春だっ 洗車してみよう

色々と話題に事欠かない2020年。お出かけするにもウィルス騒ぎに気が萎えちゃう。本当に今年のゴールデンウィークは遊びに行けるのかしら…。そんな不安がドッカン押し寄せる毎日を送る3月20日。皆さんいかがお過ごしでしょうか?

charichariが今、記事が遅れたりしているのは、本業がサービス業(広義で言えば)につき、催事予約のキャンセルや企画順延から、その処理対応に追われているからなのですが、この騒ぎの収束検討もつかない現状では商売あがったりです。ただ他の業種も長年、取り組んでいるものもあるので、まだ細々と生き残れるのかなと思いますが…何にせよ、長くても上半期中に収束して欲しいですよね。

いずれにしても、日本社会の混乱を治めるのにはまず、私たち一人一人の知恵と工夫と発想から満足度を上げていくことが大切だとエラソーですが思います。その基礎となるのが「プライベートの充実度」。商業施設で遊ぶことだけでなく、新しい趣味を見つけるには、逆を返せば良いチャンスなのかもしれません。

この『自転車整備のスス芽』が、普段皆さんが乗られている自転車から、まさかのワクワク再発見が出来るきっかけになったら…嬉しいです。そんな方が一人でも多くいてくれることを信じていますっ

 

話が長くなっちゃいましたね。すみません。

とりあえず「自分の自転車、ワクワク再発見」するためには、まずは洗車から始めましょうか。お出かけするにも、部品を新しく取り付けるにも、まずは洗車をしてからでないと話が進みません。というわけで、今回は「洗車特集」でございますっ

レッツ、ピカピカ♪

 

 

 

● 準備するもの

さぁいい天気っ! …な時にする方が何かとはかどります。天気さえよければ洗車は半分、成功したようなものです。その下で用意するものは以下の通りです。


1) 台所で使い切ったボロボロのスポンジ

2) 中性洗剤

3) バケツと温めのお湯

4) いらなくなったタオル、Tシャツ

5) ブレーキクリーナー

6) チェーンオイルと、いらなくなった歯ブラシ数本

7) 塗装スプレー (フレームなどに剥げがあれば)

8) 塗装備品 [新聞紙 / マスキングテープ / サンドペーパー#600 ]

9) ワックス *クルマ用でも可 / なければリキッドタイプの小型ワックス


 

大したお金はかかりませんっ(笑。全て家庭の備品とホームセンターで不足分を購入すればOK!プロのようにこだわる必要もないし、これだけあれば十分ピカピカに出来ます。

 

 

●汚れがひどいところから始める

洗車のコツは2つありまして…

<1> 上から下に向かって洗うこと

<2> 汚れがひどいところは、先に洗うこと

 

がポイントです。理由は「水はねの抑制 / 汚水の汚れが綺麗になったところにつきにくい / 頑固な汚れは先に浮かせておく」というお話なのです。という訳で、charichariがいつもやっている洗車の方法を順にご紹介していきましょうっ

 

[1] チェーンやスプロケット、クランクギアの古い油とり

まず汚れがひどい…というか、古い油を先に落としておくことから始めます。この作業に必要な道具は…いでよっ道具たちっ!

▼いらなくなった歯ブラシ

▼ブレーキクリーナー

▼いらなくなったTシャツ (出来ればハサミで数カットして下さい)

 

この3つの道具を使って始めていきます。

 

 

1) ブレーキクリーナーで古いチェーン油を落としていこう

まずブレーキクリーナーを、チェーンやクランクギア、スプロケに吹きかけていきます。この時、スプロケットに大量に噴射しちゃうと、車軸のグリスまで剥がしてしまう恐れがあるので『これでどうだっまいったか油めっ(ブシャー)』は、やめてください。「しゅっしゅっしゅっ」と、小刻みに噴射してやる方がいいです。

 

<スプロケット>

まずはスプロケからいきましょうか。1回噴射したら、歯ブラシでスプロケを丁寧にゴシゴシ。また噴射してゴシゴシ…。砂や埃を巻き込んで固まったところは丁寧に。タイヤを回しながらスプロケも回るので、順にゴシゴシしていってください。

また変速機(ディレイラー)周りは、特に塊が付着していやすいです。こちらも丁寧にゴシゴシ…。その後、再度ブレーキクリーナーで流し落としたら、Tシャツの切れ端で綺麗に拭き取って下さい。

 

<チェーン>

スプロケが終わったら、チェーンの古い油を落としていきます。古Tシャツの切れ端をチェーンの下からあてがい、ブレーキクリーナーをチェーンに向けて噴射。そして歯ブラシに持ち替えて、丁寧にゴシゴシ。これを1周して下さい。

1周し終わったら、綺麗なTシャツの切れ端にブレーキクリーナーを噴射。チェーンを下から優しく包み込み、ペダルを使って浮いた汚れを拭き取ります。気になるところがあれば、部分的に再度、一連の作業をして下さい。

チェーン本来の金属色が蘇ったら、チェーンの掃除は終了。

 

<クランク>

次にクランクギアです。こちらもスプロケでやった一連の作業を施します。ブレーキクリーナーを、全体に一度噴射して、歯ブラシでゴシゴシ…。その後、再度ブレーキクリーナーで流し落としたら、Tシャツの切れ端で綺麗に拭き取って下さい。

 

 

以上、3箇所が出来たら、改めて確認。それぞれの部分に気になるところが見つかったら、改めて手を入れて下さい。

 

 

2) ブレーキワイヤー、シフトワイヤーの清掃

こちらはあまり紹介されませんが(それほど声を聞かないから)、オートバイでよくある『ブレーキやクラッチが重い場合時の解消方法』と同じ方法です。自転車の場合、オートバイに比べ簡素なブレーキシステムなので、ブレーキが重いという症状は起きにくいのですが、全天候下で晒されていることが多い自転車も、ワイヤーの劣化はもれなくされます。

事前にサビや汚れを落とせて、出来る限り綺麗にしておくと部品交換の頻度が抑えられます。

 

<ブレーキホース内の汚れを取る>

まずブレーキクリーナーに付属されている細長いストロー形状のノズルを装着し、ブレーキバー側のノズル先端をブレーキホースの穴にあてがって下さい。ノズル穴とホース穴を重ねたら「ブシュー」っとします。すると汚れが強い場合は、反対のホース先タイヤ側から、汚れたブレーキクリーナー液が漏れてきます。

 

<見える所のサビ落とし>

そしてワイヤーにこびりついているサビを落としにかかります。この時、このケミカル用品があると重宝します。

 

 

このケミカル用品「ネヴァダル」は、中は綿に薬剤を染み込ませたものが入っていて、その綿を小さくちぎって使います。ちぎった綿を、サビたワイヤーに擦り付けると…あらやだ、サビが取れていく♪ そんな魔法用品です。よければお試しください。

無い場合は、サビ取り剤(100均でも売っていますが…効力はさて?)を使って落としていくといいでしょう。

そうそう、「歯ブラシでこすれば…」と思われますが、理想は現実通りにはいきません。というのは、ワイヤーを縦にして、歯ブラシも縦にこすると、間にワイヤーが潜り込んでしまって効果なし、ワイヤーを横からゾリゾリすると、ワイヤーからサビ泥が跳ねてきて己が自爆…。そういうことで「ネヴァダル」の様なケミカル用品を使うといいでしょう。

 

 

●お湯とブラシを使って汚れを洗い落そう

ある程度古いチェーンオイルを浮かせることが出来たら、次は洗車となります。この時に必要になるのが、こちら。

1) いらなくなったタオル

2) お湯 (ぬるめでOK)

 

この2つで車体の上から下へ、お湯をたっぷり染み込ませたドボドボ状態のタオルで、洗っていきます。「なぜお湯がいいのか」ですが、お湯は油脂を分解し流してくれる効果があるからです。浮かせたチェーンオイルや、不必要な油汚れを、比較的楽に取ってくれるので、オススメです。

スプロケやチェーンなどのメカニカルな部分は、お湯を含ませたタオルを左手に持って、右手で歯ブラシを使ってブラッシングして行くと、いい感じです。

ホイールなどの汚れがひどいところは、洗車シャンプーを使っても良いですし、台所用の中性洗剤を薄めて、泡立ったタオルでゴシゴシしてやるのもいいでしょう。

 

よく「洗車に水を使わない方がいいって聞くのですが」というお話を聞きますが、サビの原因を極力防ぐためには有効かもしれませんね。ただこの方法は、付着した砂や埃がついた状態で清掃することになるので、塗装面に細かいキズを発生させてしまう場合があります。人それぞれの考え方があるのですが、charichariは「洗車は水を使う方がオススメ」と思います。

 

 

 

●水滴の拭き取りはしっかりと

洗いきった愛車は、ここまででもピカピカになっているのが分かって「おお…ちょっと洗車した効果あるやん♪」と、少し自己満に浸れるかと思いますが、まだ浸らないで下さい(笑。

実はこの後の作業が、洗車で一番大事な作業です。それは…「しっかり拭き取り」することなんです。これを怠ると、すぐにサビを誘発します。なので、いらなくなったタオルでしっかりと拭き取り(固く絞ったタオルで大丈夫です)して下さい。

またスプロケ周りは出来る範囲で大丈夫ですが、古くなったTシャツで拭き取ってやるといいでしょう。そしてブレーキワイヤー、変速機ワイヤーなどにも注意を払って拭き取って下さい。

たまにですが、charichariは時々、スプロケや変速機周辺の水滴除去に「エアースプレー」を使うことがあります。風圧で吹き飛ばすっていう感じですね。便利ですよ。試しに一度、やってみて下さい。

 

 

 

●塗装やキズをワックスで消そう

水滴を拭き取ったら、あとは磨くのみです。その前に塗装面のキズを確認しておきましょう。飛び石による小キズ、駐輪場で傷つけられた箇所の有無など、洗車によって「あーっこんなところに…」なことがよくあります。

もう一度、車体をぐるりと見て、大きな禿げキズがあったら修復してやるのですが、これは時間がある時に、別でする方がいいです。ちょっと手間がかかるので…。

次回の記事で詳しくご紹介しましょう。記事をUpしたら、ここにもリンクを貼ることをお約束します。しばしお待ちを…。

 

しかし、ヘアスクラッチ程度の塗装キズなら、コンパウンド剤で処理が可能です。この場合はリキッドタイプのコンパウンドワックスを使うと手軽でいいでしょう。オススメはこれ。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

マザーズ ピュアカルナバワックス 【STEP3】 リキッドタイプ 473ml入り
価格:3300円(税込、送料別) (2020/3/27時点)

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この製品、塗装面の光沢をすごく引き出すと同時に、ヘアスクラッチ程度のキズなら目立たなくします。これ以外にも製品は細分化されており、このタイプは最後の行程で使うタイプだそうなのですが、これだけでもかなり綺麗になるのです。

光沢を引き出す威力が半端なく、アメリカンな光沢を出してくれます。しかもいい匂い♪  重ね塗りすると、その効果はさらに感じますので、かなりオススメです。

MOTHERS official Web

 

 

自転車程度の大きさなら、当分使える量ですので、一つ持っておくと重宝します。

 

 

 

●最後にチェーンへの注油はお忘れなく

ここまで出来たら、最後にチェーンなどへの注油をして仕上げます。注油に使うオイルは高いものでも、安いものでもどちらでもいいです。このお話は以前にしたのですが、街乗りメインで使用している自転車チェーンオイルは、高性能なオイルを使っても、大した違いや効果は、さほど感じることはないかと思います。

それなら「普通の自転車オイル」を、こまめに挿している方がチェーンには大切です。その流れで「間違いない」オイル製品を一つだけご紹介しておきますね。

 

 

このオイルは粘度性が高いので、液だれせずに塗布が可能。ウェットタイプは、気温が上昇するシーズンに向けた製品ですが、値段も手頃でオススメです。ネット以外でも自転車屋さんで取り扱う店舗も多いかと思いますし、「スポーツDEPO」で一度見かけたこともあります。是非お試しください。

 

 

 

以上です。

慣れていると洗車に1時間程度、あーでもないこーでもないと丁寧にするなら90分かな。ピカピカになった愛車は、何だか走りも違ったように感じますよ♪

 

というわけで、綺麗になった愛車はいかがでしょうか?

ピッカピカの自転車で今日も元気にいってらっしゃい♪

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