自転車から変な音っ ポルターガイストだわっ!って思う前に

<整備テマヒマ度★★☆☆☆ 〜 ★★★★★

 

お気に入りの自転車に乗っていると、ある日を境にして「キー」とか「ギシギシ」「ジャラジャラ」など異音が発生したー

そんな経験ありませんか? 「大変っ悪霊が取り憑いたっ ! お祓いしなきゃ!」と思う前に(思うか?)、まず見てほしいことがあります。

 

▼異音が発生している場所を確認しよう

ーどんな時に音がするのか?

ーどんな音なのか?

ーどこから聞こえてくるのか?

 

この3つを探ることから始めましょう。

(写真出典:自転車販売チェーン店「ダイシャリン」)

 

1. 走行中に聞こえてくる異音

 

-1.「シュッシュッシュ…」

*ブレーキシューの擦れ / リムが波打って擦れている / タイヤがブレーキシューと干渉してる

シューの磨耗や硬質化、ホイール自体の変形やリムの変形、シューがずれてタイヤに干渉…などを疑って下さい。

 

*荷台から溢れたカバンのショルダーベルトが干渉していた / キーホルダーが当たってた

これ、結構多いです。危ないですので気をつけてください。ほか傘をフレームに挟んでいる人っ! 速やかにやめましょう。

 

 

-2.「コンコンコン…」(ノッキングのような振動もある)

*ハブ(前輪 or 後輪)が破損している

ハブ自体は単純な構造ですが、内部でベアリングが損傷し異音発生している場合があります。またハブの玉押し部分の固定が甘いと発生したりします。

 

 

-3.「ギュビキビキビキ…」「カリカリ…ガリっ」

*ハブの破損 / スポークの損傷やたわみ / フレームの歪み / ほか

結構「うわっなんの音!?」とビビる音です。こんな音が聞こえたら即、自転車屋さんに持って行って、音の発生付近と症状の報告をしてください。こんな音をした場合、走行に危険を生じる恐れが多いです。

 

 

 

-4. 「ガラガラガラ…」

*ディレイラー(変速機)の損傷 もしくは寿命 / 変速レバーの寿命 / チェーンの寿命など

変速機に集中する音だとした場合、ディレイラーは自転車を転倒させた際に壊れやすい部品です。ギアチェンジの際にこの音がするのなら、ディレイラーを交換します。また特に打撃的な損傷を与えた記憶なくある時、急に発生したなら「寿命」です。ワイヤーとともに順にチェックして、交換部品を突き詰めます。

 

 

 

-5.「ギシっ…ギュシ..ギッギ…」

*サドルレールの軋み / サドルスプリングの軋み

異音はするけれど、座った時だけに聞こえるならサドル付近でしょう。サドルを支えている「シートポスト」も合わせて確認をしてください。グリス程度で治る場合があります。

 

*ベダルからの異音 / クランク付近の異音

ペダルを踏み込んだ時に発生したら、BBの破損や劣化、ペダル軸受けの磨耗や劣化などが疑われます。

 

*ハンドル付近からの異音

ステムやハンドルの結合部などを一度外して拭き取り、組み直せば治る場合が多いですが、それでも鳴るようでしたら自転車屋さんにGo!です。ハンドルポスト付近は少々、慣れと確認ポイントを要しますので。

 

 

 

-6.「キンキンキンキンキンキン…」

この音が走行中聞こえてきたら、スポークを疑ってください。そして「おそらくそうだな」と思ったら(走行中に鳴るので、なかなか聞き取りにくいのです)、自転車屋さんに行ってください。スポーク調整が必要です。

 

 

 

-7.「カラカラカラ…」

*電動アシスト自転車に乗られている方で、クランク付近から音が鳴る場合

グリス不足の原因が多いです。モーター付近から異音が聞こえてくる場合、アシストギアの清掃及び注油(注油方法はメーカーの説明書などを必ずチェックして下さい)、もしくは交換で治るといいですが、モーター内部であれば自転車屋さんに持ち込んで下さい。

 

 

 

-8.「シュルシュルシュル…」(タイヤからの音)

*泥除けカバーが曲がってタイヤに干渉しているか? / タイヤ外径周囲にゴミが絡まって干渉していないか?

駐輪場から出た途端、変な音がタイヤからする…というケースも見られます。駐輪場で他人が自転車を倒したり、無理やり移動したりで、泥除けステーが曲がってしまってタイヤに干渉していた…なんて、腹立たしいケースです。干渉している場所や程度次第でご自身で応急処置は出来るかと思います(曲がっている箇所を押し直すetc)。

またゴミについては、よくクランク付近のフレームに大きめのゴミが挟まっていた(落ち葉とか)、田舎道を通る方は、泥除けカバーの内側に土の塊が挟み込んじゃったとか…。その場合は近くに落ちている枝を使って取り払って下さい(笑)。

 

 

 

 

その他、異音がしたら必ず、

・音の発生源を確認する

・場所や原因不明などは自分で修理しようと思わず、自転車屋さんに行ってください。

 

この2点を守って下さいね。

それでは安全運転で、今日も行ってらっしゃい!

 

 

 

 

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