[お悩み相談] 自転車でキャンプ、いけるかな <前編>

みなさんこんにちは。
今回は友人から、こんな相談を頂きました。

「一人ないしは二人でキャンプ、行こうと誘われているけど…自転車で行くそうなの。大丈夫かな?」

 

何をおっしゃるうさぎさん。自転車キャンプと言えば、定番中の楽しみ方ですよってに。どこまで行くのか知らないけれど、女性ならおおよそ往復140km圏内で楽しめるスポットを探すと遊べまっせ…。

 

最近、山tuber芸人(?) ヒロシさんの影響力もあって、ソロキャンプが人気になっています。ご時世柄も兼ねて…なんでしょうね。自然と触れ合うのは、いいことですが…最初からソロキャンプをするのは危険ですので、少人数でのキャンプから嗜んでいくことをオススメします…と、小姑みたいなことを最初にお伝えしておきますね。

さあ自転車キャンプ、小学生時代のボーイスカウト経験を踏まえて、中学生の頃から近所から遠方まで(3拍4日とか)、友人や友人のお父さんと一緒に自転車でキャンピングを楽しみ、今なお「キャンプ最高っ!」と、クルマで行ったり、オートバイで行ったり、もちろん自転車でも行っちゃうcharichariの持論と経験から、簡単キャンピング方法をお伝えしましょう。

 

 

●片道約70km。この距離は初心者のハッピーディスタンス

自転車でのキャンピングは、かねてから楽しまれているレジャー手段。中級もしくは上級者(マニアともいう)にとっては、150km先の目的地までサクサクと出向いて、しれっとキャンプしちゃいますが、初心者にとっては、いきなり「片道150km移動」は酷…。カップルなら確実に自転車別れするでしょう…。なので、その約半分となる距離、約70km前後の片道移動距離がオススメです。

 

ではこの70km、まずはどのくらいの走行時間となるのか…?

一般的にママチャリの平均走行速度は「12〜18km/h」と言われています。クロスバイク、ロードバイクなら「20km/hちょっと」となるのでしょうか。『もっと速い』とおっしゃる方、世の中には”信号”や”一旦停止”などの交通ルールってものがあります。車速40km/hを軽く出せても、交通ルールを尊守すれば「20km/hちょっと」となるはずです。

まぁ、ママチャリで自転車キャンプに行く方は、どちらかというと少なめでしょう。ということは、「1時間で20km」進めるスポーツ系自転車の速度を基準とした方が良さそうです。

となると、片道70kmという距離は、ノンストップで行けば、”3時間半”で到着することが出来る(平地なら)わけですから、朝9:00に出発すると、最短で12:30には現地着が可能ということ。


*世田谷から西を目指しても、50km〜70km圏内に、これだけのキャンプ場がある

 

しかし自転車部員でもないので、そんなストイックに走ることはありません。休憩しながら、そして道中にキャンプ地での食材を購入する、ご当地ソフトを食べるなど、キャッキャ言いながら楽しく現地を目指して頂くとすれば…こうなります。

<想定スケジュール>

0km 朝9:00出発

20km (*10:00ごろ休憩スポット着)

10:30ごろ再出発

45km  12:00 昼休憩 (道の駅とか?そこで食材購入)

13:00出発

60km  (*14:30ごろ休憩スポット着 / 水購入)

15:00ごろ再出発

70km  16:00ごろ現地着

 

ほら。ベストなディスタンスでしょっ♪

ただし、人数が増えると片道の距離は短くして行ってください。6人以上で男女混合 or 年齢バラバラ(家族など)の場合は、40〜50km圏内でご検討して頂くことがオススメです。

 

 

 

●目的地を決めたら、日程を決めよう

キャンピング・スポットを決めるときにオススメなのが「初心者はキャンプ施設場」を推奨します。というのは、普段の生活環境からかけ離れた『ド自然』に初心者が飛び込むと、トイレや水、急な天候不順、さらに野生動植物に悩まされるケースが多いからです。


*大阪近郊でもこれだけある。距離的には淡路島も捨てがたい

キャンプ施設では、開かれた土地でテントを張れて、トイレや炊事場もあり、おおよその食品ゴミなども捨てられる様に管理されています。これらの場所からキャンプ経験を何度かされてから、徐々に自然に近しい場所(人間が訪れやすい、もしくは比較的、街と距離が遠くない)へ、ステップアップすることをオススメします。

キャンプ施設は東京近郊、大阪近郊でも多くのキャンプ施設があります。もちろん各都道府県の近郊にも所在しますので、是非調べてみて下さい。

日程については、1〜2泊くらいがいいでしょう。キャンプ施設によっては、キャンパーが楽しめる様に湖畔なら「釣り」、山あいなら「アスレチック」などのサービスがあります。またバトミントンなども貸し出しするキャンプ場もありますので、それらを利用するのも楽しいかと思います。

また、滞在するキャンプ場から、近くの観光名所まで走ってみるというのもオススメです。神社仏閣、自然の名所、美味しいレストランや、ご当地系 etc、せっかく来たのですから、あと少し足を伸ばせば行けちゃうスポットがあるならば、是非行ってみて下さい。

しかしテントをそのままにしておく場合、貴重品などは必ず携帯し、さらにキャンプ施設関係者に一言、相談してからにして下さい。昔からよくある「テント荒らし」が時々、キャンプ場で発生してます。施設関係者も所持品の盗難責任は一切、負ってくれませんが、見回りなど不在時の時間帯では、注意はしてもらえます。異変に気づいてもらえるのが早ければ早いほど、助かるので是非一声、相談して下さい。

間違っても隣近所のテントで楽しまれている、見も知らない方々に相談しないように…。*理由は後ほど。

 

 

●持っていくものはコンパクトに。そして充実に。

持っていくものはシンプルに。そしてゴミが出にくい工夫をするようにして下さい。キャンプ場ではオンシーズン中は、たくさんの利用客が来られますので、都市部のように包装された「プラ」などを筆頭に、ゴミがかさんで大変苦労されています。ですので「発生するゴミは全て持ち帰る」ということが大前提。

行きより帰りの方が、ゴミも含めて荷物が多くなった…ということが無いように、ゴミを作らない工夫を出発前にして欲しいのです。参考までにcharichariが、キャンプする前日に準備する工夫を紹介しましょう。

 

▼ 食品関連

+日持ちする食材はカットしてラップしておく

人参 / きのこ系食材 / ごぼう / など

+肉は道中、肉屋さんで買う。その時ジップロックに入れてもらう

野菜系の生鮮食品が欲しい時は、なるべく目的地側のスーパーで買う。

+固形のチキンコンソメを必要分だけ持っていく

塩や砂糖など調味料は、必要な分だけラップに包みジップロックへ。醤油は小瓶で持っていく。

 

▼調理器具関連

コッヘル

鍋にもなればフライパンにもなれる。そして皿にもなれるというキャンプ道具の定番の「コッヘル」。重ね合わせて一つにまとめることが可能。またまとめた後、内側に空間があるので、その空間に先述のカットした食材を入れて持っていくことも出来る(1人前程度だけど)。

 

バーナー

カセットコンロで使うガス缶が取り付けられるガス台。charichariは、いつも焚き火で調理しちゃうので、使うことは稀だけど、行った場所がキャンプ場施設だった場合、少しだけ火が欲しい時に使ったりします(朝のコーヒーとかスープとか)。コンパクトに収納出来て便利ですよ。

 

+ナイフとフォーク、割り箸

かつて「十徳ナイフ」とか流行った時代がありましたが、このセット「BOKER Magnum」(ナイフとフォーク、スプーンと栓抜き)で大体、事足りています。まぁ強いて言えば「缶切り」も付いていたら…とは思う時がありますが、自転車でキャンプする時って缶詰持参するのは重いですから…。その場合は缶切りだけ家から持っていけばいいお話(笑)

 

+新聞紙

古新聞は5冊ほど持っていきます。焚き火のひだね、野菜などを包む&下敷きにする、寒い時の非常服にも出来る…etc、便利な存在です。是非お持ちになって下さい。

 

+長めの串

使う使わないは別にして、肉を刺して焼いてもよし、マシマロを刺して焼いてもよし…また川魚や、海の魚を捕まえて塩焼きする時などにも。串があるのとない時と、なかなか調理のレパートリーが変わります。キャプテンスタッグ製のこの竹串、ちょうどいい長さで便利ですよ。

 

▼雑貨

+折りたたみイス

色々なタイプがありますが、やっぱりこのタイプが好きですね。座った時に倒れる方向を知っているというか…広げやすいというか…。写真の「KVASS アウトドアチェア」は約300gと軽量なので、charichariも愛用しています。

 

+折りたたみバケツ

これは要ります。水だけでなく、手提げカバンにも出来ます。料理する時にも水は必要ですので、是非お持ちになって下さい。ちなみにこの「折りたたみ式 バケツ,Pranski」 は、charichariも愛用しています。めっちゃ便利です。

 

+ラップとビニール袋

こちらは言わずもがな「サランラップ」と「ビニール袋」です。ビニール袋は10枚ほどでしょうか…。たまにきゅうりとか買って、キャンプ地で『きゅうりの浅漬け』を作るのに使います(笑。

 

+ロープ

連泊する時に、洗濯物やタオルを引っ掛けておくのに、太さ4mm程度のロープを使います。そして野営の時は枯れ枝を拾って来る時に、まとめて括ったりします。でもこれでぶら下がったり、クライミングしたりしないで下さいね。そんな強度はないので…あくまで「支える・張る・くくる」用なので。

 

+軍手 / スコップ

軍手はなんでも…いいでしょう。でも手のひらに「滑り止めのブツブツ」が付いているものは、あまりオススメしません。熱いものを持った時に、溶けてひっつくことがありますので…。

スコップは軽量なハンドスコップを持参。焚き火をする時に少しだけ穴を掘るので、その時に使います。「多機能シャベル」は、何かと便利ですよ。

 

+虫除け、虫刺され、他応急手当グッズ

救急セット」は、ある程度の外傷などの応急処置用に持っていきます。このセットではないですが、中身はこんな感じですかね。あとは虫除け、虫刺され…あ、蚊取り線香は持っていきます。テントの中に「プーン」というほど、鬱陶しいものはないので…。

 

+タオル / ビニール袋 / ゴミ袋

この辺は適当に…必要な分だけ持っていきます。タオルも大きいものではなく、使い古したフェイスタオルを3枚程度…。ゴミ袋は5枚ほど。こちらも何かと加工して使うことがありますので、使う分の2倍程度の枚数は持っていきます。

 

 

またキャンプ場でなくても、自然界にありえない「持ち込んだもの」は、その場所の生態系も一瞬で壊してしまうほどの破壊力を持っているものもあります。例えば『塩分 / 油分』が含まれているもの。パスタの茹で汁、カップ麺の残りスープなどはNGです。

そして喫煙される方はタバコの吸い殻(フィルター部分)は、必ず持ち帰って下さい。

 

 

ここまで書いていて、結構な記事の量になりましたね(笑。今回はここまでにして、続きは後半編にしましょう。次回は…


●現地での料理はゴミが出ないメニューを考えておこう

●現地の天候は、こまめにチェック

●現地の地形環境は、しっかりチェック

●野生動物に気をつけて

●そのほか注意すること


をお届けしようと思います。

 

 

それでは今日も元気にいってらっしゃい♪

 

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