[ 2021年モデル 3 ] 新車情報

ちょっとテーマを模索する間に、紹介する間隔が開いてしまいましたが、お待たせしました。今回の「新車情報」、こういうテーマでご紹介するのはどうかなと思いたちました。

『無骨な自転車好きの女性にオススメできるのはどれだ!?』

結構、ゴツゴツ系自転車が好きな女性は多いのでは?
まぁママチャリシルエットは、少々過食気味になっている人も多いですし、新鮮味に欠けるといった微妙なお悩みで悶々されているのかもしれません。

今回は、このテーマを中心に、いつものオススメ選定基準を踏まえてご紹介しましょう。基準は以下の通りです。


[新車情報で紹介する選出基準]

1. 男性も女性も乗りやすい自転車

2. 近距離、中距離移動に向いている自転車

3. お値段がお手頃、品質も見込まれる自転車

4. 製造元がしっかりとしている自転車 


で、選ばれた自転車がこちら♪

おお…ゴリゴリっ!
さぁ、なぜオススメなのか…?早速、語っちゃいましょう。

「GT (ゲイリー・ターナー) bicycles 」というメーカー

「GT」は、アメリカ・カリフォルニアにある自転車メーカー。
BMXブーム(1970)の波にうまく乗り、急成長を遂げたスポーツ系自転車製造会社です。トレイルやフリースタイルなどのクロスオーバー系自転車をリリースしてますね。ああ…カタカナ多すぎてよく分からんですね。すごく乱暴に言えば『自転車メーカー界のジープ』です(笑。

自転車メーカー界のJeepとも言えるかも? (出典:Jeep)

クルマの「Jeep(ジープ)」を知っている方には、その無骨でゴリゴリマッチョな印象から「ああ…オフロード的な。これで山道とか行けるんよね」という連想はできるかと思いますが、「GT」も同じく、そんなゴリゴリ正統派自転車と言えるでしょう。

「GT」の大きな特徴はフレームで個性を出しています。

「フローティングステー・トリプルトライアングル」と、これまたカタカナで、舌噛みそうですが、直訳すれば「浮いている支柱・3つの三角形型」…なんのこっちゃか分かりませんね。

つまり通常ならサドルシートが刺さっている縦フレームから、後輪に向けて細めの支柱が伸びているフレーム形状がほとんどですが、この「GT」が製造するフレームは、足の間にある支柱(トップビーム)の途中から溶接されていることにより、細めの支柱の距離が長くなっている…。これにより「しなり」が生まれて、路面とタイヤの食いつきが向上するし、乗り心地もいいぜっ!…という、画期的な製法なんです。

実際に試乗すると、通常走行ではその効果は感じにくいですが、少し速度をあげてコーナリングをすると、グッと踏ん張る。コーナーを開けてペダリングをすると、これまたグッと食いつく…。リアサスペンション付の自転車では沈み込みすぎて頼りなさを感じますが、これは気持ちい感覚。そんな感じの印象は受けました。

それが「GT」というブランドの大きな特徴ではないでしょうか。

なぜ女性にオススメなのか

では全体を見ていきましょう。
ハンドルはフラットバー・ハンドル。MTB車種だけに、車体をコントロールしやすい様に、当然ながら選ばれています。

フロントサスペンションがありますね。このブランドは悪路を走破できる自転車開発を手がけているので、路面の衝撃からなるべく、前輪が跳ね上げない様に採用されています。
あとはディスクブレーキですが、通常のV型やキャリパーブレーキでは、砂や泥がリムに付着ると、制御能力が著しく落ちるなどの理由から、泥などの影響が少ない、このシステムが採用されているのでしょう。後輪も同じ理由かと思われます。

あとはタイヤが肉厚。MTBですから当然ですね。
多変速機能搭載も、速度をあげるより「コントロールしやすい」ギア比を優先されているかと思います。あとで詳しく見てみましょう。

さ、フレームです。
先ほどご紹介した、GT独自の「〜トリプルトライアングル」は割愛するとして、全体的にフレームを見ると、おや?トップチューブがサドルポストに向かって下がっているぞ …?なぜだろう?

その答えはこちら。

(出典:GT/動画チャンネル vimeo公式)

この動画の1:00過ぎで、男性が山道をダウンヒルしていますが、体全体でバランスを取りながら(分かりやすくいえば、「やや立ち漕ぎ」)走行しています。この状態で、ロードバイクばりのトップチューブがあると…股間をヒットして痛めます。こんな道でそんなアクシデントは、たまったもんじゃありません。あ、シャレではないです悪しからず。

股間強打、または足つきをしやすくするために、わざと下げ目のフレーム製法にしているんですね。素晴らしい。

で、このトップチューブが下がっていることで、日常の街乗りで走行すると…信号などで気軽にサドルから降りて、フレームを跨いだ状態で待機することが可能。


つまり跨いで降りて、跨いで乗って…の動きは、乗降車の時だけで済むということと、急なブレーキングで思わず、サドルから降りるときも、フレームを跨いだまま、前で地面に両足が着けるという、何かと便利な形状なのです。

男性にもそうですが、女性は特にありがたい。
そんなわけで、女性にオススメできる「ゴツゴツ自転車」なのです。

フレームにダボあり。リアキャリアが装着可能か

フレーム談義は、あとひとつ。
後輪側に見られる「ダボ穴」。そう、こちらですね。

黒いネジが付いている箇所があります。こちらはオシャレで付いているのではなく、実用的に活用出来るように設けられたものです。

リアフレーム・ディスクブレーキのキャリパー付近にもダボがある。リアキャリア用だ

こんな感じ。
他、ドリンクホルダーなどが装着できるダボ穴があったりします。なお、今回ご紹介している車両は、フロントフォークが油圧式サスペンションの仕様ですが、普通の鉄柱フロントフォーク仕様もあります。

鉄柱フロントフォーク仕様では、左右に3つのダボ穴があります。こちらもホルダー取り付けが可能です。なかなか面白く便利な機能ですね。

ドリンクホルダー型のキャリーを取り付けることで新たな積載スペースを確保できる「Aggressor Sports Rigid」モデルの選択も非常にアリだ。

フロントの前カゴが欲しい方は、こちらを揃えよう

リアキャリアをつけることで、日常の積載には大いに役立ちますが、出来れば視界の中にある範囲で積載出来ると、何かと安心。
charichariも使っている前かご「Cofit」は着脱式前かごで、このご時世(レジ袋有料化)、本当に便利。以前にレポート記事を書かせて頂いておりますが、今でもバリバリガンガン、使っています。


購入装着する前に、下写真のように「ハンドルからタイヤまでの距離25cmは保つこと」というのがありますが、まさしくそうです。charichariは見切り発車で購入したので、少し重くなるとタイヤにこすってしまってます。まぁそこまで積載することは、あまりないので使い続けていますけど。

こういったアクセサリーを取り入れると、より使い勝手のよい自転車になります。

走りはどうだ?スペック表から見た考察

さぁお待たせしました。
公式発表からみる車両のスペック(能力)を見ていきましょう。

車重は約15kg未満。サスペンションがあるので、無いモデルと比べると少し重くはなりますが、それでも軽量な方です。

変速は、21段変速と24段変速の2種類あります。最高速は何キロ出せるのか…?恒例の計算をしてみます。それ電卓でチョイチョイ…。

上位モデル:約41km/h *80rpm
それ以外 :約39km/h *80rpm

「rpm」とはペダルの回転数(1分間)。クロスバイクで平均60-80回転、ロードでは80回転以上が平均目安と言われています。その間をとって計算すると、こうなりました。もちろんタイヤと路面の抵抗もあるので、80回転で走るのは少々しんどいかもしれませんが…結構、速いかも。

タイヤは、幅「2.25」と書かれています。これはインチサイズですので、cmに直すと「5.5cm」。マジか…ファットバイクみたいに無骨カワイイっ!

ブレーキはディスクブレーキですので、しっかりと止まりますよ。当たり前なこと言ってますけど、実際に乗られたら「ああなるほど、ほんまや」と、リムブレーキとの違いを分かって頂けると思いますっ。ギュっと…ククっと…この感触、伝え方が難しいなー。

後の細かいところは、参考程度にご覧ください。ここでは割愛します。

乗っていると”こだわり女子”に見えて好印象!?

最近増えてきたMTB乗りの女性たち。いや、珍しいとかではなく「気づかれたか…」という印象を受けます。特にこのGT Bicyclesのフレームは、先述のように、”下がり気味”トップチューブのおかげで、足つきもよい。これは大きなオススメポイントです。

またタイヤが太いことで乗り心地がよく、見た目が無骨な車両だけに、アクティヴな印象も持たれやすい。生活面でもファッション的にも「使える自転車」に人気が出てくるのは当然かもしれません。

GT Bicycles 「Aggressor」は取扱店での購入をオススメしますが、お近くになければWeb購入もありです。



他にもカラバリありますので、こちらをきっかけに色々とご覧頂いたら…と思います。

いかがだったでしょうか?
今回の記事は長くなりましたね(いつもですが)。参考になれば幸いです。

それでは今日も元気にいってらっしゃーい♪

…あ、この自転車、サイドスタンドは付いていないので別購入です。悪しからず。

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