[タイヤ]夏は空気が抜けやすい。要チェックだ。

歩くのも暑ければ、自転車で出かけるにも暑い。かといってクルマで出かけるにも距離は近すぎるし、乗り始めは車内がクソほど暑い…。いっそ目の前にバス停があれば…。いやそれもメンドくさい。ああ…コンビニに行きたい行かねばならぬ公共料金支払いに…でもめんどくさい。。。

そんな気持ちになること、夏は特に湧き起こりますよね。結局、しゃーなしに自転車で行く方法を選ぶものの、こんな時に限ってタイヤの空気が抜けている…。「えーいちくしょうっ距離50m、歩くよっ!! 歩きゃいいんでしょうがっ!!!」

実は夏って、タイヤの空気が抜けやすいんです。今回はそんなお話をさせて頂きましょう。

 

 

●空気圧が減っているとなぜダメなのか

「ダメなのか」というか、それ以前に乗りにくい感覚があるかと思います。どんな違和感があるかっていうと…

 

ー ペダルが思いのほか重い

ー カーブの時、タイヤが踏ん張ってくれなく流れる感じがある

ー タイヤからなんだかノッキングがある(バルブ接点が当たってる)

 

おそらくこの3点がパンク気味と感じることかしら?
最後のノッキングを感じるほどパンクをしているまで気づかないことは、なかなかないと思いますが…

でもこれ、普通の自転車ならペダルの踏み込みなどで、違和感をすぐに感じるんですけど、電動アシストは加速補助をするので、空気圧が減少していることに少し気づきにくい様子。

「バッテリーの消費が最近、早い感じがするんです」

そんな相談がたまにありますが、空気圧をみると半分近くタイヤ空気が抜けていることが多いです。特に新車まもない車両で、本格的な夏に差し掛かるこの時期、ほとんどの原因が「空気抜け」です。だからアシスト機能も常に通常より電力消費が早い…そういうロジックですね。アシスト自転車にご乗車されている方々、今一度チェックしてください。

 

普通の自転車にお乗りの方でも、空気が減っていることに気づかない方もおられます。おおよそ女性の方がその傾向強めなのですが…実はそれには理由が隠れている様子です。

確証ではないですが、気づかない方の多くの特徴は「お子様がいる主婦」。つまり小児をお持ちの方、もしくはその経験がある方。毎日忙しく送り迎えをして、なおかつ限られた時間で買い物をする忙しい主婦には、自転車のパンクよりも生活が最優先。パンクの初期症状に気づかないのも納得がいきます。

世のお母さんたち、いつもの走行速度ではパンクで大事故になることは、ほぼ考えられないので、違和感を感じたらいつでも自転車屋さんに相談してくださいね。

 

 

 

●チェックの方法は簡単だ

 

「たかが空気くらいで…」

そう思われる方も多いでしょうが「されど空気」でもあります。全ての乗り物に通じるのは「安全はタイヤから」です。モータースポーツでもタイヤをおろそかにすると、かなり操作性や周回タイムをロスします。「走る 曲がる 止まる」その三拍子にタイヤは必ず起因しています。

一般的な街乗り自転車にも同じことが言えて、空気が抜けていると「(自転車が/ペダルが) 重い」「曲がるときに不安定さを感じる」「ブレーキ時にコンコンと地面から突かれている感じがする(前輪)」といった快適性が損なわれます。快適な自転車は、乗り手も安心して走行できる…つまり安全運転に繋がるというフローが成立します。

たかが空気、されど空気

そういうことです。では普段、どうやってチェックするといいのでしょうか? 簡単です。こうやります。

 

1. 乗車前にタイヤを指でつまみ、グッと押して下さい。

 

 

2. カチカチならOK。しかしムニュっと凹むなら空気を入れて下さい。

写真では分かりにくいのですが、少しだけ力を入れた時に感触的に「ムニュっ」と凹む感覚があるなら空気入れる必要があります。

 

 

3. 空気を入れる前にタイヤ側面に刻印されている数字を見て下さい。

タイヤ側面にタイヤに適した気圧数が書かれています。「〇〇Bar」「〇〇PSI」など書かれている数値がソレです。概ね「〇〇Bar」の数値を参考にするといいでしょう。

 

 

4. 空気を入れます

気圧計が付いた空気入れなら、先ほどのタイヤ適正気圧に沿って、その分の空気を入れます。今回は「最大値6.0Bar」と書かれていたので、いつもの走行路面状況(舗装路ばかり走る)を鑑みて「5.0Bar」を目安に空気を入れます。あまりパンパンに入れると、路面からの突き上げをよく拾うので、最大適正値より少し下げた気圧がオススメです。

 

 

5.最後に再び、タイヤを指でつまみ、グッと押して下さい。

先ほどと同じ力を入れて、ほぼ凹まない状態なら、しっかり入っています。この時「入れ直した時のハリの感触」を覚えて下さい。何度か空気を入れた時に再確認して体で覚えておくと、街中での急なパンクで、自転車屋さんの空気入れを借りた時、気圧計がない状況で空気を入れる際に目安になってくれます。

 

写真のように、洗車をしていない自転車(雨続きでサボってます)では、必ず手が汚れますので、軍手などを装着して取り組まれてもいいでしょう。

 

 

 

●空気圧が計れる空気入れ機がオススメ

オーソドックスな空気入れは…こんな感じでしょう。皆さんも見慣れた”ブツ”だと思います。

 

これでも十分、空気は注入できますが、先述のような空気圧の規定数値まで測り入れることは、ほぼ不可能です。なので…こういった空気圧計が付いたものをオススメします。

このメーターと、タイヤに刻印されている数値とを合わせて空気を入れたらOKです。なおメーター周りにある赤い三角目印は、規定値数をこの三角矢印で合わせて、空気を入れる時のタコメーターの動きから空気を入れる目安にするマーカーダイヤルです。付いている方が断然、オススメです。

 

▼オススメ空気入れ

足で踏みながら空気を入れるフット式、手でポンピングして入れるハンドル式、電動で空気を入れてくれる電動式コンプレッサーなど、たくさんのバリエーションが世の中にはありますが、オススメするとなると…やはり「ハンドル式」ではないかとcharichariは思います。オートバイなどと併用するのなら「電動式」がオススメですが、自転車やその他のグッズ(サッカーボールなど)との併用なら、ハンドル式がいいでしょう。

 

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●もし空気を入れすぎるとどうなるの?

もしパンパンに空気の入れすぎても、シティサイクルで大きな問題になることは、あまり考えられません。むしろそう感じたら、少し抜いてやればいいのです。

でもそのまま乗車した場合、規定値よりも越えすぎると路面とタイヤの接点範囲が少なくなり、滑り気味の路面ではグリップしづらくなります。また「固いタイヤ」状態のですので、路面の凹凸を拾いやすく、乗り心地が悪くなるのも感じることでしょう。なんでもそうですが「丁度いい」がベストであって、「過ぎる&足らず」と何かと不都合が生まれるってものです。

 

 

●安い空気入れではダメなの?

ダメではありません。全然、事足ります。安い方がいいと思う方は、ぜひそのご希望のお値段の空気入れ製品でご検討下さい。それではなぜ紹介した空気入れは、そこそこの価格帯なのか?

それには理由があります。
実は空気入れには「ある程度の重さ」「バルブとの確実な接点」「操作しやすいレバー感覚」が必要で、空気を入れる時にしっかりと空気を送り込めないと手間が余計にかかるからです。

「軽くて便利」などの空気入れは携帯性などにも優れますが、いざ入れる時に足で固定をしてもグラグラ、バルブに接続したつもりだけど、しっかりハマってなく空気漏れ、さらにハンドルが細く短いことで力がいる(力の法則)など、一度で済む作業が何度か確認しながら空気を入れることになると、とても面倒です。

ある程度の製品なら、その心配はかなり解消されます。
もしご友人などで、そこそこ良さげな空気入れをお持ちの方がいらっしゃったら是非、お試し下さい。きっと「なるほどっ」と思って頂けるはずです。

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

シティサイクルは他の専門車両に比べて、耐久性が高い乗り物です。でもタイヤは樹脂製なので劣化や磨耗は早い部品の一つ。その消耗品の寿命をしっかりと天寿全うさせつつ、長持ちさせるには「適正空気圧」を心がけることが大事です。

夏は特に空気が抜けやすい。これは天候での外気温と天候による気圧変化が激しいからでもあります。乗車前のチェックは必ずしてください。そして抜けていたらこまめに空気を入れて下さい。

 

それでは今日も元気に気をつけて、いってらっしゃいっ

 

 

 

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