フレーム❷ 〜大きさ〜

今回は自転車のフレームについてお話しましょう。

ママチャリと言われるファミリーサイクルは、それほどサイズ感はなく大体一緒の大きさですが、シティサイクルと呼ばれる広い範囲(ママチャリやクロスバイク、ミニベロ、場合によってはMTBまで入るっちゃ入る)になると、クロスバイク&ミニベロ&MTBなどにはフレームの剛性を高める『センタービーム』と呼ばれる、乗車の時に股の真ん中に走るフレーム支柱があります。つまり大きく足を振りかぶらないと乗れないフレームですね。

このセンタービームがある自転車には、ママチャリの様な跨ぎやすいフレーム構造では無いので、車両によっては体格などを考慮してサイズのバリエーションを2種ほど用意されているものがあります。例えば、安価でも良くまとめられた品質で人気の『WEEKEND BIKES』(サイクルベースあさひ)というクロスバイクは、近年の男女の身長が高い方を増えて来たこともあり、身長で一番多い層を狙った2種のフレームサイズをリリースしています。

 

『WEEKEND  BIKES』フレームサイズ

▼フレームサイズ:460mm

身長 / 155cm~165cm

 

▼フレームサイズ:510mm

身長 / 165cm~175cm

 

他のメーカーでも、さらに多くのフレームサイズを出しています。詳しくは気に入った自転車のWebページやカタログでご覧いただくことになりますが、おおよそのサイズ換算表をクロスバイクに特化したサイト『クロスバイク選び方道場』にて紹介されていましたので、ご参考ください。

よくあるのが、公表サイズと実際のサイズの感覚差がメーカーによってあるんですよね。…そうそれは靴のサイズみたいに。だからこの左記の表は、あくまで参考としてご確認下さい。

 

 

で、下の表は「インチ」での表記です。外国車では表記単位が「インチ」で公開しているものがあります。その場合はこの数値が参考となります。

 

 

 

「ところで、フレームのどこの部分がサイズ基準になっているのさ?」

ごめんなさい。それ、それ忘れちゃいけませんね。『サイクスショップ カンザキ』さんのWebページでも紹介されていますが、ここの部位のサイズが参考基準になっています。

おおよその身長から、平均的な股下の長さを出してサイズを出しているのですが、一つ注意しないといけないことがあります。それはタイヤのサイズです。

 

何が言いたいかというと、「小柄な人でもホイールとタイヤサイズを1つ下げて装着すると、足つき良くなるんだぜ」ということです。実際、この方法で自転車屋さんで購入される女性ライダーも多いです。同時に小径タイヤに少しなったことで、スタートのこぎ出しも楽になるなど、足つき以外のメリットもあるんです。

また逆の「小さいフレームで1インチあげて装着するとどうなのさ」については、あまりオススメしません。というのは、ブレーキシューとホイールのリムのポジションが合わない、タイヤがフレームに干渉するなどの問題があります。また装着出来たとしても「走行中の速度は速くなったがコントロールがシビアになった」という場合も生じる恐れがあります。サイズダウンは1インチ程度ならオススメしますが、サイズアップは経験上、オススメしません。

注) ここでいう「サイズアップ/ダウン」は外径のことであり『タイヤ幅』ではありません。

 

もう一つ、気にして欲しいのは「乗車した時のハンドルまでの距離」です。

トップチューブ長と呼ばれるハンドルポストからサドルまでの距離ですが、ヒトの胴の長さは個人差が大きく、さらに腕の長さも加われば、その距離感には個人差があります。また『サイクスショップ カンザキ』さんのWebページから出典させて頂きますが、購入時段階で明らかに遠いと思う車両は避けた方が無難です。

「そんなこと言われても欲しいの!」という意地っ張りな方は、ハンドルの高さを少し調節、ハンドルバーを交換して、無理のないポジションを作ってあげるなどの対処をしますが…自転車に乗ったあなたの姿は「頑張って乗っている」感が出ちゃうので、そこんとこヨロシクっ!

 

最近、自転車ブームも相まって、インターネットで車両を購入する方も多くなり『サイズを確認して購入したんだけど、合わない』という方も増えています。手軽な乗り物で軽視されがちですが、自転車は20km前後で走行する立派な車両です。場合によっては事故で大怪我や亡くなる場合もあります。コントロール&制動しやすい車両を選ぶことは、乗り手の大前提ですので、必ず自転車屋さんでフィッティングをしてください。そしてサイズ感を相談してください。

自転車屋さんは、商売っちゃ商売ですので新車が売れると有難いですが、それよりも長く大事に乗ってもらえる自転車を買ってもらう方が嬉しいです。…いや嬉しいはずです(笑)。だから安全に乗りやすい自転車を、あなたの体格に合わせてオススメしてくれますよ。まずは気軽に相談してください。

 

では今日も元気にいってらっしゃい!

 

 

 

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