[ 2021年モデル 5 ] 新車情報

この新車情報も2021年モデルご紹介が5台目となりました。今回は…折りたたみ自転車!

折りたたみ自転車は、携帯性ある車体変形が最大の魅力で、クルマにキャンプ道具と一緒に積載して現地で走るとか、クルマ旅行で宿泊した地域の散策で走りたいから持って行くとか、はたまた日常で普段それほど乗らないけど、いざという時に使うことあるからマンションの玄関前で畳んで駐輪…とか、色々と使い勝手が良い自転車です。

今回はそんなポータビリティ溢れる折りたたみ自転車の中で、オススメする1台をご紹介しましょう。

いつもの基準から価格・かわいさ・扱いやすさの総合でみると…これだ

DAHON(ダホン) 「Boardwalk D7」です。

全体をみてみよう

(出典:DAHON.H.P.)

折りたたみ自転車にはもったいない気がするほど、まとまったデザインとシルエットを感じる「Boardwalk D7」。

一言でオシャレな自転車と言われる車体ですが、乗車する人が日常で使用することを非常に考えられた自転車だと思います。その訳を掘り下げてみましょう。

1.フレームはクロモリ。路面振動の軽減に一役!
 他のブログでもご紹介されているように、クロモリは「しなやかさ」「丈夫さ」を兼ね備えたもの。その性質はバネにも使われています。昔から自転車にもその特徴を見出されています。今回のような折りたたみ自転車には、まさにうってつけで、折りたたむヒンジへの負担軽減にもなり安定した車体剛性を確保されています。

2. ハンドル高が調整できる
 写真を良くみると、ハンドルポスト中ほどに上下調整ができる箇所があります。乗車する人の体格に合わせて調整できるという気の利いた仕様になっています。これの何がいいのかというと「家族で乗り回しも可能」ってことなんですよね。些細なことに見えますが、これはありがたいですよ。

3. 泥除けカバー
 「そんなことまで紹介するの?」という声も聞かれる…? いやこれ、カバーがない or 浅めのカバーだけ(特にリアカバー)の折りたたみ自転車も多いんです。この自転車はしっかりと跳ねあげない分だけのカバーを装着。安心です。

4. フロントキャリアホルダー
 ヘッドチューブに「3つの突起」が見えますね。これはDAHONらしいもので、専用のフロントキャリアホルダーが装着できるスポットです。ワンタッチバスケットのホルダーなどがオプションであるので、買い物などで利用する方には是非購入された方がいいかも。

5. ドリンクホルダー
 トップチューブにもスポットが確認できます。こちらはドリンクホルダー装着スポット。折りたたんでも干渉しない場所に設定されているのがニクいDAHON。

6. サブフレームワイヤー
 「トップチューブとBBをケーブルでつなぐことによりフレームにトライアングルを形成。ヒンジ部分を中心にフレームへの負荷を軽減させて強度と耐久性を高める効果がある…」と紹介されていますが、どうやらこのケーブル、折りたたんだ時に「クニャッ」と湾曲しているようなのでヒンジ部分のヨレやズレによるガタつきを抑える効果ですね。なるほどです。

7. ギアは7速。ギア比をみると「まったり走行」仕様か
 変速はリア側のみの7速。ケイデンス計算をすると7段目で約28km (/ 70rpm*1min)となるのですが、いや十分でしょ。このルックスでカリカリに走ることはないですし、むしろママチャリ的な速度域で事足ります。…とはいえ、欲言えば…8速仕様ならもっと嬉しかったかも(笑)。だってアップグレードする時にホイール変えなくていいもん。

8.タイヤは20inch。扱いがちょうどいいサイズ
 折りたたみ自転車はその仕様上、小径車となりますが、あまりタイヤサイズが小さいと路面振動も拾いやすいし、速度も良い案配な速度域まで出せないというストレスがあります。出来れば16inch、可能なら20inchがいいなという印象を持っていますが、この車両は20inchを選んでいますね。素晴らしい。

9.ブレーキはV型。メンテがしやすい
 ブレーキ性能の云々は十二分だと思います。それにV型ブレーキはシュー交換もしやすく、かつタイヤ交換もしやすいので良いと思います。

10.車重は12.5kg。少し重いか…
 出来るなら10kg〜11kg前半あたりで抑えられたらなぁ…と思いますが、上位モデルはアルミフレームを採用して『8.6kg』を達成しており、それと比較すれば価格範囲内でも抑えられた方なのかもなーとも同時に納得します。でも平地走行ではなんら問題ありません。持ち運びの時に重いなぁ…と感じるだけですっ(それが重要!?) 
 


折りたたみ自転車の良さ

(出典:DAHON.H.P.)

折りたたみ自転車には車両によって、様々なたたまれ方がありますが、DAHONは「ハンドルをたたんでフレームを横に折れるようにたたむ」という仕様となっています。

シートポストは下に突き抜けるように作られていて、ポスト底面には樹脂キャップがつけられています。折りたたんだ際のバランスは前後車輪の2点が司り、シートポストエンドは「支え」という役割ですね。アフターパーツで可変式キャリーが販売されているようです。それを付ければ転がして移動できるとのこと。車体が12kgなだけに、あると重宝するでしょう。

(出典:DAHON.H.P.)
写真のように装着できるキャスターが別売りである。スプリング付なのも嬉しい。

乗りこごちはどうなんだ

(出典:DAHON JAPAN OFFICIAL Blog 4/5/2021記事より)

折りたたみ自転車によくある「快適性不足」。というのは先述のように速度が出ない、ヒンジなどの強化により重量が増えることで坂道登坂が辛い…、買い物に行った際にカゴが装着出来ずにリュックなどが必要だ…。そういった悩みがあります。

このDAHON「Boardwalk D7」は、車重量以外の悩みを解決しつつ、乗り心地を考慮したクロモリフレームを採用していること、カゴはオプションでなんとかなりますから大体は快適と言えるでしょう。折りたたみ自転車の中でもフォローが整っていること、同時に自分なりにカスタマイズすることも可能という楽しさもあります。

走行中の快適性は20km/hあたりが良さそう。キビキビ走るというより「スッと走り出してスイスイ走ってくれる」という印象。速度を出そうという気持ちも起こらなく、街乗りにポタリングにちょうど良いファミリア自転車ですね。


キャリアは工夫次第で装着できそうか

折りたたみ自転車といえど、買い物や自分の持ち物を積載出来るスペースは欲しいところです。DAHONではそういったニーズに応えて、いくつかのアフターパーツをリリースしています。

▼ARC RACK 20″ FOR ROUTE

折りたたんでも干渉しないリアキャリア。箱物などカゴに入らないものは、くくりつけられるのでとても便利。デザイン的にも出しゃばらないのでルックスがモッサくなることはなさそうだ。(写真をクリックするとamazonへジャンプします)

▼ Valet Truss+Quick Coupler

先述でも紹介したヘッドチューブに取り付けられるフロントバスケットの装着部品。バスケットはクイックリリース仕様になっているが、耐荷重は公式H.P.でも確認できないので不明。形状的におそらく5kg未満までかと思われるがさて…?(写真をクリックするとamazonへジャンプします)

▼Front Cargo Basket

ダホンがリリースしているアルミカゴ。カゴにしては価格が高めな印象を受けるが、手曲げ溶接しているような加工に納得。縦25cm x 横30cm x 深13cmと、荷物を入れるには十分な仕様となっている。そうそう、先の装着部品はヘッドチューブに取り付けてからの前カゴだが、ハンドルは曲げてもカゴはシンクロしない。だってフレームに装着しているからだ。面白いよ。(写真をクリックするとamazonへジャンプします)

他にもDAHONアフターパーツはリリースされていますが、キャリアやバスケットとなると、これらが無難かなと思います。

もちろんフロントキャリアやハンドルバッグなどもありますけど、ユーザーレポートをチェックすると着脱の煩わしさやブレーキ干渉などがあるようですね(笑)。それを踏まえると、この3つでいいのかなと思います。

目的さえ理解すれば最高の相棒

カリカリになって走る自転車ではなく、ポタリングやタウンユースで活躍する自転車として、素晴らしい機能性があるDAHON「Boardwalk D7」。他車にはない可愛さ、オシャレ感があります。

また日本でのDAHONファンは男女ともに多く、特に男性にとってはカスタマイズしやすい車両として人気があります。この「Boardwalk D7」ではガッツリなるカスタマイズ(変速機のバージョンアップ化など)は限られてくるかもしれませんが、ライトカスタムでも十分に楽しめますし自分の自転車に愛着も湧くので是非、トライしてみてくださいっ。


それでは今日も元気にいってらっしゃーい♪

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