泥除けカバーが変形しちゃった!自分でできるかな? (後編)
<整備テマヒマ度★★★☆☆>
さ、後編では泥除けカバー(フェンダー)を支えている支柱(ステー)の変形を修正してみましょう。
ステーの変形は、よく駐輪場で駐車していると、別の人がうっかり自転車を倒してしまい、その弾みで我が自転車のステーに極端な負荷がかかり曲がってしまう…などのケースが多いと思います(というか、そう思っています)。倒してしまった人も悪気があってではないと思われますが…。
とにかくなんとか元の姿に戻したい、元の状態近くまで直してみたい。という方には、以下の方法を試してみてください。完全には戻りにくいですが「だいぶマシ」にはなれるかと…
<必要な工具>
-1. ステーの変形修理の場合
・プラスドライバー / レンチ
・万力 ( ベンチバイスでの使用を想定)
・軍手 & キッチン手袋
*ここでの工具は、多少の変形や歪みを自己修理する方法です。完璧に元どおりにはなりません。目立たなくする方法です。ご了承ください。
1.プラスドライバーでステーを外す。
外してからが修理です。プラスドライバーとレンチを使って、取り外して下さい。
2.外したステーを平面に置き、どれだけ曲がっているか確認する。
平面の台や地面におくと、どれだけ浮いているかが分かります。そして屈折している頂点にマジックペンで印をつけて下さい。
3.万力をセットする
まずは1個ご用意。ここで使う万力は卓上の端に挟み込む「ベンチバイス(取付万力)」での使用を想定して話を進めます。
4.マーキングした屈折頂点の縁ギリギリを万力でしっかり固定。
屈折部分の曲がりを修正するので、屈折箇所の凸側のギリギリに万力で固定。この時、凸側はご自身の体と反対方向に向けて固定。また固定の際、いらなくなったゴム製の部品(私がよく代用するのは、切った古タイヤ/古くなったゴム手袋など)を、ステーと万力の間に挟み込み、ガッシガシに締込みます。
5.ゴム手袋を装着し、曲がっている反対方向に力をかける
一気に曲げると折れますので、「クックック」と様子を見ながらリズムよく押し出して下さい。この時、屈折部分は熱を生じます。負荷を何度か分けて曲げ直す感じでしてください。もし押し出している際に、ステーがくるくる回ってしまう様でしたら、もう一度しっかりとセット仕直して再トライしてください。
6.ある程度曲がりが直ってきたら、取り外して平面の上においてチェック
この時、また曲がっている頂点部分にサインペンでマーキングして、再度「4」から「6」の作業を繰り返していきます。
7.いい感じになってきたら、取り付けて見てください
無事に綺麗に装着出来たらOK!ただしステーの変形だけでなく、泥除けカバーをも変形場合もありますので、その場合は、「泥除けカバーが変形しちゃった!自分でできるかな? (前編)」を参照にして、バランスを取りながら修理していくこととなります。
*もしフェンダーとステーともに曲がってしまっている場合
ステーの変形がほぼ直った感じになったら、一度取り付けて見てください。その際にタイヤを覆うはずのフェンダーが大きくタイヤからはみ出してしまうなどの「歪み」が見られた場合、フェンダーも取り外して、平らな場所においてチェックして見てください。
この時の「歪み」「よじれ」の修理方法は、「泥除けカバーが変形しちゃった!自分でできるかな? (前編)」に記載していますので、参考にしてみてください。ある程度は修繕できるかと思います。
但し大きくねじ曲がっている場合や、損傷が「凹み」も合わさっている場合は、フェンダー部品のみを購入される方をオススメします。
8. ほぼバランスが問題なさそうなら完成です。
見た目も泥の飛び跳ねを問題なさそうな角度で収まっているならOKです。
お疲れ様でしたっ!
この方法は「軽度な症状の対処法」です。なかなかの屈折(立体的なる3次元に曲がっているなど)の場合は、購入される方をオススメします。自転車屋さんで相談してください。
また「やっちゃいけないこと」は、自転車に装着したまま、ステーの変形を力任せに曲げ直すことです。フェンダーの歪みも誘発するので、必ず取り外して修理してくださいね。
そして万力は、小型のものは不安定です。出来れば中型、もしくは大型のものをご用意ください。わざわざ購入するほどでもないというご判断をされる方は、ご近所のガソリンスタンドで事情を説明して、万力を使わさせてもらうのも手です。ご都合の良い方をお選びください。
それでは今日も安全運転で、いってらっしゃい!
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