「ながらスマホ」の危険性

すでに携帯電話の基本形に塗り替えられたスマートフォン。手元で大量の情報を仕入れられ、時間にとらわれず通信送受が出来る端末として我々の生活に浸透している。つか、自分のスマホから10m離れただけでも『あっ携帯持ってない』という、まるで生命維持装置だ。ガラケーの時代には考えられなかった感覚だ。

スマートフォンの普及率は日本だけでもすざまじいことになっている。総務省が2016年現在の通信機器普及率を過去20年、統計したところ下記の様な結果になった。

 

<数字で見るスマートフォン利用状況>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スマートフォン社会の到来」(総務省)

 

 

2010年から国内では爆発的に増えているのは、携帯キャリア各社が一斉にスマートフォン製品の取り扱いを大幅に増やした「元年」だからだ。iPhoneだけではなくAndroid携帯もこの年をきっかけに各社から多くリリースされた。

 

「第1回 薄型軽量、機能充実のスマートフォンは?――8機種を横並び比較 (1/2)」(IT media)

「iPhone、iPad、Android……2010年のスマホ&タブレットを振り返る」(INTERNET Watch)

 

また総務省はこのスマホが一人当たり所持している平均保有率を統計してみたところ、なんと「2人未満に1台(57%)」という数字が出てきたようだ。つまり「じーさんばーさんもスマホを持っている」な時代になっちゃったってことだ。

 

<スマートフォン個人保有率の推移>

「スマートフォン社会の到来」(総務省)

 

保有率は今後、大きく増えることはなくても、「1人1台老若男女、持っていなくてはならない」という条例が出るくらい必然になるだろうし、ヘタすると通信税金なることもありえる時代になる勢いだ。

 

それに伴い、スマホユーザーのモラルが問われることになっている。「タイピングしながら」「ゲームしながら」「メール読みながら」など、歩行中にスマホ操作を移動しながら行っていることで事故が急増中なのは、昨今のNewsでご存知だろう。

警察庁も同2016年(平成28年)、スマホの『ながら事故』を統計すると、過去5年から最大2.3倍に増えているということが分かった。

「運転中のスマートフォン・携帯電話等使用の危険性」(警察庁)

 

 

この統計はあの「ポケモンGO!」リリース(2016.7月)の事故件数も少し含まれたものもあるだろう。楽しいスマホゲームでcharichariもやっているが、車両から見ていると、ポケGO!プレイ中歩行者の動く方向が読めない危険な人が多かったので怖くなって止めている。「あっあそこにいるっ!」って叫びながら路地からすっ飛んできたネーチャン3人組を危うく車で引きそうになった。

 

その危険性を重く受け止めた省庁は、交通施設や、クルマも自転車もひっくるめた全運転者に、「スマホしながらの運転はダメ!事故を発生させたら重い罪を与えることにする!」ということで発布したが、2017年12月に悲しい事件が起こった。その判決が2018年8月下旬に判決、有罪となったのは記憶に新しい。

ながらスマホの自転車死亡事故、元大学生に有罪判決(朝日新聞)

 

その事件直後(2018年3月)、携帯電話キャリア企業「au」は、運転しながらの危険性を企業からも呼びかけなければならないということで、youtubeなどのインターネットメディア媒体を使い、動画を公開。現在も視聴できる。

 

また重大な事故を招きやすい自動車運転中による「ながら運転」の危険性を訴求した動画を、JAF (日本自動車連盟)は2016年に公開している。

 

事故とは「まさか自分が」ということだから「まさか」なのだ。日々気をつけるというか「移動中はスマホ操作はやめる」というマナーとモラルを持って欲しいと思うし、これで事故したら被害者でも加害者でも、自分が遭遇した時の大変さを想像して欲しい。つまり歩行中でも操作は止めて欲しい。

 

操作したければ立ち止まろう。立ち止まって操作する時間がなければ時間を作ろう。

 

「運転による危険な行為」のお話でした。

 

 

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