タイヤ❷ ~タイヤ交換をしてみよう~
<整備テマヒマ度★★☆☆☆>
❶ではタイヤ選びのポイントをお伝えしました。❷では、タイヤ交換をお伝えしようと思います。タイヤ交換はちょっと力とコツがいる作業です。タイヤ交換をする時ってどういう時か?そのポイントからお伝えします。
1. タイヤ全体に細かなヒビが無数にある (原因:タイヤゴムの劣化 / 硬質化)
2. タイヤ横こすると乾燥肌のように白い跡または粉が手につく (原因:著しい劣化)
3. パンクして大きな裂け目や穴が出来た (原因:損傷)
4. もうタイヤの溝がない。もしくは繊維が出てる (原因:磨耗)
だいたいこんな感じですかね。
この状態で乗り続けると、タイヤはどうなるか…?(1.は程度によりますが)バーストします。バーストしたことあるのですが、「パァンっ!」って本当にいうんですね。原因は、いつの間に大きな裂け目が生まれて、そこから走行中にタイヤチューブが出てきて…。。予定外のパプニングは出費と時間を余計に費やします…(涙)。そんなことにならないように、ご自身の自転車をチェックしてください。先述の「1~4」に該当するなら是非、予定を立てて「計画的に」交換しましょうっ。
<必要な工具>
・プラス&マイナスドライバー
・ラチェットレンチ
・スパナ
・タイヤレバー
・空気入れ
*ラチェットレンチやスパナは、サイズが一式揃うセットのものを購入するといいでしょう。ホームセンターで購入できますし、ネット通販でも購入できます。このサイトでも「あると便利な工具紹介」で紹介しています。ご自宅でお持ちでなければ是非、購入して下さい。家具の組み立てや他補修でセットのものがあれば、確実に助かりますっ!
空気入れは私も過去「なんでもいい」って思っていたんですが、安い空気入れはすごく力がいてしんどいっす。少々重さがあって空気圧メーターがついているものの方が使いやすく長持ちしますので「そこそこ普通のもの」を揃えた方がいいです。これも「あると便利な工具紹介」でお伝えします。
<必要な部品>
・タイヤ
・チューブ (「この際一緒に!」って変えても良い)
・リムガード
*タイヤは「タイヤ❶」でお話したので購入されているでしょう。是非新タイヤのいい匂いを嗅いで堪能してください。
*チューブは新しく購入するならタイヤサイズと同じサイズを選んで頂ければOK。ブランドやグレードは実用自転車用なら「なんでもいい」ですが、空気を入れるバルブ形状はご確認ください。ママチャリはほぼ「英式」です。クロスバイクはおおよそ「英式」「仏式」があります。マウンテンバイクはだいたい「米式」「英式」ですかね。ご注意ください。
出典(http://www.geocities.jp/taka_laboratory/)
さて今回は交換がしやすい前輪のタイヤ交換を紹介しましょう。後輪は少し工程が多めなので「タイヤ交換ってこうなのよ」を前輪でお伝えしてから、別ページで後輪のタイヤ交換をご紹介しようと思います。今回の工程は大きく分けて3つですっ!
作業 1
■自転車から車輪を外す
1. ダンボール、もしくはいらない毛布を地面に引きます。
写真では引くものがなかったので…ビニール袋を引いてます。キズ防止や部品紛失に一役かってくれます。ただグリップはキズが入っちゃいました。母が言うように、もう横着はしないでおこうと思います。
2. 自転車を天地逆さまにします。
写真のように。
3. タイヤの空気を全部抜きます。
確実に。がっつり抜き切って下さい。
4. フォークから前輪を取り外します。
写真のように。この時ラチェットを使ってボルトを緩めます。部品がついている順番は忘れないように写メをとっておくといいでしょう。私はそうしてます。
5. タイヤを外しにかかります。タイヤレバーを差し込みます。
…以下方法はこちら。井上ゴム工業株式会社(通称:IRC)様で紹介されてます。(http://www.irc-tire.com/ja/bc/products/others/lever_tl/)
…外したあとは、下の「作業2」へGO!
作業 2
■ホイールのリムストリップ交換
リムストリップは、ホイールでスポーク(ホイールの骨)の接点がタイヤチューブに損傷しないように守っているテープ型のものです。タイヤとチューブを取ったら見つけられる「何この黒色のテープ?」がリムストリップです。劣化しやすい部品なので、タイヤ交換時に張り替えをオススメします。
以前「これ…ビニールテープでもいけんちゃう?」と思って貼ってみたら、次のタイヤ交換の時に粘着がドロドロ&ねちゃねちゃになって…もう大変っ!色々考えられた製品なんですね。皆さんは是非ご購入下さい。
1. ホイールからリムガードを外します。
消耗品ですのでガッツリひきちぎって下さいっ !
2. 新しいリムガードを貼ります。
リムガードに穴が空いているもの、もしくはテープ式のものがありますが、この時、空気バルブの穴を塞がないように注意してください。リムガードに穴が空いているものは、ちゃんとホイールの穴とリムガードの穴を合わせるようにして下さい。
■タイヤの取り付け
1. 新しいタイヤを取り付けます。
この時ホイールにはタイヤの片側だけはめ込んでください。この時にタイヤチューブを新しいタイヤの内側に入れ、ホイールにチューブとタイヤを一気に取り付ける方法でもいいです。
2. リムの穴の開いた空気バルブの取り付け位置からスタートします。
新しいチューブのバルブをホイール側の穴へ通し、左右均等に順にはめてゆきます。
3.入れたらタイヤをパコパコっとはめ込んでください。
最後の方は少々、固くって難儀するかもしれません。歯を食いしばって入れるけれど、タイヤには優しく大事に扱うこと…女性を扱うように心がけて下さい。(言ってしまってから恥ずかしくなりました)
…だんだん料理レシピを書いている気がしてきました。いつか番外編で私が得意な和風パスタのレシピとかご紹介するのもいいかもしれません。精進します。作業はもうちょいです。気持ちのいい走りはcoming soon! ですっ 「作業3」へGO!
作業 3
■自転車へ取り付ける
1. ホイールを前輪のフォーク先に差し込みます。
ネジやワッシャーなどの順番は間違えないように。
2. 取り付けたホイールを、何度か空回りさせて回転バランスを確認してください。
問題なさそうなら締めてください。あと車輪を空回りさせ、まっすぐ縦に回転するかを目視でいいので丁寧に見極めてください。そんなにブレることはないですが、やや斜めに取り付けちゃうとブレーキシューへの過度の干渉、脱輪の原因などビビらせることを言いますが、あるっちゃあるんです。
3. 最後に、空気を入れて完成です。
規定の空気圧はタイヤの横に刻印されてます。それを参考に空気入れのメーターを見ながら入れていきます。空気入れのメーター「気圧計」がない空気入れについては、タイヤを親指で押してみて『反発するか』までが基準にしてください。ガッチガチに入れてしまうと、これもこれで問題でタイヤの劣化をやはめることになります。ご注意を。
4. 試走して問題なければ終了!
作業としては以上です。お疲れっした!
もし自信がなければ、自転車屋さんに相談してくださいね。
あ、いい忘れてました。英式バルブの場合はこのタイミングで、自転車のムシの「ムシゴム」は交換しておいてください。消耗パーツですので是非。「虫ゴムセット」が100均Shop(ダイソー等)で売ってますので、それを使ってもいいでしょう。
無事に装着出来た新タイヤは如何ですか?ちょっと試走して感触を確かめてください。タイヤチョイスが成功したら、試走の時に走り出した瞬間「うわっ!気持ちいいっ!」て感動すると思います。ぜひその感動を味わってほしいです。
新タイヤでの走行は1点、注意することがあります。
新タイヤにはワックスが全面吹き付けられていますので、マンホールや点字ブロック、歩道の乗り上げなどでは滑りやすいです。特に濡れたこれらはツルツルと滑っちゃいます。ワックスが剥かれるまで、しばらく走行には(1ヶ月くらいは)注意してください。
というわけで、快適な自転車ライフを!