チェーンオイルは何を使えばいいのか? ←答「…なんでもいいです」

<整備テマヒマ度☆>

 

いや別にオイルメーカーさんを粗雑に評価したわけではありません。

自転車のチェーンオイルは、一般車なら高級オイルを使ったからといって、羽が生えたような走りになるのかというと、そんなわけないです。物理学どうりに『運転者の脚力による』でございます。

そもそもチェーンオイルを使う意味は『潤滑と防錆』です。その意味はオートバイでも同じですが、自転車とオートバイは、チェーンにかかる負荷度合いが違いすぎ、オートバイでは『潤滑』を求める深度が大きく、『磨耗防止/チェーンたるみ防止/プッチン切れ防止』などが自転車に比べ多く求められます。専門的に言えば「チェーンのシールを守る効果もある」ってとこですかね。

一般の自転車(競技車は別)は基本的に「人力」なので、急激な負荷や高速回転している時間感覚がオートバイに比べて非常に短いので、オートバイから比べたら

「なんでもいいよ…ふっ」

って言っちゃう私が存在しちゃうのです。すみません。それよりこまめに注油する方が大事です。

 

 

■ 実験。使える油&いい油を探してみよう。

そうは言っても本当に『なんでもいいのか?』これ、昔に実験したことがあります。


・サラダ油

走れます。ただし2-3日でドロドロになります。

 

・オリーブオイル

走れます。ただしサラダ油と同じ結果でかつ、ヘドロみたいにドロドロ…。

 

・電気ヒゲソリについてくる差し油

使えます。ただ量が足りません。チェーンに間に合う量があれば優秀なオイルかもしれません。

 

・KURE556

走れます。しかし油分を落とす効果が強いので、同社の「チェーンルブ」を合わせて使用必須です。

 

・注油用だけどもらった不明オイル

自転車屋さんからもらったりするオイルです。メーカー分からんオイルですが、十分使えます

 


以上、家庭で大体ありそうなオイルでの評価です。調理オイルは臭いが「食物用」なので、虫も来やすかったですね。事実、蛾などのよくわからん虫が止まって動けなくなっている姿を見たことがあります。

機械用油では、もちろんそんなことはありません。

 

■高級オイルは、本当にいいのか?必要なのか?

結論いえば「とってもいい」です。ただ一般自転車には必要ないよねっと思います。

限界ギリギリまで追求した競技車両には、速度から比例するチェーンやギア、プーリーの回転をより良くするために必要ですし、また気温によってオイルの粘度までも気を配らないと、レースになりません。例えば粘度の高いチェーンオイルを、冬の時期に使用すると、踏み込みの抵抗に大きく関わってきちゃいますよね。反対にサラサラのチェーンオイルを、炎天下で使用すると、極端な話ですがオイルが流れ落ちて、求められる潤滑保持性能が著しく損なわれて結果、ギアは潤滑しないです。

一般車、つまり市販車両には「普通の自転車油で十分」です。

 

■どのくらいの値段が標準なのか?

じゃあ購入するならどのくらいの価格帯のオイルを購入したらいいのか?気になるのはそこですよね。販売されている油の量にもよりますが、例えば『200mlのチェーン用油』の条件で判断する価格帯は、「〜1500円程度」でお考え下さい。それくらいが標準です。

■自転車整備のスス芽がオススメするチェーンオイルってあるの?

あります。私個人的なるランキングで紹介しましょう。

 

1.WAKO’s チェーンオイル

 

 

2. SHIMANO ドライルブ

 

 

3. KURE 556 チェーンルブ

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これらのオイルは一般車には十分すぎるほど十分です。ただし古い油を拭き取ってから塗ってくださいね。

古い油の取り方は、「パーツクリーナー」という商品がホームセンターでお安く販売されています(300円程度)ので、そちらを購入して、雑巾などでチェーンをあてがいつつパーツクリーナーを「噴射&拭き取り」を繰り返しながら、古い油を拭き取って下さい。

…また機会作ってチェーンオイルの差し方を紹介出来ればと思います。しばしお待ちください。

 

では今日も気持ちのいい自転車でいってらっしゃいっ!

 

 

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