichariはあまりオススメしません。それはかつて経験があるのですが、『ロードバイクを乗らないなら、下取りに出そう。じゃないと欲しい時には必ず、別のが欲しくなるから』なんです。

「イヤっす。一生、コイツと潰れるまで乗る覚悟す」
その気持ち、非常に分かります。それでも別の方に安価で譲るなど「その車両に需要があるときに手放す」のが一番です。

例えば30万で購入したロードバイクをカスタマイズして、なんだかんだと合わせて2年で60万くらい費やしている場合、その車両は20万強で売れる可能性があります。

しかし納屋などで保管して数十年経過したら、部品供給も少なくなり需要が乏しく、その価値は付きにくくなります。ビンテージとかの付加価値はつくかもですが、そんなことは未来にならないと分かりません。それなら旬な時に下取りや個人売買をした方がお得です。

さらに人の興味は年齢によって変わりますし体力も変わります。つまり好みも変わってくるものです。それなら、その時に欲しいと思う車両を購入すればいいんです。

charichariは「自転車は一生乗れる乗り物」と思っていますが、それとこれとは話が違い、乗り手が変わってその自転車そのものが大切に長く乗って頂けるなら、それは素晴らしい結果だと思います。むしろ自転車もその方が喜ぶと思っています。

使いやすさならクロスバイクもしくはミニベロか

「じゃあ買い換えるとしたなら、なにがいいのさ?」

そうですね。いきなりママチャリは進めませんが、ロードバイクの感覚からシティサイクルへ買い換えるとするならば、オススメなのは、やはり汎用クロスバイクでしょう。

タイヤの大きさやフレーム強度、荷台をオプションで装着できるなど、ファミリー向け仕様にカスタマイズする幅も広いです。奥様と共用されるなら、フレームのトップチューブが乗降時に辛いというならば、「[ 2021年モデル 4 ] 新車情報」でもご紹介した「マリン バイクス / ラークスパー 1」などのクロスバイクはオススメです。

あとはミニベロですね。
タイヤ口径が小さい分、街乗りではスパイシーに取り回せますし、女性にも乗りやすいサイズです。それに車に積んでレジャーのお供にも活用できますし応用性が高いでしょう。ミニベロも車体によっては速度40km/h以上は出ますから、なめたもんじゃありません。

[ 2021年モデル 1 ] 新車情報でお伝えしているミニベロがありますが、こちらもオススメの一つですね。

ロード経験者は是非、若者に伝える伝承者になろう

ロード活動休止中でも、かつてロードバイクを乗っていたからこその知識は、永遠に消えません。むしろそれが自転車整備の基礎となっているはずです。これ、かなり貴重なんです。

我が子の自転車の修理はもちろん、子供がロードバイクに乗りたい時、一緒に選んであげられる。なんだったら復活して親子で走り出す方もいます。いいお話ではないですか。

charichariの子供達はロードバイクへの興味はまだないですが、MTBやBMXへの興味はあります。かつてこだわりまくった自分の経験は、多少ジャンルが違えど活かされています。合わせて近所の子供達の自転車修理もお願いされるので、ロードバイクに熱中した経験は良かったなと思っています。

あと変速機なしのシングルギヤ・ママチャリ、あるじゃないですか。あのギア比(32T/14 or 16T)は素晴らしく考えられた比率だなと思います。走り出しはある程度スムーズで、速度が乗ってきてもそれなりにペダリング出来る。そしてローラーブレーキも素晴らしい部品です。さらに最近はオートライトなど、気軽に乗れて気を使わないママチャリに、逆に再発見することもあります。

こだわる時期も大事ですし、離れてみる時期も大切。それを楽しめればロードもシティサイクルも面白くなれます。

同僚、それが個人的に分かればロードの付き合い方が見えてくるんじゃない?

「…で、カノジョとこの間、ミニベロを一緒に買いまして。。。」

なんだよそれ。。。結局ノロケかよ。

今日も元気にいってらっしゃーい♪

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