あったらホンマ便利っ整備スタンド

さて今回は自転車整備の際に「あったら便利」な整備スタンドの紹介です。

「なにもそこまで本気な道具はいらんわ…」

と思われているあなた達っ!
おっしゃる通り本格的なものはいりませんが、サイドスタンド自転車での「チョイ整備」で ”今、この瞬間にあったら…”と欲しくなるシーンは多々あったはず。

例えば…『車輪空転させてチェーンオイルを馴染ませるのに(あればなぁ)』『車輪を取り付ける今、まさにあったら楽だなぁ』『洗車の時に車輪回したいのに車両を持ち上げるのはシンドイなぁ(あればなぁ)』など、ちょっとしたことで欲しくなったことはありませんか?

いくつかご紹介してみますので、ちょっとご覧下さいませ。

整備スタンドってなに?

こちらはHOZAN「C-751」というもの。街の自転車屋さんでもたまに見かける。耐荷重50kgと電動アシストも楽々。ここまでのものは家庭にはいらないが整備がしやすそうなのは理解していただけるだろう。

写真のように『自転車を浮かして各所点検しやすい様に支えるもの」で、本格的なものから簡易的なものまで、それら仕様は目的に応じて様々です。特に自転車にスタンドを取り付けることを嫌うロードバイクなどは、自宅では「壁に立てかける」以外、この整備スタンドなどで駐輪していることが多いのではないでしょうか?

しかしシティサイクル、スポーツ系自転車においてはセンタースタンドやサイドスタンドなどの自転車に装着して自立させる部品がありますので、概ね整備スタンドで毎日お世話になることはありません。

でも…でも、整備する時には「あっ!たらいいな〇〇製薬」なるコピーよろしく、今この瞬間に欲しいっ!ということが多々あります。「この瞬間」をケチって自転車を逆さにして整備すると…

おや?こんな所に傷がついちゃったぞっ (汗

…と悲しくなることがひとしお。ケチっただけに時間と体力とおまけにキズも付いちゃうことが多々あります。

それを解消するのが(それだけではないですけど)整備スタンドです。

どんな時に使うの?

スポーツ系自転車は、その車重が軽いのでスタンドのホルダーに軽々と装着しやすいが、ママチャリや電動アシストではそうはいかない。その辺も製品選びでは考慮したいところだ。

重ねてになりますが、整備スタンドがいるときは「自転車整備をする時」に使います。それ以外では高級バイク(主にスポーツ系など)をお持ちの方で自宅内に自転車を入れておきたいなどの理由から、整備スタンドを使われている方も多いですが、今回は個人整備に向いている仕様を中心にお伝えします。

1. チェーンオイルのメンテナンス

定期的に注油する自転車チェーン周り。注油を初めてする方には「一度古い油をクリーナーなど使って拭き取ってから注油してね」ということが前提なのだが、この古い油を拭き取る時に後輪がくるくる回ることになる。センタースタンドならタイヤが地面に接地していないので問題ないが、サイドスタンドが自転車に装備されている場合、タイヤが地面に接地しているので簡単にくるくると回ってくれない。その時に役に立つ。さらに変速機がある自転車にはスプロケット(歯車)への注油でも、気軽にタイヤを回転させながら馴染ませられる。

2.タイヤ交換の際のホール着脱

強い力をかけてボルトを緩めるのは地上で行うが、一旦緩めてから整備スタンドを使うと着脱は楽な姿勢で出来る。ある程度の高さまで自転車をリフトアップ出来る整備スタンドなら、なおさら作業がしやすい(腰が痛くない)。取り付けの際は取り外しの逆作業。軽く(ずり落ちない程度)ボルトを締めて位置決め出来たら、あとは地上で必要トルク分まで締め付けたら良い。

3.ブレーキ調整の時のタイヤ空転確認

「2.」と作業は別となるが、フレームと後輪の軸(ハブ軸)締め付けの際、軸がややズレてしまうことがある。タイヤを空転させてタイヤが真っ直ぐ装着出来ているかどうかフレームの一部を目安にして確認をするが、この時も整備スタンドがあれば作業が楽。些細なことだが、この一瞬の時間が累積短縮されて整備時間が短時間で終えられるといっても過言ではない。

4.洗車時の自立補助

洗車の際、タイヤホイールを回転させてリムやスポークの汚れを拭き取る( or 洗車シャンプーで洗う)時、自転車が地上から離れていると洗いやすい。さらに水跳ねを防ぐために「網の側溝ふた」の上で洗車する時でも、支柱足がそこそこ安定し支えてくれる。この安定からくる安心感での洗車で「整備スタンドを買ってよかった」と実感出来る。

…順不同ですが、こうやってみると自宅整備の大半と言っても過言ではないほど、整備スタンドがあった方が作業効率は格段に上がることがお分かりでしょう。ご家庭をお持ちの旦那さん、きっと奥さまから「…またこんなもの買ってきて(ブツブツ)」と言われる前に、この記事を事前にご覧頂きつつ、『君の自転車も整備するからさっ』と仰って頂ければ、きっとご納得いただけるはず…?

いでよっオススメ整備スタンドたち

本格的な整備スタンドではなくとも、特に後輪の作業はタイヤを空転させれるようにするだけで、グンと作業効率が上がる。さらに普段、気づかなかった箇所までしっかりと見れる場合も多い。

では個人用(家庭用)で使いやすい整備スタンドは、一体どんなものがあるのでしょうか? いくつか条件を出してみましょう。

(1) 軽くて
(2) 収納しやすくて
(3)使い勝手がいいヤツ

この3つでしょうね。また「効率よく自宅スペースの有効活用をしたい」という方もおられるかと思いますので、それも足してご紹介しましょう。

▼ MINOURA CAM-1 キャメルスタンド

整備スタンドとしては非常にコンパクトなスタンド。大きな力をかけるような整備スタンドではないが、後輪を中心とした軽メンテには最高の相棒になれるだろう。汎用性も高めなので(ファットバイク/電動アシストは不可)、オススメできるスタンド。


ビバ 修理台 

軽快車(ママチャリ)からロードバイクまで使用できるスタンド。フレームを引っ掛けるだけなので取扱いが容易。ただ自転車は1点支えにつき「ブラーン」となるので軽整備スタンドとしてご理解ください。


▼ IWA ワンアクションディスプレイ&折りたたみ式ワークスタンド A02L

軽作業の整備スタンドで面白い製品がある。自転車の前ギアやペダルが回るフレーム部分「BB」の底と前輪を軽くサポートし、後輪を浮かせるスタンド「A02L」というもの。軽快車への適合は定かではないが、スポーツ系自転車にはほとんど適応するそうだ。「コンパクト」「手軽」「使い勝手が良い」の3拍子は達成している。しかし車両を載せたままの荷重負担をかける作業には向いていないので、ご注意頂ければ。


▼ HOZAN(ホーザン):リペアスタンド C-751

本格的に整備するなどのお気持ちなら、文中でも紹介したこちらの製品だ。電動アシスト自転車まで支えられるツワモノ整備スタンド。しかも上下レバーで車体をグイッと持ち上げられる優れもの。家に複数、自転車があって電動アシストからロードバイクまで整備も自らやっちゃう方にはオススメ。もちろんお値段もグイッと上がって約4万円。でもそれだけの価値はあるし使用回数によっては十分に元が取れるはず。ただしツワモノスタンドでも加重負担にはご注意を。


…と、如何たったでしょうか?

別売りスタンドはおおよそロードバイクやマウンテンバイク向けのものが多く、それらの場合は個人で所有するのは趣味趣向が高い方がほとんどですが、冒頭のお伝えしたように、定期的な整備を自らされる方、一般的な車両をお持ちの方でも「あっ!たらいいな」なる整備スタンドはオススメです。

またすべての整備スタンドは、スタンドに自転車を載せたままボルトにトルクをかけることは避けてください。スタンド上では「仮締め」までとし、地上に下ろしてからトルクをかけた「本締め」をすることを心がけてください。でないと倒れる危険→事故&怪我に繋がります。

それでは皆さん、今日も気をつけていってらっしゃいっ!!

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