子供の体感温度もさりとて、小柄な方の体感温度ってどうなのか

先日、天気予報サイト「Weather News」から『自転車走行中は体感温度が5℃低下。子どもは大人以上に寒さを実感』という記事が公開されましたが、みなさんご覧になりましたか?(リンクはウェザーニュースページにジャンプします)

 

「…一般的に風速1m/秒の風を受けると、およそ体感温度が1℃下がるとされています。つまり、気温が10℃の時に自転車用チャイルドシートに座っている子どもたちは、5℃の寒さとなっている事(車速10km-20kmなら)になります」

とのお話でした。これは寒い…座っているだけの子供達には何かの試練と思って、頑張って精神の鍛錬チャンスタイムだと努めて欲しい…っていうことではなくって、是非暖かい格好をさせてあげることが必要ってことです。

しかしこのお話、夏にも似たようなお話がありました。

 

同じく天気予報サイト「Weather News」から今年の夏に『アメダスの気温の数字より私たちは暑い中で過ごしていた!』で紹介されていました。

「…夏の強い日差しの照りつけで、気温が30℃くらいの日でも、アスファルトは簡単に50℃以上にまで上昇。およそ1.5mの所で息をしている大人の顔の回りが30℃の場合、小さい子どもの顔の回りでは38℃くらいにも達し、ベビーカー内の乳幼児やペットはもっと厳しい環境で過ごしているのです」

 

ということはですね。「背の高い人(位置)に比べ低い人(位置)にとっては夏は暑く、冬のチャイルドシート、もしくは自動二輪を運転すると修行になる」という風に言い換えられます。なるほどですね。

…で終わらないのが、我が自転車整備のスス芽。そこからさらにタイトル以上にもう少し突っ込んでお話を進めます。

 

 

▼寒くなると自転車は乗らないものなのか?

冬ですので、冬の気候と自転車利用需要について話を進めていこうと思いますが、寒くなると自転車に乗らない乗らせないという方はいらっしゃいますか?

冷たい空っ風を浴びるし乗らないという方も当然の判断だと思います。また路面が危険だし乗らないかなという方もいらっしゃると思いますが、さて実際のところどうなのでしょうか?都市計画観点から「自転車と気象」を見られた方々がおられました。

J-Stage – 科学技術振興機構の研究調査から「気象などが自転車交通需要に与える影響に関する研究ー盛岡市の事例ー」という論文をWebで公開されています。簡単に抜粋しますと、下記のような結果が出たそうです。

 

「気象変化によっての駐輪場における利用区分を集計した場合」

「現金」「回数券」「一般定期」「学生定期」の4区分から1年かけて調査

(全体)

・一番多いのは6月と10月。一番少ないのは1月。

・気温10°Cを境に駐輪場の利用者の増減が分かれている

・降水量0.1mmでも晴天時に比べ約65-80%まで利用者が減少する

・女性の方が他の交通手段に変更対応する傾向がある

 

(「一般定期」利用者と「学生定期」利用者との違い)

・「現金」「回数券」「一般定期」の利用者は、雨でも雪でも利用率の減少が緩やか

・「学生定期」の利用者の雨雪時での利用は、一気に下がる。おそらく親の送迎だろう

・「学生定期」長期休暇シーズンと気温の上昇低下時期の利用率の増減は比例する

 

(アンケートによる自転車利用の調査結果) 

・強風(10m/s以上)では乗らない

・降雨はないが路面が濡れているのは、90%以上が乗車する

・弱雨は71.6%、強雨は23.9%と利用者の意識に大きく差が出た

・気温0°Cはまだ乗車するかもだが、ー10°Cになるとほぼ乗らない結果が出た

・降雪だけなら61%の方は「乗る」が、積雪は11.9%まで乗る人は下がる

 

という結果が出たそうです。非常に当たり前な結果もありますが、「学生定期」利用者のなんかこう…ふわふわ生きとるなーっていう感じが笑えました。そしてなるほどーと思ったのは「気温10°C以降に下がると自転車に乗る人がガクンと減る」「さらに0°C以下になると乗る人はクレイジー」という点ですかねぇ。「女性はさっさと別に乗り換える」は、なんだか恋愛みたいで爆笑しました。そのほかこの研究結果にはグラフもあるので、興味がございましたら是非ご覧ください。

 

 

▼自転車は外気にさらされている乗り物ということを再認識しよう

自転車のような外気に体をさらして走行する乗り物では、気象の変化には敏感になりますし、特に先述の子供の体感気温は冷気の吹き付けによって影響があります。「それでも自転車に乗っていかなきゃ生活が回らんのっ」という子育てママのお気持ちも分からんではないですが、その場合はお子さんに十二分に温かい格好をさせて安全に十二分に注意して下さい。

また夏についてはお子さんがアスファルトから遠ざかりやすいチャイルドシートでの乗車走行は、風も当たってとても良さそうですね。日差しも考慮して対策が取れると言うことなしでしょう。

また暑さは子供だけではなく、身長が低目の方にも言えることだと思います。体格によって個性スペックが違いますので、ご自身のお体の特性を理解して、体調管理に努めて頂ければと願ってます。

 

そんなわけで今回は自転車から少し膨らんだところまでお話しました。11月の最終日。年末に向けてあと1ヶ月です。どなた様も良い年末年始に向けて頑張っていきましょうっ

 

それでは良い1日をっ

 

 

●冬の自転車にオススメアイテム

スポッと頭から被れるネックロール。これ男性でもおしゃれに使えます。冬のフェイスガードは「いかにもっ!」ですが、これは使えます使ってます。プレゼントでも喜ばれるのではないでしょうか?あったかいですよ。

 

 

 

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