令和4年度(2022)道路交通法 ポイントスクランブル

2022年4月、道路交通法が改定されました。この道路交通法は移り変わる道路事情、そしてそれを利用する車両の進化に伴う対応、また利用者の安全を保持するための新対策などが、状況を鑑みて改正されていきますが、ある意味、時代背景を映している法律だと思います。

例えば…報道で取り上げられた近年の改正項目は『妨害運転罪の創設によるあおり運転の厳罰化 (2020年)』『走行中の携帯電話等の使用(「ながら運転」)の罰則強化 (2019年)』などが記憶に新しいでしょうか。

今年の道路改正法は、自動車への法改正はもちろんのこと、新たな車両に対しての道路利用ルールが追加されました。新たな道路交通法は何か?そして自転車はどうなのか? 今回は令和4年(2022)最新版の道路交通法ポイントを、まずは今後の施行予定も含めてお伝えしましょう。

車両別 改正項目

警察庁からもこのような案内を発表中。クルマだけではなく自転車でも飲酒運転は大事故になるのでやめようそうしよう
引用(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/insyu/index-2.html)

■ 自動車

▼酒気帯び運転防止への強化 (2022/4/1〜)
業務に使用している自動車(白ナンバー車の自家用自動車含)を下記の台数保有している場合、安全運転管理者の選任が義務となる。

-1.乗車定員11人以上の自動車…1台以上
-2. その他の自動車(トラックを含む)…5台以上
(50ccを超える大型・普通二輪車…その他の自動車は0.5台分として数える)

▼ 自動車の積載における制限 (2022/5/13〜 予定)
従来までの積載制限項目である「幅」「長さ」が、車両サイズから計して、これまでの1.1倍から1.2倍へ緩和。
(https://jta.or.jp/wp-content/uploads/2022/03/npa_sekisaiseigen.pdf) *警視庁リーフレット

▼ 高齢者における運転免許更新時での運転技能検査が義務化 (2022/5/13〜予定)
過去3年間に一定の交通違反歴がある75歳以上のドライバーが対象
(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/law/R040405_poster/R2poster.pdf) *警視庁リーフレット

▼運転免許の受験資格の見直し等に関する規定の整備 (2022/5/13〜予定)
大型免許・中型免許・第二種免許受験資格で「特別な教習」を修了した者は、受験資格が「19歳以上・普通免許等1年以上」に緩和。
(https://www.jtsa.or.jp/new/koutsuhou-kaisei.html) *全日本交通安全協会

■ オートバイ

2022年4月現在、特になし。

■ 自転車

2022年4月現在、特になし。

自転車への直接改正はなくても…だ

「なんやのんっクルマだけやないかーい」

そんな声が聞こえてきますが、実はそうでもなかれ。今回の改正では自転車にとって、非常に関係することがあるんです。それは…

『 自動車の積載における制限』

なんです。
どういうことかというと、クルマをお持ちで、クルマの後ろに自転車を積載し、旅先でツーリングを楽しむ方、おられますよね?この場合、3ナンバーの乗用車(SUVとか)でリアサイクルキャリアを使っている人は分解することなくキャリアをつけて積み込めましたが、これまで軽自動車では自転車の全長が交通法では、はみ出てしまい、 前輪をリリースしてから積載する必要がありました。

しかし今回「1.2倍」と拡張緩和されたことから、自転車の車種やサイズによっては分解しなくても良いということが期待できるんです。特にジムニー乗りの皆さまはMTBが前輪リリースしなくても積載出来ちゃうかもしれないんですっ ! (注:ジムニーの車両幅1475mm なので、自転車は全長1669mmまでに限る)

これオートバイでも言えることで、軽排気量のモトクロスレーサーで、林間コースを走破する趣味をお持ちの方。同じく中型〜大型車(普通車)を持っていないとコースまで赴けなかったのに対し、新法案からは軽自動車でも積載できるかもしれないんですっ! ジムニーっっっっっっ!!! (注:ジムニー車重は軽いので、お持ちのオートバイの重量とのバランス⁠や運転方法には十分に確認しましょう)

もちろんMTBだけでなく、ロードバイクやクロスバイクなどもクルマと一緒にお出かけできるチャンスが広がったワケです。惜しくもゴールデンウィーク明けからの施行ですが、これからのハイシーズンに向けて、キャンピング計画が色々と夢広がったわけですよ。これは嬉しいです。

クルマの後部につけれるリア サイクルキャリア

車幅があれば問題ないが、これまでコンパクトカーなどにとってはロードバイクやMTBは少し規定オーバーしていたが、今回はイケるかも!!
引用(amazon/Allen Sports)

ほな、どんなのがあるんですかいな?ってことで、「道路交通法改定・自転車積載の夢が広がった記念」として、一つだけご紹介しましょうっ !

その前にcharichariがサイクルキャリアを付けてお出かけした経験から感じた注意ポイントを簡単にお伝えしましょう。それを踏まえて是非、検討されるといいでしょう。

  1. 思ったほど運転しにくくない
  2. バックの時、誘導してくれる人がいると安心
  3. 大回り気味でハンドル切るべし
  4. サービスエリアなどで休憩中、盗難されないようにワイヤーロックは必要

1. 思ったほど運転しにくくない
これは自転車という軽量物なだけに気にしなくて大丈夫でした。ルーフトップに積載している場合、構造物をくぐる時は「だ…大丈夫よな!?」というドキドキ感が常にあり、一旦停車して目視確認してからくぐってましたが、リアサイクルキャリアではそんな心配は要りません。

2.バックの時、誘導してくれる人がいると安心
これは一般駐車場でバック進入する時ですかね。おおよそ問題ないけど、柱のそばの駐車スペースや、隣のクルマの距離感が普段と違うので、バックモニターだけではかなり怖い。もし自信がなければ、先に自転車を降ろしておく方がいいでしょう。あと後ろが長くなっていることも注意してください。

3.大回り気味でハンドルを切るべし
走行中はちょっと気になる程度ですが、信号などで他レーンにいる車両とすれ違う時や、近くに歩行者やオートバイなども存在する時、引っ掛けてしまう恐れがあります(逆にビビリすぎ?)。「後ろだけ車幅が違う」ということを認知した上で、やや大回り気味でハンドルを切るシーンが多々ありました。

4.盗難に注意
これ、友人が被害にあってます。サイクルキャリアの多くはベルトロック型。盗難はいとも簡単にできます。友人は高速P.A.で休憩中(トイレ行ってお土産物色している間に)、やられたそうです。100均のダイヤルロックなどで2箇所ほどフォローしておく方が良いでしょう。


▼ オススメのサイクルキャリア

アレンスポーツ(Allen Sports) サイクルキャリア

汎用性が高めなリア設置型サイクルキャリア。ステーションワゴン、ミニバン、セダンなど、ハッチバック式もある程度、網羅している優れもの。ただしリアスポイラーがある車両は注意が必要。合わせてリアにスペアタイヤがあるSUV系は装着NGだが、外せばなんとやらっぽい…(charichari妄想調べ) !?

いかがだったでしょうか?
ルーフサイクルキャリアもいいのですが、自転車を車のルーフトップに載せるのが結構大変なのと、先述の通り商業施設のゲートをくぐる時、めっちゃ怖いという点から、リア サイクルキャリアはオススメです。一度ご検討下さい☆

これがしんどいし、色々コワい

それでは今日も元気にいってらっしゃーい♪

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