自転車の種類「ロードバイク」
「自転車のスス芽」では、日常生活で便利な自転車が中心に紹介しているが、この「ロードバイク」は避けて通れない自転車の一つです。というのは、今の自転車ブームはこのロードバイクがなかったら、趣味として面白くなりにくいママチャリのみの世界が広がっていたかもしれません。
アニメ「弱虫ペダル」や「南鎌倉高校女子自転車部」、「ろんぐらいだぁす」などの作品のおかげで、多くの若者や社会人まで自転車という乗り物の魅力を知ってもらい、実際ロードバイクを購入して楽しんでます。charichariの時代では漫画『ギャンブルレーサー』が唯一の自転車漫画で、この作品は中年競輪選手の親父が競輪世界の生活と裏側を面白く紹介しているものでしたが、ロードバイクの普及より競輪の普及の趣が強く、ちょっとベクトルが違った作品でした。
ロードバイクは写真の通り、舗装路で走行することがメインであり、速度も軽快車や他の自転車に比べて抜群に速い。さらに週末ツーリングするには、遠い場所まで渋滞することもなくスムーズに移動、いい運動にもなりかつ、車両を購入してしまえば動力は自分自身なので、ガソリン代などのエネルギー系維持費はほぼ、かからないと言ってもいいでしょう。(自分の飯代だけ)
また女性も親しみやすく乗車出来る様に、かつて販売車としては、それほど多くなかったフレームサイズのレパートリーの拡大、ファッション誌での掲載やエクササイズとしての紹介など、メーカーもメディアもしっかりと拾い取り上げたことも一因だと思います。おかげでロードバイクを通じて、自転車で風を切る喜びはもう「一部の好きな人が乗るもの」ではなくなりました。
charichariは父(1945年生)がロードバイクが好きでした。FUJIサイクルのロードや外国車などが家に3台は常時ありました。charichariが中学生の時にFUJIサイクルのロード(Wレバーだった)を譲ってもらい、早速ツーリングに行ったのが琵琶湖一周。未成年が1泊2日でテントを積んでのソロツーリングです。よくもまぁ両親が許してくれたものです。キャンプ場で宿泊し、近くのテントでは大人のお姉さん3人組がキャンプに来られていて晩御飯をご馳走してくれ、2日目は国道を走っていたら、オートバイでツーリング中のお兄さんにバイカーサインを送ってもらい、嬉しくって重いペダルが軽くなったことを今でも覚えてます。
そんなたくさんの思い出を作ってくれるのがロードバイクという自転車だったし、今でもロードバイクは好きです。かれこれ40年以上、ライディングしているからこそ「自転車整備のスス芽」を運営させてもらっているかと思うと、感慨深いです。
前置きは長くなりましたが、そのロードバイク。日常生活で”使える”かの観点から紹介していきますね。
<ロードバイクの特徴>
・車両重量が軽い / どこまでも行けそうな気がする
・乗車ポジションが前傾姿勢
・変速機が付いていてスピードが出る (最大50-60kmは一般人でも出すことが可能)。
・目的地に到着するのが、電車よりもクルマよりも速いことが多い
・タイヤが細い / パンクしやすい
・乗車に足を振り上げて乗るしかない
・ハンドルはドロップハンドル。幅は狭く乗り慣れれば問題ないが、最初は不安定に感じて怖い
・荷物カゴはない。必要ならば別途、取り付けが必要
・雨の日は背中などに泥はねを受けやすい (泥除けカバーは別途必要)
・身長が低い方は、どうしても車両選びが限られる
・高級自転車は盗難に会いやすいので駐輪場所に気を使う
・デブは乗れない…ごめんなさい
<日常生活でのロードバイク>
・遠い場所でも自転車で行けちゃう。これはすごく感動できる
・坂道でも、傾斜角度によっては走破出来る。嬉しい。
・荷物が載せられない / ほぼ必ずバックパックを背負うことになる
・パンクして自転車屋に修理をお願いすると「そのタイヤサイズ、うちにはない」と言われることがある
・段差の衝撃が大きい。かといってトラックが頻繁に通る車道などしかない時は恐怖を覚える
・全天候型ではないので、サビがつきやすい (特にドリンクホルダー付近は「いつの間に!」)
・修理費用が少々、お高い。(部品が高いというお話が多い)
・盗難被害に注意
といった感じでしょうか。
価格帯は、安いものなら約¥20,000代、高いものなら約¥1,600,000程度。おおよそのロードバイクの購入価格目安は、¥100,000前〜¥200,000程度で、まずはお考え頂くといいかと思います。
最初のうちは¥70,000程度の車両から始めるといいでしょう。それからサドルやハンドルなどを調整交換して自分にあった自転車を作っていくという方がオススメです。その方が部品の汎用性もあるので自転車の勉強にもなり、愛車のメンテナンスの基本の習得にもなるからです。
またロードバイクにも色々なサブジャンルがあります。例えばレースなどで使われるスプリント系(距離50〜200km程度)の車両、中距離(距離200〜400km程度)を見込んだ車両、ロングツーリングを目的としたもの(荷台や泥除けカバー装着され、フレームが太め)など、あります。日常で使いやすいのは中距離系の車両がいいかと思います。
なおロードバイクの購入は街のママチャリ屋さんより、ロードバイク取り扱い店での購入がオススメです。体型や体格によってフレームサイズ、タイヤサイズやハンドルとサドルの距離、ライディングポジションをチェックもしてもらえますので、速度が出る乗り物のですので、是非Webなどで購入するのではなく、足を運んで実車を見ながら相談してください。
あなたにとって、ぴったりの自転車が見つかりますように!