[ 2021年モデル 4 ] 新車情報
この「新車情報」も4回目になりました。振り返ると、ジャンル越えてなかなか良いセレクションしているなと自負したりなんちゃったり。今回もバッチリ、オススメ新車をご紹介させて頂きますっ!
今回もこのテーマを中心に、いつものオススメ選定基準を踏まえてご紹介しましょう。基準は以下の通りです。
[新車情報で紹介する選出基準]
1. 男性も女性も乗りやすい自転車
2. 近距離、中距離移動に向いている自転車
3. お値段がお手頃、品質も見込まれる自転車
4. 製造元がしっかりとしている自転車
で、選ばれた自転車がこちら♪
「マリン バイクス / ラークスパー 1」
おお…前回ご紹介した「GT Bicycles」と同じくマッチョなテイストがありますが、こちらはクルーザーっぽいエッセンスが入っていますね。初見だけでも非常に期待ができる雰囲気を感じます。早速、分析していきましょう!
なるほど言われてみれば西海岸フレーバーを感じるぜ
まずはメーカーについてご紹介しましょう。
「マリン バイクス」は、1986年にアメリカ・サンフランシスコ北部にある同州マリン郡で設立されたメーカー。マウンテンバイクの開発製造を主にされています。
「デザイン性に優れ、軽量で、長く乗れるバイクを作る」
マリンの理念、というものでしょう。究極のマウンテインバイクを創りたいというコンセプトから、ユーザーの声をしっかりと取り入れて「長く乗れるバイク=いつまでもワクワクしてもらえるバイク」を作られている様です。
マウンテンバイクは、その名の通り、山道などの悪路を走破しやすい仕様になっていますが、マリンバイクの場合、ヨーロッパや日本の様なメーカーとは違った個性を放たれています。なんだろう…あ、クルーザーっぽいPOPさも入っていそうなデザインかも。
では恒例の分析をしていこう
では詳しく見ていきましょう。
「もし乗るとしたら…」を想定して、公式発表されている情報から色々と確認してみますね。
① Frame (フレーム)
Series 2 Butted CrMo, 27.5” Wheels, Mixte Low-Step, Integrated Headset,Disc Brake, Kickstand Mount, Fender and Rack Mounts
ここに書かれているのはフレームの特徴ですね。クロモリフレーム、27.5インチのホイール…
ん?「27.5インチ?」
そうなんです。最近のマウンテンバイクでは、かつての26インチもしくは、29インチのホイールサイズとは別に、27.5インチ規格の製品が出回っています。これは、29インチの様にデカくなく重くなく、かといって26インチの様に小さくなく走破しやすい。そういった理由から広まっています。
またフレーム形状が今回特徴的です。
女性の使い勝手を考慮した車体だけに、トップチューブとダウンチューブが、かなり低い位置に設定されています。これは乗り降りがしやすいでしょう。同時にシートステーとシートチューブ、トップチューブに、もう一つステーが横一文字に加工されています。おそらくシートチューブを中心に剛性を高めるため…でしょう。
その他、「インテグレイテッド・ヘッドセット」と書かれていますね。最近の規格で『軽量かつ剛性向上』という特徴を持つ部品です。ロードレーサーを筆頭に、マウンテンバイクでも導入が近年、拡大しています。これは素晴らしい。
あとはフロントキャリアやリアキャリア、フェンダースポットなどの取り付けピボットが用意されているなど、かなり利便性も注視したフレーム作りをされています。
② Fork
CrMo Steel, Curved Blade, Disc Specific, Fender and Rack Eyelets
フロントフォークもクロモリ。「Curved Blade」とは少し湾曲してますということですね。この湾曲していることで直進性の向上と、衝撃吸収効果が期待できます。「Fender and Rack Eyelets」とは、フロントフォークに取り付けられるドリンクホルダーばりの取り付けピボットのことですね。ここの活用は、最近のアクセサリー製品も沢山、リリースされてきていますのでありがたい仕様です。
③ Rim
Marin Aluminum Double Wall, 27mm Internal, Disc Specific
マリン独自のアルミ二重構造リム、幅(内径)は27mm、ディスクブレーキ用…と言ってます。
④ Tires
Vee Tire, GPVee, 27.5×2.35″, Wire Bead, Puncture Protection, Mixed Terrain Ready
さすがマウンテンバイクを作られているメーカーさん。なかなかの太めタイヤをチョイスされてますね。しかしマウンテンバイク的な太さなので、ファット感は写真より感じないと思います。なお標準装備のタイヤは、センター部分がゴツゴツした形状でなく、さほど凹凸がない仕様。曲がるときにタイヤブロックパターンから「フォぉー」って、タイヤ音が聞こえてくることがあるでしょう(笑。
つまるところ乗り心地は抜群に良さそうです。タイヤサイズはおそらくコチラ。
⑦ Derailleur Rear
MicroSHIFT Advent X 10-Speed Wide Range
⑦ Shift Lever
MicroSHIFT Advent X 10-Speed
リアディレイラーと、シフトを一緒にご説明しますと、10速切換の変速機ですハイ。
⑧ Crankset
Forged Alloy Crank, Steel Narrow Wide 38T Chainring
⑧ Cassette
SunRace 10-Speed, 11-51T
さぁやってきました。クランクの歯数が38、リアが11から51。恒例の『想定速度はどのくらい出せるのか』計算をしましょうっ!! タイヤが27.5インチでー、1分間に70回転、ペダルを漕いだとしてー。。。いでよ数字っ!!
・11T (10速) / 70回転(ケイデンス) … 約32km
・51T (1速) / 70回転(ケイデンス) … 約5kmちょっと
おおよその計算ですが、まぁこれだけの速度が見込めるなら十分でしょう。ロードバイクではないですからね。むしろ坂道で辛くないギア比が一番、助かるかと。あ…サンフランシスコって、坂道が多い街だっけか。マリン郡は郊外とはいえ、グーグルマップで見るとまぁまぁの坂道が。なるほどっ! この方がいいかもしれないな。
・Bottom Bracket / Sealed Cartridge Bearings, Square Taper
・Chain / KMC X10
・Brakes Front / Tektro HD-M275 Hydraulic, 180mm Rotor
・Brakes Rear / Tektro HD-M275 Hydraulic, 160mm Rotor
他はこんな感じ。テクトロのディスクブレーキシステムが装着されています。
このモデルは「マリンがたどり着いた女性のための自転車」だ
いやはや、これはソソる自転車ですねぇ。
乗るとお出かけしたくなる自転車、キャリアを装着してドカドカと荷物を積んでも、持ち前の剛健感で安定した走りが望めるかと思いますっ
その他、気になったポイントを見ていきましょうか
ハンドルは、乗り手側に湾曲した幅広なバーハンドル。
ここは女性が乗っても、凹凸の衝撃の際、前輪のバタつきをしっかり抑えることが出来るように考えられたのではと思います。「クルーザーっぽい」と思うのは、このハンドルシルエットの影響も大きいでしょう。
またシートチューブが、他のスポーツバイクのフレームに比べて低めに加工されていますね。
サドル高調整のゆとりを考慮されたのではと思います。公式では『適正身長:155-165cm」と明記されているので、中背の女性に特化考慮された、ありがたい自転車です。
同時にサドルシートですが、臀部が幅広のシートを選ばれています。
乗車ポジションにゆとりある設計ですから、お尻の痛みを軽減しやすいものを選ばれていますね。実用を考慮して色々と工夫をされたことが想像できます。
気になるパーツはこの辺りか。
実用に向けて考えると、前カゴは欲しいところ。
通勤通学でのカバンとか「ドカっ」と入れられる方が、そりゃあ便利だと思います。この自転車に合う前カゴは…こんなのじゃないかなぁ。。。
あと何度も登場している前カゴアイテムですが、「cofit」着脱式カゴはオススメです。実際使ってますけど、本気でオススメなんだってば。きっとこの自転車にも合うはずっ
こんな「ラークスパー1」を気になったら、販売店に行ってみようっ
一連を見てきましたが、いかがでしょう?
夢が広がる自転車なのが十分にお判り頂けたら…嬉しいなぁ。
気になった方は是非、販売店で実物をチェックしてみてください。もしWebから一目惚れされた方がいらっしゃったら…現在販売しているこちらをポチ。いや何、カラーも1色しかないから、迷うことはないさ。
というわけで如何だったでしょうか?
今回も素晴らしい自転車を発見、ご紹介出来て良かったです。
それでは今日も元気に行ってらっしゃーい♪
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