サドルのお話 ❶「痛みの種類を確認しよう」

このテーマはロードバイクでもママチャリでもクロスバイクでも…永遠の悩みです。サドルを買い換え続ける「旅」に出られる方もいれば、自転車丸ごと買い換える方もいれば、「自転車無理っ!」ってことで諦められる方もいれば…。

このお話は長くなりそうなので、連載していこうと思います。

 

今回❶でのお話は「痛みの種類を確認しよう」です。

この手の話題は、男性も女性もデリケートゾーンのお話なので、相談しにくいっちゃしにくい。相談したとしても、痛みの実感を言葉で伝えたところでも、自転車屋さんでも「うーん…合わないんすねぇ。これとか柔らかめですけど、どうでしょう?」って、違うサドルを勧めるしかなさそうな顔でおっしゃって下さる。

「そういうんじゃなくってーー」

って心の中で叫ぶ方を、これまでたくさん見てきました。

 

で、charichariとして相談を受けた時に、最初に確認するのは「どこがどんな風に痛いのか?」です。その項目をこれまでの実相談の経験から統計した中で、病院の問診票のようにプリントで項目を見せて、口頭で言いにくいニュアンスを拾い上げていきます。

 

 

<男性の場合>

・睾丸が痛い (ポジションがおさまらない / 常に痛い / まぁまぁの頻度で痛みが走る / 2-3日したら治るけど)

・肛門と睾丸の間が圧迫されて辛い (痛い / しびれる / 靴擦れのようになってヒリヒリする / その他)

・素直に肛門が痛い / 普通に尾てい骨が痛い

・股の付け根が痛い (ヒリヒリする/何かに当たって痛みが走る)

・腰痛い (よくある腰痛っぽい / 骨がペダルを漕ぐと時々コリコリいう)

・その他

 

<女性の場合>

・普通に尿道口が痛い、ヒリヒリする

・生殖器付近が痛い(とにかく痛い / ヒリヒリする  / 2-3日したら治るけど痛い)

・素直に肛門が痛い / 普通に尾てい骨が痛い

・股の付け根が痛い (ヒリヒリする/何かに当たって痛みが走る)

・腰痛い (よくある腰痛っぽい / 骨がペダルを漕ぐと時々コリコリいう)

・その他

 

だいたいこんな感じでヒアリングします。口頭ですると小っ恥ずかしいことなので、だから問診票が活躍するんです(笑)。

これらの症状によって、サドルを買い換える前に試してもらう方法があります。

 

1.サドルの高さを見直して、足つきを改善してみよう

サドルの高さが高い、もしくは低いということで痛みが出る方は少なめではありますが、改善することで「楽になった」というお声は多いです。

サドルが高いと、乗降時に跨ぎ乗り込む時の無理な姿勢と股間部の擦れから『痛みが走る』きっかけになっていたケースがありました。

サドルが低いと、ペダリングの際に稼働する股関節の回転負荷が大きく、かつ姿勢も腰を中心に、階段を登るような挙動を肩とともにすることもあり、腰痛や股関節の痛み、皮膚の炎症などを起こしていたetc、後から気づけば「そうだったのね」というケースもありました。

クロスバイクは前傾姿勢ですし、身長より少し大きめの車両を「ちょっと無理めサイズだけど、憧れ込みコミで買っちゃった」という背伸び女子は、よく『前から真ん中付近が痛い』とおっしゃるのですが…こればっかりはサドルの問題ではないので、タイヤのインチサイズを1インチ小さくして、足つきをよくするなどをオススメしたりします。

 

2.サドルの角度を変えてみよう

足つきは問題ないけれど痛い方。これが大多数ですね。この場合、サドルの角度やサドルポジションを調整することを勧めています。サドルの裏を覗き込むようにみると、サドル本体が自転車とつながっている筒型棒状の「サドルポスト」との固定部分に、六角ボルトがあります。このボルトを緩めて、傾き角度を少し「前傾にする」、もしくは「後傾にする」をしてください。

「このポジションで一度乗ってみよう」という位置が決まったら、ボルトを締めて数日間乗ってみてください。痛みが解消されればOK。まだ痛い、もしくは別の場所に痛みが出るという方は、まだ合っていません。もう一度、角度を見直してください。

先述の項目「1.」と合わせてみると、だいたいの方がこの方法で解消されます。

 

3.下着を変えてみよう

ここまで来る方は、サドル交換の1つ手前..予備軍です(笑)。1と2の項目で解消されない方、特に「それでも股関節が擦れて痛い」という方はこの方法を試してください。

男性なら「ボクサーパンツ」⇔「ブリーフパンツ」⇔「Tバック」

女性でも「ボクサーパンツ」⇔「ブリーフパンツ」⇔「Tバック」

 

この下着を変える方法で解消された方は、かなりいますっ! これでも解消されなかったら、レーシングパンツを直穿きしてください。この方法で解消された方の原因は『下着の縫い目(クロッチ)が当たり擦れて痛かった』ということ。これが原因だった場合、究極はレーパン直穿きは、それを解決してくれるアイテムになるはずです。お試しください。

 

 

1〜3の項目で、解消されなかった方はもちろんおられます。そういう方にはどうしたのか?続きはまた次回に。サドルを買い換える前に、もう一つ試して欲しいことがありますので、次回はそれをお伝えします。

 

今回はちょっとデリケートなお話だったので、文字色は黒色のままでお送りしましたっ(大笑)

それでは良い自転車ライフを!

 

 

 

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