自転車の種類「クルーザー」

ここでは「クルーザー」と短縮してお伝えしてますが、概ね「ビーチクルーザー」が正しい名称と言い切れるかもしれないです。というのは、現代日本で広まっている、この手のデザインの元はビーチクルーザーからです。それを日本人の好みに仕立て上げ、今となってはたくさんのフォルムのフレームデザインが販売されています。

 

もともとはアメリカ西海岸でブレイクした自転車。1930年代に航空機イメージをオマージュした流線型デザインが、クルマやオートバイに活かされヒットしていた当時の流行を、自転車に取り入れたのがクルーザー独特のシルエットになっています。

日本には戦後、物資が不足してた当時に、進駐軍がクルーザー自転車を持ち込み、リアカーなどの牽引車として実用自転車の代用に使われたことが始まり。今でも日本では、港が近い由緒ある農家の蔵に眠っている当時のクルーザーがあるかもしれません。

先に紹介した「BMX」は、このクルーザーが原型となっていて、Schwinn社が子供達に向けた新たな自転車「スティング レイ」(写真左/出典 amazon)、その後にリリースされた「ハイライザー」(写真右下 /出典 pinterest.com)が大ブレイク。アメリカの子供達の憧れの自転車となった。その「ハイライザー」で通学や遊びでガンガン、丘や広場や未舗装路で走りながら遊んでいたら競技となり、BMXが誕生したという流れです。

 

 

 

 

話は「クルーザー」に戻って、主な特徴といえば

・ストリームデザインのフレーム

・太いバルーンタイヤ

・アップハンドル

 

が一番、目につくところでしょう。ファッション性が高く、日本では「アメリカのサーファーが乗るチャリ」として紹介され、自転車にサーフキャリアをつけてビーチを移動する男が湘南で多く見かけられましたが、これは『オレ、湘南は庭だし地元だし。だからチャリで来てるし』感を無駄にアピールする”本当は車で持ってきた or 夏バイト先の店長から借りた、なんちゃって地元サーファー(しかも丘サーファー)”も多数出現したとかなんだとか。

それくらいムーブメントを起こした自転車ですが、とは言っても「クルーザー」です。太いタイヤは砂地でも走行しやすく、リア側に重心があるので、ゆっくりと悪路走破するには非常に快適な自転車です。幅広ハンドルは最初、操作しづらい印象を持ちますが、結構すぐに慣れて来てオラオラな気分で海風を浴びながら走行できるのも魅力の一つです。

 

で、肝心の街乗りとしてはどうかと言いますと、

・段差走破しやすい

・スピードがでないで、ゆったりと走行出来る

・サドルが大きく広いので、お尻の快適感は最高

・デカすぎるクルーザーは歩道走行はムリ&違法(自転車の規格外サイズの場合)

・街の駐輪場のサイクルラックにタイヤが差し込めない

・ハンドル幅があるので、駐輪場では邪魔扱いされ傷がつけられやすい 

 

という感じでした。とは言っても、この感想は少し昔のお話かつ、大きめクルーザーだった感想なので、今のクルーザータイプの自転車は、こうした欠点を補っている自転車も出て来ています。クルーザーに乗りたいと思っている方は一度、販売店で実際のサイズを確認して、試乗させてもらってから日々のライフスタイルにクルーザーを取り入れられるかどうか、改めて考えてから購入された方が無難です。

 

あなたにぴったりの自転車が見つかりますように!

 

 

■ オススメのクルーザー自転車

 

ー エレクトラ “ELECTRA CRUISER-1”

まずは女子受けするであろう全米No,1級シェアを誇るブランド「エレクトラ」から。フレームの曲線は優しい雰囲気を出しつつも、かわいさもある。少々ルックスに自信のない女の子は、このエレクトラに乗ればポップ感が倍増、ガーリー度合い200%までアップ出来るとかなんとか。冗談はおいても、自転車はファッション誌に時々登場するほどスタイリッシュだ。

 

ー SCHWINN(シュウィン)

先述でも紹介した老舗ブランドSCHWINN社のクルーザー。センタービームをアンダーにすることで、女性の乗降車に配慮されたモデルである。実際の印象は”少しふくよかな女の子”のような安定感とかわいさを兼ね備えた感じの自転車か。

もう一つは変速機がついたモデルだ。男性でも乗れるシルエットだけに、少しだけスパルタンな印象&大きく感じるかな。乗った感じはゆとり感は非常にあって、変速機のおかげで楽々だ。

 

 

ー RAINBOW (レインボー)

最後は日本代表だ。ビーチクルーザー車を中心に「個性がある自転車、長く乗り続けてもらえる自転車」をコンセプトに製造されている自転車だ。デザインもサイズも、日本人に好まれるものに仕上げていて、ダイナミックな海外車両に比べ洗練された印象を感じる。実際試乗させてもらったことがあるが、見た目よりもスッと走り出す感じが印象的だった。

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