ヒトと自転車のトータルバランスについて

道具としての「自転車」は移動手段だ。その移動手段は生活シーンで関わる度合いは非常に高く、通勤通学だけに止まらず様々なロケーションで活用されるのは言わずもがな、だろう。

大衆的に「手軽に移動、老若男女が乗車する乗り物」は自転車のみだ。出来ることなら自分の体格と自転車のサイズ、そして乗車時は、無駄な体力や負担をかけることなく、これからの日常も変わることなく安全に自転車を利用したい。そんな思いは普段、自転車を利用している年配者も思っているだろう。

 

そんな自転車の乗車に向けた『自転車のフィッティング』と、『アスリートから学ぶ乗車のコツ』を今回は紹介しよう。

 

❶ 自転車のサイズとフィッティング

こちらはワークスチームとして活動している自転車部品メーカー『TEAM シマノ』のイベント出展模様の動画だ。ヒトの体格とフレームの調整を、ワークスチームでは測定出来る機械を持っている。つまりそのバランスを重要視しているということだ。

プレゼン中に出てくる『ペダリングパワーの測定』では、「押し漕ぐ」チカラと「引き上げる」チカラのパワーバランスを紹介している。下の写真のように、クランクの外周でグラフ化されるシステムだ。

白色〜青色で推進力にかかるパワーを表示しているが、注目して欲しいのは『漕ぐ(踏み込む)』チカラ<青色>だけでなく、『引き上げる(足を引く)』チカラの脚力もあるということだ。

 

❷ ペダリングの紹介

この『引き上げる』チカラの重要性は、BS朝日で放送された番組『アスリート インフィニティ』でも紹介されている。

自転車アスリートでも『引き上げる』チカラは、選手自らの体力消耗を和らげつつ、次の『踏み込む』チカラの補助に関わることが可能。つまりスポーツ選手に求められる”最小限のチカラで最大限のチカラを出す”課題をクリアした走法技術の一つだろう。この手法は我々一般利用者にとっても、生活シーンで取り入れられる走り方かもしれない。(ただし通常のペダルでは滑るので、完全な再現は非常に困難かもしれないが…)

 

❸ 車体の挙動方法による直進性の向上

また同番組で『早く走るコツ』を男子中学生に教えている回がある。こちらは我々でも坂道の登坂で使える技術の一つだろう。

「走り方」を追求するアスリートには、身体バランスにも気を使いながら走法技術を日々悩み、編み出した結果がある。こういった番組を見ることで、体により負担が少なく疲れにくい走り方のヒントをもらうことが出来るのはありがたい。

 

最後に、普段自転車をよく乗る方は腰痛に悩む方もいるだろう。その原因を説明している整体院の方が映像を使って説明をしている。

自転車が原因の腰痛だけに絞られることは難しいかと思うが、私の知り合いの整体師に聞くと処方としては『ただしい姿勢で歩くことと、整体師による段階的な矯正治療かな』とのことだ。ちゃっかり宣伝している気もするが、ずれた骨盤を自分で自然に直すことは難しいことは理解出来る。

 

これまで紹介した記事をまとめると、

『適切サイズの自転車を選び、無理ないライディングを心がけ、腰痛になったら一度お医者さんや整体師さんに相談すること』

日常生活に支障が出るような体になることは、とても辛い。ご自身の体格や体力に応じてバランス良いライディングを心がけていきたいものだ。

 

 

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