サドルのお話 ❷「痛みに負けるなっ解決できるっ」

さてサドルのお話第2話です。

今度は❶で試した3つの項目を踏まえて、まだ痛みが走る方に向けた、より痛みの原因と理由を探るピンポイントな原因究明方法を、より詳しくお話します。

 

 

4. 骨(ホネ)違いで痛みが違う

人間にとって、骨はフレームです。この骨、男性と女性とで違いがあるのはご存知ですよね。形状はほぼ同一ですが、大きく違う骨の部位があります。それは…

 

腰骨です。

左の図(出典:「いちあっぷ」)を見てください。女性は子供を宿す子宮が内臓器官で備わっていることで、腰骨が広く低いです。またこの赤ちゃんの通り道となる部分(恥骨結合)は、出産の際に骨が真ん中が広がるように出来ています。

男性は子供を宿す機能がないので、腰骨自体が狭く腰の高い位置まで形成されています。もちろん男性も恥骨結合部はあるのですが、くっついたままの軟骨ですので腰骨全部がつながっていると言っても過言ではないでしょう。

 

 

 

 

さてこの男女の骨の違い、横からも見てみましょう。背骨の角度です。このイラストは人物を描くのにクリエイターが男性と女性の人物性差を測り、数値から割り出した背筋カーブの差を出したものです。

(出典:「素数迷宮・関西創作交流会」)

実際の女性の背骨のラインはもう少し緩やかなカーブを描き、やや違いはありますが「女性らしい」カーブを割り出し描き出したイラストだと思います。

 

つまり、性別の違いによって骨盤とサドルの相性、そして背骨と骨盤の付け根の角度から来る腰痛が自転車にはあるということを伝えたかったのです。

 

自転車のサドルは、ママチャリなどのシティサイクルのサドルは「幅広」に作られており、体重差はあっても万人が乗って快適性が高いものに作られている(正規メーカーに限る)のに対し、スポーツサイクルのサドルは「(ペダルとハンドルにかかる荷重もあり分散されるので)補助的なサドル」というものになっている傾向が強く見れます。

サドルの角度&ポジションを調整(「サドルのお話❶」参照)、それで無理なら、痛みが走るご自身の体の部位、場所はどこになるのか? また車両はどういった趣きのものか?の2つを合わせて見て、サドルのクッション性を探って欲しいと思います。

 

 

5.ライディングフォームを鏡や街のガラスでチェックしてみよう。

理想的なライディングフォームは、それぞれの車種によって変わってきますが、どの自転車も乗車した時に「真ん中に重心がある」というフレーム構成とハンドルポジションになっていると思います。

イタリアの部品メーカー「セッレ ロイヤル」社の代理店、大阪・堺市にある自転車部品販売「RIOGRANDE」さまのWebページで簡易イラストによる理想的なライディングポジションを、紹介されています。そのイラストイメージがこちらです。赤い点の部分は腰骨(坐骨)付近が当たる場所を示しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このイメージでも分かるように、必ず人は自転車の真ん中付近にポジションされるように作られています。先述の通り前傾姿勢のポジションはペダル踏み込みの負荷があるので、前目に見えても総合的には重心は「真ん中」にくるようになっています。

つまりご自身の車両の乗車ポジションは間違ってないか、ずれていないかを鏡や街頭の鏡に映った自分の姿で確認して欲しいのです。それによってサドルの角度や、座るポジションがずれていないかを見て欲しいのです。

座っているポジションがずれている場合、修正してその座った感覚を覚えておき、しばらくそのポジションで走行してみて下さい。痛みが残るのなら、サドルの角度調整、そしてシートポジションの調整をしてみてください。

シートポジションの調節をわかりやすくまとめてらっしゃるブログがあります。写真とともにご紹介しておきます。

(出典:「カワセミ自転車記[クロスバイク プレシジョンスポーツ編]

 

 

 

 

 

 

 

5.体が硬い方は、痛みが発生しやすい?(あくまで持論)

これはcharichariの持論レベルですが、体が硬い人は腰痛や干渉による痛みをよくおっしゃっている気がします。実際、ストレッチしてから乗車すると、痛みが無かったり、もしくは少なかったりするケースが多いです。

オートバイも同じで、準備運動してからライディングすると、腰痛や肩こりはかなり軽減され、比較的疲れが残らないで翌日を迎えられます。個人差もあるので、なんとも言い難いですが…アメリカンバイクに乗っているライダーは特に、腰が直立した姿勢でのライディングだけに、腰を痛めている方が多いので、休憩の度にストレッチをしてもらうと『だいぶ楽っ!』と言ってもらえます。逆に「ほぐす」という効果もあるのでしょうね。

一度簡単な関節屈伸運動をしてから、自転車に乗ってみてください。だいぶ楽だと思います。

 

 

 

ここまで書いてきて、まだ説明しきれてない事があります。それは「男女の差から来る痛みの差」です。

一概には言えませんが、男性が進めるサドルは女性には「キツイ」です。座った時に当たるお尻の骨(坐骨/コリコリする2箇所)が、サドルでフォローしているかどうかを女性は必ず確認してください。体格体型によってはフォローされてない細いサドルに乗ると、短時間はいいですが中長時間は拷問でしかありません。

またお尻自体のやや後ろの方で乗車する傾向が女性にはあるので、「尾てい骨付近が痛い」というママチャリライダーは、サドルの角度をやや前向きに傾けて見てください。少々楽になるかと思います。

男性は坐骨、恥骨結合部分でも座れるので、負荷が分散されやすく女性ほど痛みはありませんが、腰骨自体の高さがあるので、長時間の前傾姿勢には腰痛になりやすいです。その場合は休憩の度にストレッチ体操をしてみて下さい。痛みが緩和されて楽になると思います。それ以外の痛みがある場合、シートポジション調整をする方法をとって下さい。

 

以上、6項目をクリアしても「まだ痛い」という方は、サドルの交換を検討してください。ただし交換の際に注意することは、これまでお伝えしてきた通りですので、自転車屋さんなどで一度、試乗させてもらえるなら、以上までのことを気にしながら、試してもらえれば…それほど大きな的外れにはならないはずです。

 

 

 

如何でしたでしょうか? これで解消されたとしたら、charichariも嬉しい限りです。良いサドル選びで快適な自転車ライフになることを祈って、今日も元気にお出かけしてください。

 

いってらっしゃい!気をつけて!

 

 

<SELLE ROYAL サドル ラインナップ>

▼SPORT (スポーツ) *右1つは女性用です。

 

▼ATHLETIC (アスレティック) *右と中央はユニセックスモデルです。

 

▼MODERATE (モデレート) *右2つは女性向け用です

 

▼RELAXED (リラックスド) *ユニセックス商品です。

 

 

▼その他のオススメサドル

(調査中。しばらくお待ちください〜)

 

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