ハンドル交換〜乗車時の安定性を決める部品〜

<整備テマヒマ度★★★☆>

「このあいだ、自転車で派手にこけちゃってハンドルが曲がっちゃった…」

という知人がいました。なんでも普通に走っていたら、歩道の段差で前輪タイヤが滑ってしまい先の方向でもんどり返って1回転。ハンドルから落下したそうです。…オートバイのハイサイド事故(参考写真)みたいやな。

ご本人は滑った瞬間、すぐ地面に落下して擦り傷だけだったそうですが、自転車は約5mほどブッ飛んだおかげで、カゴはペチャンコ、ハンドルは左側が内側に曲がったそうです。かなり危険で派手なこけ方です…

そんなわけでハンドルが曲がってしまったので、ハンドルを交換することになりました。修理の方は自転車屋さんにお任せしたとのことですので、実際の写真も修理の写真もない…面白く修理の実況が出来ないのが悔やまれます。すみません。しかし交換は簡単にご自身で出来ますので、めげずに文章で紹介します。

 


1. ハンドルを購入しよう!

まず新しいハンドルバーを購入するところから始まります。ハンドルバーのサイズは、2箇所確認が必要です。

*クランプ部分の口径

*ハンドルバーエンド(手でハンドルを握るところ)の口径

クランプと言われるハンドルを中央で固定する部分のサイズは、ママチャリなら太さ25.4mmの口径のものでほぼ大丈夫です。とはいえ通称”ママチャリ”でも、ショップオリジナルの「おしゃれママチャリ」も世の中にはあるので、念のため口径は測るか調べるかして下さい。調べ方は…

やっぱ定規しかお持ちでないっすよね。…ノギスなんて

フツー持ってないっすよね。

 

いやこれ結構不親切な部品の一つで、サイズの刻印されていたらいいんですが、サイズ表記ないハンドルバーがすごく多く出回っているんです。なのでパイプの口径を図るノギスっていう工具、持ってない代わりに、自分で定規を使っておおよそを測ってサイズ感を目星つけるですよ。

もしそんないい加減なことは嫌な方は、この段階で自転車屋さんに持って行って、修理を依頼されてもいいと思いますっ! 安全、安心をお金で買って下さい♪

 

しかしハンドル購入は自転車屋さんでもできますが、どんなハンドルがあるかはネットでご覧頂く方が、色々見れてオススメです。

ママチャリならよくある少しアップ気味にハンドルが婉曲している「セミアップ」、一本棒的で前傾姿勢になる「オールラウンドバー」、通称カマキリと呼ばれるグワっと背の高いハンドルの「カマキリ」…もう色々あります。ママチャリなんで、乗車ポジションは「セミアップ」が色々な理由でオススメですが、ちょっと変えてみたければお好みで…。

とはいえブレーキワイヤーの長さもあるので、「カマキリ」を選ぶとブレーキワイヤーの尺が足らず、全交換しなければなりませんから…「セミアップ」「オールラウンドバー」がいいかと思われます。

 

 

2. グリップを購入しよう!

使い回しをされる方はマイナスドライバーと、水を入れた霧吹きを用意して…なんですが、せっかくなのでこの際、新しいグリップを交換した方がいいでしょう。ただ古いグリップと古いハンドルバーは、環境保護の一環としてゴミの分別してください。ハンドルは確か「資源ごみ」で出せたはず…? Love the earth!

…でグリップの購入ですが、ハンドルバー エンド(グリップ部分)の口径は、こちらも汎用サイズで「22.2mm」がほとんどです。しかしサイズ確認のため、ハンドルを購入した後に定規でおおよそ測定してから、グリップを購入した方がいいです。

通販ではグリップも安っすいものは100円台~、高級なのは3000円以上とかしてます。形状やカラー、お好みなどご予算に応じてご購入されるといいでしょうっ!

 

3. 二つの部品が揃ったら装着!

部品が届いたら、もう修理は50%終わったも同然です。ここからの所要時間は20分程度です。(つけるだけなら)

あとは工具です。

<必要工具>

  ・普通のカッター

 

   ・六角レンチ

 

・プラスドライバー、マイナスドライバー

 

      ・モンキーレンチ(フォロー用として。なくても大丈夫と思う)

 

工具についてはカテゴリー「オススメする必要な工具 」でも紹介しています。お持ちでない工具を買い足す…そんな感覚で工具は揃えていって下さい。しかしまだ揃えてない方は、オススメ工具セットを紹介していますので是非、参考になさってください。

 

さて作業行程をご紹介しましょう。


「トリセツ 〜ハンドルグリップを取り付ける10のこと〜」

1.ハンドルについている部品を外そう

自転車のベル、ブレーキ、変速機などハンドルバーにくっついているパーツを外します。それぞれの取り付けネジがなくならないように注意してください。私はそれぞれのネジをガムテープの粘着部分に貼って、ネジを部品と一緒にてます。

 

2. グリップを取ろう

ゴム製ならグリップをカッターで縦に裂きながら剥がします。笑いながら斬り刻むと、周りから注目を浴びれるでしょう。また古いグリップの粘着あとは綺麗に拭き取っておきましょうね。粘着が残ってしまい、それを取るにはクレンザーで結構、取れます。

 

3.クランプのネジを緩めよう

自転車についているハンドルを取ります。ハンドル中央部にあるハンドルを固定している六角形の溝に六角ボルトを突っ込み回します外します。六角ボルトにはサイズがあるので、オススメはホームセンターで「六角ボルトセット」を購入されると、日常でもIKEAの家具組み立てでも重宝しますので、これ是非っ揃えて下さい。そうそう、緩める場所を間違えて「ステム」と呼ばれるハンドルの「首」部分を緩めないよにご注意ください

 

 

 

4.古ハンドルを取ろう

ハンドルバーを取り外します。

 

5.新ハンドルをつけよう

新しいハンドルバーを装着し、かる~く仮止めします。

 

6.ハンドルポジションを決めよう。

ハンドルのポジションを自転車にまたぎながら確認し、ちょうど良いところに合わせたら、本締めして下さい。

 

7.ブレーキ、ベル、変速機を取り付けよう

ブレーキ、ベルなどを元に戻す感じで仮止め装着したら…

 

8.新グリップをつけよう

グリップの内側を水で濡らしてをねじ込みながら取り付けます。

 

9.グリップを押し込もう

ねじ込みが、あなたの豪腕を持ってしても押し込めなければ、先を雑巾で包んだトンカチで優しくトントンすれば入っていきます。

 

10.各部品を固定しよう

グリップ位置が決まったら、仮止めされているブレーキやベル、変速機などを良い感じで固定して下さい。


 

…ね。簡単でしょ♪

 

各ボルトの締め付け具合などでご不安がありましたら、自転車屋さんに相談してもいいです。普段、乗るのはあなたですから安心と安全を是非、得てください。

なおハンドル交換した時に、ブレーキワイヤーなどの長さが余ることがよくあるんですが、あまりにも長すぎて余った感ハンパなかったら加工します。それほど気にならなかったら(ほんのちょっとだけ長いかも?だったら)、そのまま乗車することもありっちゃありです。でもワイヤーの加工方法は…別で紹介します。こちらも結構簡単です。

 

ハンドルバー、そしてグリップは参考として下記に紹介しておきます。あなたの好みに合うものがありますようにっ!

 

 

■自転車のオススメ「ハンドル」たち

(サイズは必ずご確認ください)

1.オールラウンドバー

シティサイクルでも使用できるかと思います。走行中の姿勢もアグレッシブな感じになるので気分も変わっていいですが、車両によって似合わない場合もあるので今一度愛車を見て妄想確認してください。

 

 

2.セミアップバー

こちらはシティサイクルによく見かけるハンドル種ですね。種類が違っても色や材質をかけるだけでも印象が変わります。

 

 

3. その他、色々なハンドルバーたち

通称「一文字ハンドル」と呼んでました。細身ママチャリとかにつければフツーにかっこいいかもです。

 

 

 

 

 

 

こんな形のハンドルもあります。プロムナードハンドルバーっていうんですけど、これ意外とクロスバイクに合って運転ラクです。お試しいただけるなら是非っ !ホント、おしゃれっすよ!

 

 

 

 

 

 

カマキリ…ですわ。ライディングポジションはオラオラ気分になれますが、個人的にはちょっと…怖さを感じるハンドル高です。私は苦手です。

 

 

 

 

 

 

■自転車のオススメ「グリップ」たち

注意)変速機が右グリップと一体型になっている自転車には、ご使用になれないものもあります。ここでは通常のグリップを紹介していますのでご注意ください。

安いのでも色々あります。お好みでカラーが選べる方が楽しいです。自転車の色に合わせて取り付けるとオシャレになります。

 

見聞としてご紹介しておきます。めっちゃ高級なグリップです。是非装着された方は、ご感想を私に夜空を見上げながら教えてください。星たちから伺います。

 

 

他にもたくさんのデザインがありますが、セミアップハンドルではあまり凝ったグリップ形状は握りにくいので、上の「筒型」がいいと思います。その凝った形状のグリップは以下のようなものです。

 

 

 

↓↓↓↓そのほか色々なグリップたち↓↓↓↓


羽がついた形状のものは「オールラウンド バーハンドル」に向いています。サドル位置が高く、体重を腕でフォローするライディングポジションは、手のひらの外側を支えることですごく安定感を生み出します。クロスバイクなどにはオススメ。

 

 

 

 

 

これ懐かしいですねぇ。近所のお兄さん(ちょっとヤンチャ系)が白のママチャリのハンドルをクランプを緩めてハンドルをかちあげて…グリップがこの赤でした(笑)でもこれ思いのほか握り心地いいんです。

 

 

 

 

 

 

持論ですが「グリップはゴム(ラバー)製がいい」です。雨でもほぼ支障はないですし、駐輪場に駐車しておいて、いつの間にか倒されている…なんてこと、あるじゃないですか。その時にスポンジ製グリップ、革製品グリップは…破けるだの傷いっちゃって自分も心に傷おっちゃうだの面倒臭いこと受けやすいんです(スポンジグリップで経験済み)。

 

フツーのゴムがいいっすよ、フツーのがね(笑)

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