自転車選び ー大人編ー

 

整備生活も自転車がなければ始まりません。高級自転車や趣味性が高いモード系自転車は、ここではご紹介しません。あくまで『日常で使い倒すフツーの実用自転車』を基本にご紹介します

 

-1. 大人用自転車

30年ほど昔は「ママチャリ」か「スポーツ自転車」の2種類程度しかありませんでしたが、最近はオシャレ自転車や、電動アシスト自転車など車種が多様化しました。


 <選ぶポイント1> 使用用途を定めましょう。

  ❶通勤や通学で毎日、個人が街乗りメインで乗車する場合

   ママチャリ / クロスバイク / マウンテンバイク / 電動アシスト系自転車

  ❷毎日、まあまあ距離がある場所への移動として、個人が乗車する場合

   クロスバイク / マウンテンバイク

  ❸お子さんなど、複数名乗車するのが日常の場合

   ママチャリ / 電動アシスト系自転車

 


①通勤通学、街乗りメインの場合

5分~30分程度の距離で使用する場合、何かと使い勝手がいいママチャリはオススメです。カゴにはカバンを入れられますし、荷物が大きければ荷台に乗せれますし、女性はスカートでも気にせず乗車出来ます(ロングスカートは危険なのでご注意を)し、乗車時の姿勢も安定の直立型ですので普通の速度と乗車なら、そう簡単にコケることはありません。値段も手頃なので、ぜひ買ってしまいなさい。

しかし「見た目がどうしても」という方は、クロスバイクマウンテンバイクがオススメですオシャレです。メンテナンスもしやすいです。スピードも出ますので、目的地には早めに到達できるでしょう。ただ荷物が気軽に載せられないので、その辺はバックパックでフォローするか、自転車カゴをつけるかなどの工夫が必要です。またタイヤの上についている「泥除け」がない車両が多いので、雨上がりはあなたの背中が飛び跳ねたタイヤ泥で汚れます。ご注意を…。

電動アシスト系自転車は「坂道が多い」環境で威力を発揮します。タチコギしなくていい自転車なんて…と乗車したら感動しますが、バッテリー充電を怠ると…。なんの役にも立たない電池は漬物石乗せて走っているのと変わりませんので、坂道上りではクソ重い自転車になりますし、手押しも自転車の割には重いです。そこだけお気をつけ下さい。

ただブレーキや車輪に発電機能を持ち自家充電する「回生充電」機能を併せ持つアシスト自転車もありますが、これは電動効果の長距離電動能力の向上を目的にしているので、過度な期待はやめましょう。

 

②毎日まあまあの距離を移動する場合

ここでいう「まあまあの距離」というのは、30分以上の断続乗車が必要とされる環境の場合です。もちろん自転車界最強の「ママチャリ」でも十分可能な距離ですが、ただ疲れた体で漕いで帰る時に限って前に進まないのもママチャリ…。アレって不思議ですよねー。ママチャリでも3段変速ギアがついている車両もありますから、ゆるめの坂や登坂場所が限られている環境などでは、変速付きママチャリは重宝します。

クロスバイクは走行速度も上がり、体力消費もママチャリに比べ軽いので(同環境下での比として)、毎日の乗車が苦にはなりにくいです。マウンテンバイクは、歩道などの段差が多い環境では特にオススメ。クロスバイク同様、走行速度も上がりますし、なによりサスペンション付の車両もあるので、非常に快適です。

 

③お子さんなど日常、複数の乗車がある場合

ここでも「ママチャリ」は最強です。実際お相撲さんも乗っていますから、120kg程度までは大丈夫そうです。チャイルドシート前後つけても問題ありません。しかし「平坦な環境」でなら…です。

坂道が多い環境では是非、電動アシスト型自転車がオススメ。ファミリー用ならフレームもブレーキもママチャリより丈夫に作られていますから、坂道の下りでも安心感が多分にあります。ただ電動ですのでバッテリーの充電を怠れば…登り坂では”見えない子供”がもう一人乗っているぐらいの重さを感じますので、ご注意ください。*子供のせタイプで車重量平均30kg程度です。

 

重ねていいますが、ここで紹介した以外の自転車は「買うな」とは言いませんし、「実用的でない」とも言いません。

例えばファットバイクもしくはビーチクルーザー(タイヤがすごく大きなタイヤ)は、砂地や雪道最強っ!楽しいですっ! またタイヤが細く速度重視のロードバイクは軽いし速いしかっこいいし、新宿から渋谷なんて電車通勤より早かったりしますっ!

ただ駐輪場のサイクルラックに停めにくいファットバイク(タイヤがでかいので入らない)、盗まれやすいロードバイク(特に高級車)は、街中で駐車可能場所探しが大変整だったり、整備でも汎用パーツが高額だったり、駐車していて誰かに傷つけられたりすると心にも傷がつけられちゃうので、実用使いには少々勝手が悪いかもなんです。

そういう意味で、それらの車両は『自転車整備のスス芽』ではご紹介を割愛します。改めてご了承ください。

 

 

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