フレーム❶ 〜材質〜

<整備テマヒマ度☆☆☆☆>

 

シティサイクルを筆頭に、自転車を選ぶときにフレームの剛性や形状を見て、購入理由にしている方はほとんどいないのではないでしょうか?

「フレームってどれも大体、一緒でしょ?」

 

ええ。そうです。廉価版シティサイクルのフレームは、日常で使う分では全くもって問題にしなくてもいいです。問題にしなくても。しなくても。…ても。

 

すみません、歯切れ悪いですよね(笑)。

「全くの平地で距離15分程度の片道を往復するくらいなら」というお話なら…ですが、それ以上の環境と坂道などの勾配条件などが揃う使用環境では、少し気にされた方がいいかと思います。では何を見て選んだ方がいいのか。今回はそれについてご説明しましょう。

 


1.軽いフレームを選ぶこと

まずはこれです。自転車の1/2の車重を担っていると言っても過言ではありません。なんでもそうですが、重いフレームは加速時にライダーに負担がかかりますし、停車して駐輪する時にセンタースタンドで車両を引き起こす時にも「よっこらせ」と、力が多少かかります。若い年代であれば勢いで駐輪できますが、年配の方にはこの作業は負担です。なるべく軽い車両を選ぶことに越したことはないです。

 

2.自分の体格に合うフレームサイズを選ぶこと

別でお話しますが、最近は『シティサイクル = ママチャリ』という意味合いが少し広がってきているので、説明が難しいところではありますが、サイズ選びの簡単な説明をすると、「ご自身の身長と股下で自転車サイズを選んで下さい」となります。

”私はチビだけど、どうしてもあの自転車が乗りたい”

気持ちはわかります。でも無理して乗っていると自転車に乗せられた子供みたいですし、安全面でよくありません。むしろ危険です。見られ方が気になるなら、なおさらジャストサイズ範囲内の自転車を乗っている方が「シュッと(関西弁:かっこよく)」見えます。

 

 

他にもいくつかポイントがあるのですが、街乗り自転車としてならこの2点を押さえておいて下さい。この2点を踏まえて、今回お話するフレームの材質について、以下お伝えしましょう。

 

⑴ シティサイクルでは主に2種類のフレームが使われている

クロモリ:鉄にクロム&モリブデンという鋼材を配合したもので、剛性と衝撃吸収に優れた材質です。一般的な自転車のほとんどは、このクロモリが使用されています。ただし重い。

アルミ :軽量で錆びにくく、近年の技術向上により強度も高くなっています。コストも安く製作できる様になったので、スポーツ車などで現在、使用されている車両が増えています。

ほとんどのママチャリにはクロモリが使用されているのは『どんな体格の人が乗るのか分からない』という理由です。小柄な人も乗れるし大柄な人も乗れるママチャリは、第一優先が「丈夫である」ということが求められているからです。

この2種類で一般的な価格の自転車は組み上げられています。他の素材もありますが、高価すぎるので好きな人やレースをされる関係者さん以外は、知らなくていいかと思います。

 

⑵ クロモリでも軽い車両はある

どういうことかというと「フレームの厚み」でクロモリでも軽量化している場合があります。フレームは11本のパイプを溶接加工して作られているのですが、「溶接箇所は肉厚で、それ以外は薄めに加工」という丈夫さと軽量化を図った車両があります。

10万円前後のロードバイクモデルで活用されていますので、ママチャリには反映されるには…ちょっと価格的に難しい様ですが、自転車のスペックに「ダブルバテッド」「トリプルバテッド」という単語をみたら、こういうことだと思って下さい。

 

⑶ ママチャリにも短距離、中長距離仕様がある(と思っている持論レベル)

ロードバイクやマウンテンバイクほど、明らかな特徴はありませんが、それぞれの使用環境に応じたライディングフォームからフレームの形状は個性が出ていると思うのです。

 例えば、右のブリジストン「ロペタ」というモデルは、低速で乗車と降車がしやすいフレームデザインになっています。また身長が133cmからとジュニアから小柄な女性を対象にしたフレームサイズですので、足の間に伸びるフレームパイプが足をまたぎやすくなる様に、低めに作られています。これは信号や踏切、急停車した際にも乗降がしやすい様にしているので、まさしく短距離ご近所/街乗り仕様と言ってもいいでしょう。

 

一方、中長距離仕様のママチャリですが、同じくブリジストン車で例えると「スクリッジ」という車両は、通勤通学仕様のフレームになっているので、車両剛性を少しあげた組み方をしています。「全体的に細め(クロモリだが耐久性を維持しつつ)」「サドル部とヘッドチューブ上部(ハンドルのつなぎ目)」の高さが近い方」といったところが写真では見受けられます。通学では30分程度かけて走行する方も多いので、そのニーズに合わせた形状なんだろうと思いますね。

 

 


 

いかがでしたでしょう?最後は持論の域から越えないのですが…なんとなくでも少し違いをわかって頂けたでしょうか?

 

フレームは、自転車の骨格と同時にデザインにも大きな影響を与えていますが、それより何より仕様環境に応じて組まれていることを重きに置かれています。

確かに「可愛い」「かっこいい」は大切です。でもご自身の体格に合わなければ、可愛くもかっこよくも見えませんし、無理して乗ると事故の元になります。サイズがぴったりの自転車に乗られている方が、カワイイあなた、そしてイケてる君になれますよ。そりゃそうでしょー乗りこなしている感、出るんですからねぇ。

ここではブリジストン社の車両を例にしましたが、他にもミヤタ自転車、あさひ自転車、丸石自転車など国内にはたくさん、ママチャリを製造されているメーカーがあります。

一度自転車屋さんに行って、どのフレームサイズが自分に合うのかを、お好みの自転車を試乗してみてから悩まれた方がいいでしょう(笑)。

そうそう、タイヤの大きさも足つきに関係しますので、この話はまた次の機会にお話しますね。

 

では今日も安全運転でいってらっさぃっ!!!

 

ブリジストンサイクル (http://www.bscycle.co.jp/)

ミヤタ自転車 (http://www.miyatabike.com/miyata/)

あさひ自転車(http://www.cb-asahi.co.jp/)

丸石自転車(http://www.maruishi-cycle.com/lineup/)

 

他多数あります。

詳細はwikipediaにてどうぞ

(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E4%B8%80%E8%A6%A7#%E6%97%A5%E6%9C%AC)

 

 

 

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