自転車のサイドミラー
自転車にサイドミラーはいるのか?
このアクセサリは自転車乗りには永遠のテーマ?かもしれません。
だって自転車って他の車両と縦走するほど速度出せないし、車線変更も滅多にすることはないし。あ、走行中に路肩に停車している車を避ける時かなぁ…という感想が実際のところの理由でしょう。
しかしっここで紹介するには、もちろん「つけたほうがいい」というお話の流れに持っていくのですが(笑)、事実サイドミラーがあると視野角が広がって安全です。特に都心部での走行では取り付けたら「わ、わかりやすっ!」と実感して頂けると思います。
例えばこんなミラー。昔からある「ザ・後方確認」部品です。これを取り付けたら非常に見やすさも最高です。しかも安心の角度調整機能も備えた安定&安心のツール。しかも大手自転車メーカーからリリースされているので、信頼度も高い商品です。
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…ここまで目を通された方、心の声が聞こえてきました。「ちょっと…デザインというか…いい製品なのはわかるけど」とおっしゃっていますよね!? わかりますわかります。その心の声にお応えして、少し説明を挟んでさらに紹介させて頂きましょう。
■後方確認には目線移動が少ないほうが安全
オートバイ免許を取得する際、教習所教官から「運転時は前方6割、後方4割」と教えられます。その心は自分本位の運転にならないように、出来る限り360°の状況を把握しておく心がけとライディングをするように注意しましょうということです。オートバイは排気量によっては高速道路で走行出来る乗り物ですから、速度がでますし周囲のトラックや自動車、そして他のオートバイと縦並走、さらには自転車や歩行者の飛び出しなど、リアルタイムで状況把握する必要があります。
もちろん自転車もそうですが、平均20-30kmまでの速度で走行する自転車は、周囲の状況把握は比較的、時間をかけられるので、オートバイ以上の乗り物に比べゆっくりと安全確認が出来るケースが多いです。
図「視野と弁別能力」を見てみましょう。人間の最大視野角は「左右94° / 上下60°前後」と言われてます。これが何かに集中する行動をしていると、その視野角はどんどん狭くなります。
自転車での15-20km/h程度の運転中はおおよそ「左右別30°/上下別45°程度内」と思われます。自転車でライディングしていると、前方にある障害物や歩行者、他の自転車などの状況確認は、我々は無意識で前方の安全進路の確保を確認しながら進んでいることになります。
参考までに、クルマやオートバイの運転中の視野は40km/h「左右別30°/上下別35°前後程度」、100km/hになれば「左右別15°/上下別10°前後程度」となります。それだけ集中して迅速な情報収集に集中しないと進路確保ができない乗り物です。
つまり自転車の視野角は、自動車やオートバイに比べ視野角が広く危険回避ができやすい乗り物だということです。
(図出典「人間中心設計推進機構」)
とはいえ。です。
自動車やオートバイと同じなのは「走行している/後方は見えない」ということです。自転車も走行時は原則、車道を走ることが道路交通法でルールとなっています。自動車やオートバイなどと同じ道路での走行となるので、後方から接近してくる乗り物に注意をすることは必要となります。
つまり、この視野角で後方確認をスムーズに行える安全確認行動、そしてその補助機能が必要ならば取り付けると、運転者としては安全運転が出来るということです。
ではこの角度を参考に、自転車の最大視野角を想定してみましょう。左右は必然的に視線をミラー側に大きく移動する(集中する)ので割愛します。
写真は先に紹介した図「視野と弁別能力」を基にイメージした上下視野角です。もちろん自転車の種類やライディングポジションやハンドル形状によって変わってきますが、日常で乗車する自転車を想定した当サイトですし、それに…女性がかわいらしいので良しとしましょう。
約15-20km/hでの走行でなら、この角度となります。思っているより広いですよね。これを基準として、サイドミラーを後付けするとなると、ハンドル付近でかつ、視野角中心により近くなる製品が良いことになります。
先述に紹介したブリジストンサイクル社製のサイドミラー、実はこの大きさと取り付けた時の高さになっている理由は『ある程度、どんな方でも楽に後方確認が出来るように』という実証の基に作られていることがわかります。よって当然、ブリジストンサイクル社製サイドミラーは、オススメアイテムとなります。
でも気にしたいのは「可愛いサイドミラー、おしゃれなサイドミラーな製品はないのかしら?」です。いろんな自転車がある現在、いくら安全でもそりゃないわぁという方に向けて、charichaiも吟味しました。以下の製品はいかがでしょうか?
▼PALMY バックミラー
目線の移動は少なく、首振りなので角度調節も容易。取り付けもプラスドライバー1本で済みます。ミラーの写り具合は普通。ただし首の長さは短いので、腕のハンドルポジション次第では、物足りなさを少々感じるかも。でもママチャリなどに取り付けられているセミアップハンドルでは大丈夫かと思います。
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▼内径19.0mm用 エンドミラー
バーハンドル型のハンドルエンドに差し込むだけで取り付けられるタイプ。目立たなくオシャレではあります。しかしミラーサイズが小さいので、後方確認をしっかりとるには少々しづらいです。ミラーで目視、「振り向いて後方確認」の二重チェックは必要です。…とは言っても、どんなミラーでも振り向いての後方確認は必要ですが。しかし日中のヒヤリハット防止には効果を発揮してくれます。
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▼内径19.0mm用 エンドミラー <丸型>
同じバーエンドミラーですが、こちらの方が大きめです。しかもアームがあるので、視野も大きく確保できます。ただし駐輪場では破損されやすいので、駐輪の際は、内側に折りたたむ必要があります。charichariはこれを使っています。
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▼GORIX(ゴリックス): バックミラー セーフティーミラー(アイ) バンド式取付
ドロップハンドルにも取り付けられるし、バーハンドルでも可能という優れもの。広角ミラーにつき、サイズより広めに後方確認ができます。ただし車両の距離感が分からないので、必ず「目視による後方確認」は必要です。(どのミラーでもそうですが)
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▼丸型バックミラー / アーム型
通常のミラー形状ですが、車両によっては可愛らしく演出できるミラーです。軽快車のセミアップハンドルはもちろん、バーハンドルにも取り付け可能。右片側に取り付けるだけでもかわいらしくなるかと思います。
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本来バックミラーは、両サイドに取り付けるのが良いのですが、走行中の後方確認としては自転車は「右側」のみでも事が足りるかと思います。なぜかというと、車やオートバイは走行中、車線変更などを筆頭に両方使いますが、自転車は道路の進行方向左側を走ることとなり、右側の後方確認がほとんどだからです。
もしバックミラーを試してみたいという方は、まず片側(右側)に取り付けてみるイメージで、1つだけ購入してみるというのもオススメです。
ここで紹介したミラー以外でも多くの商品がありますが、安全確認をすることを優先したら、この4つになるかと思います。(小型のものは紹介はしていますが、ミラーはなるたけ大きい方がいいです) いろいろご覧いただいて、あなたの自転車にぴったりのサイドミラーが見つかることを願っています。
今日も安全運転でいってらっしゃい!