タイヤ ❶ 〜走りが劇的に変わるタイヤ選び〜

<整備テマヒマ度★★☆>

タイヤが変われば、走りが劇的に変わるんです。もしかしたら自分の足に羽でも生えたんではないかと思うくらい変わった印象を持つ方もいるかもしれません。本当です。嘘だと思ったら変えてご覧なさい…。そのくらいオススメパーツなんです。

 

<交換時期はいつか?>

一概に言えませんが、期間で言えば「約3年」、距離で言えば「約3000km」、タイヤ事情で言えば「明らかにすり減った場合」が交換時期となります。わかりやすくいうと下の写真は…思いっきり交換時期を越しているものです。

 

1.タイヤパターンの磨耗/タイヤゴムの薄進化

2.硬質化によるひび割れ

3.グリップ性能の低下

4.パンク誘発の恐れあり

 

 

 

 

が読み取れます。速度がそれほど出さないシティサイクルとはいえ、このタイヤで点字ブロックやマンホール、白線の上でブレーキをかけるとスリップ、もしくは段差でもスリップします。チャリドリ(自転車で横滑りしながら走る走法)するならオススメタイヤですが…ここではチャリドリメインの方はいないと思いますので…んなこと言ってないで、正常なタイヤは下写真です。

ちょっと白く着色されているように見えますが、これは一部、砂地でも走ったのかもしれません。でもタイヤは概ね「いたって健康」です。タイヤゴムも劣化はしていないので、確実に路面を噛んで(グリップして)くれることでしょう。

 

タイヤは「速度を出す」「曲がる」「止まる」を、成人男性なら55kg〜100kg以上までの人間と、カバンなどの荷物を乗せて操っている大事なパーツです。走行方法も人それぞれですが、タイヤが「健康」でないと、事故を誘発するかもしれないのです。一度、ご自身の自転車タイヤをチェックしてください。

 

 


<はじめに確認すること>

「交換しなきゃ」と思った方、いいことです。ぜひ交換しましょう!ご自身でタイヤを交換する or しないにかかわらず、以下のことは必ず控えて下さい。

1.タイヤサイズを確認しましょう。

これまで国によってサイズ表記がバラバラでしたが、 最近はタイヤサイズを世界共通にしようと、「ETRTO」 (エトルト)単位表記をしているのが多くなりました。 確認方法として、ご自身のタイヤの側面に書かれている文字や記号を携帯で写真を撮ってください。 その文字を元に、下記にサイズをまとめられているサイトがありますので、この表に当たるものが、 あなたのタイヤと同じサイズとなります。

 

自転車 探検!さまより出典 (http://www.geocities.jp/jitensha_tanken_2/tire_size.html)

サイクルベース あさひさまより出典 (http://www.cb-asahi.co.jp/html/size-etrto.html)

 

しかし統一化が進んでいると言ってもETRTO表記がないタイヤもたくさん存在します。タイヤ側面の刻印の写メ、もしくはメモでの控えでは全て書かれている数字や文字を写し控えて、上記のサイズ表でお探しください。

2. 合ったサイズから、好きなタイヤを選びましょう。

タイヤサイズが分かったら、そのサイズから選べるタイヤ製品を選びます。 このサイトは「実用車」を主体にしているので製品の細かな紹介はしませんが、選ぶのにいくつかの 大切なポイントだけをお伝えしておきます。

 

POINT 1. 「価格が安すぎるタイヤは、やっぱりそれなりの性能」

全ての低価格タイヤを試したわけではないので、一概には言えないと思いますが… ゴムの質、耐久性、重さ、グリップ力は微妙…なものが多かったです。目安、せめて一本あたり3000円未満〜5000円程度までのタイヤを選んだ方が無難でしょう。高性能タイヤは街乗りでは必要ありません。

 

POINT 2. 「タイヤパターン(ブロック模様)はお好みでどうぞ」

投げやりなことを書いてますが、実用自転車の平均速度は平常では20kmくらいです。「天候不順は乗らない」のなら、のっぺらぼうのスリックタイヤでもいいんです。

事実、タイヤ中央はツルツルで、横側だけ模様やブロック模様が並ぶコーナーリング時などの自転車が走行中に左右傾斜した時に、グリップを高めるという製品も多くあります。それに直線の走行自体はスリックタイヤの方が走りやすいです。

ただブレーキをした際に「タイヤが地面を噛む」という言い方をするのですが、濡れた路面でもタイヤ溝があるものは安心感あるグリップ力は高いです。しかしこれはゴム質も関係するので、タイヤ溝だけのお話ではないのですが…。

 

POINT 3. 「注文の前に、何度でもいいのでサイズの再確認はしてください」

これは間違えたタイヤが通販で届いた時の落胆は半端ないよって意味です。何度でもいいです。メーカーにお問い合わせしてもいいです。念には念を入れて…交換したいタイヤサイズを何度もご確認の上、注文購入してください。

 

 


 

まずはこれらのポイントをおさえたら大丈夫です。

タイヤ製品は、冒頭写真のようにタイヤ側面に印字があってカッコ良く見えるものはもちろん、タイヤ自体のカラーが色んなバリエーションがあったり、パンクを極力防ぐ材質を搭載していたり色々あります。

 

また車両タイプやタイヤサイズによって「太めのタイヤ」「細めのタイヤ」なども豊富に選べる場合もあります。

簡単に言えば…

『太めのタイヤ:走行中の段差走破がラク/乗り心地が向上/速度が出ない/丈夫』

『細目のタイヤ:漕ぎ出しが軽い/速度が出る/段差に弱い/パンクしやすい』

 

という感じです。なので購入時に装着されているタイヤは、自転車の車体に応じた平均的なサイズが取り付けられているので、ご自身の自転車のタイヤサイズを基準にして、普段よく通る道環境から「段差が多い/子供を乗せて走る」ならやや太めのタイヤを選ぶ、「移動距離が長く車道をよく走行する」機会が多いなら細めのタイヤを選ぶー

そんな感じで交換するチャンスが来れば、ご検討頂ければいいかなと思います。

 

「自転車整備のスス芽」では、タイヤは重要視している部品の一つですので、少しづつ詳しいお話も更新したいと思います。またタイヤのお話をする時は、上記を踏まえてお話しますっ(フンフンっ)

 

参考までにタイヤ製品のページを紹介しておきます。ご自身のタイヤサイズをご確認し、あなたの好みのタイヤ、そして自転車にぴったりのタイヤがあれば幸いです。

<一般自転車向け>

*販売店サイトにてタイヤインチをお選び頂けます。/シティサイクルのタイヤはある程度サイズが限定されていますが、小型シティサイクルは例外に入るタイヤサイズもあります。ご注意ください。

<クロスバイクなど向け> 

*ここでは28インチ(700)を基準にご紹介します。ご了承ください。

*タイヤ幅23C(細め)〜38C(太め)くらいまでバリエーションがありますが、街中の段差などを考慮した場合、32Cがオススメです。なぜかというと、私の経験では「細いタイヤは速度が上がるがパンクしやすく、交換時期の短縮を余儀なくされやすい」からです。

*またタイヤのタイプをご確認下さい。タイヤにワイヤーが入っている「クリンチャータイプ」が一般的ですが、車両によっては「チューブラー」「チューブレス」タイプもあります。

 

●サーフィス (700x32C) …街乗り用に作られたと言ってもいい廉価版タイヤ

●GIZA(700x32C)…クロスバイク/ロードバイクの街乗りタイヤ/パンクガード付

 

<マウンテンバイク向け>

オススメできるタイヤを今、探しています。もうしばらくお待ちください。さしあたってマウンテンバイクのタイヤは、シティサイクルやクロスバイクに比べ少々、お値段平均相場が高くなっているものが多いです。以前私がMTBを乗っていた時に履いていたタイヤは、凹凸が少ないロード向けのものを選んでいました。理由はタイヤノイズがうるさい&大きなブロックパターンは街乗りメインに必要ないと思ったからです。ご参考ください。

 

お待たせしました。マウンテンバイクにオススメな街乗り用タイヤです。凸凹しているブロックタイヤではなく、ロード仕様に作られたマウンテンバイク用タイヤは、本当にオススメです。ぜひ体感して欲しいです。

 

TIOGA(タイオガ)のタイヤは、コスパ最高で人気商品です。もしかしたら品切れになっているかもしれませんが、追入荷する場合が多いので…急がなければお待ちいただく方法もアリかもしれません (生産終了でしたらすみません…)。

 

 

 


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