チェーンのメンテナンス

<整備テマヒマ度☆ 〜★★☆>

日々の点検で定期的に手をかけてやってほしい場所。それはチェーン。

「チェーン?」

ほら…自転車のペダルと後輪をつなぐ金属製の鎖です。シティサイクルではもしかすると「チェーンガード」と呼ばれるものがついていて、鎖そのものが見れない車両もあります。この場合は「チェーンガード」を取ってメンテナンスをするということになり、少々面倒かもしれません。

またチェーンじゃなくって「ベルト形式」の車両や「シャフトドライブ形式」の車両もありますので、ほとんどが「チェーン形式」の自転車の中、今回のメンテナンスに該当しない方もおられるかと思いますが、その方たちの車両はまた今後、お伝え出来ればと思っています。とりあえず今回は「チェーン(鎖)」のメンテナンスをピックアップしますね。

 

<チェックするポイント>

・チェーンに埃やゴミが多数付着していないか
(ギアとの噛み合わせで磨耗しやすくなります)

・錆びていないか
(ギアに錆びが写り、劣化促進を大いに早めます)

・基準以上にたわんでないか
(たわみ基準は、指で持ち上げ1〜2cm程度まで)

 

<必要な工具>

・汚れてもいい布 (古いTシャツは編み込み繊維も細かく最高です)

・パーツクリーナー

・チェーンオイル (色々ありますが、廉価版オイルでOKです)

・チェーンクリーナー (すごく便利です。まるで皮むき器的な便利グッズです)

・金ブラシ (しつこい錆びがあれば)

・古い歯ブラシ (細かい場所に使うと効果的)

 

<効 能>

・ペダルが軽くなる

・ギアとチェーンの磨耗を防ぎ長持ちする

・キレイになったチェーンを見るたびに「やった感」ひとしお

 

というわけで。早速やってみましょう。
まず作業の前に自転車の後輪を浮かせてやることが必要です。センタースタンドがついている自転車は、そのまま作業に入れます。

サイドスタンドを使用している自転車は…これ難しいですねー。昔は実家の塀の隙間に修学旅行で買ってきた木刀を突っ込んで、先端にタオルを巻いて、サドルの突き出し部分で引っ掛けていたんですが… (私だけ!?)。

最近は、D.I.Y.の一環で木材を切った余り木をスタンドにしたりしてますが…とりあえずみんなそれぞれ、考えようっ!

 

さて後輪を浮かすことが出来た方は、行程はこんな感じです。本当は写真を載せられたらいいんですけど、手が汚れるからカメラ構えられることが難しくて。。。なんかの機会に更新出来たらします。

 

1.チェーンにパーツクリーナーを吹き付ける

チェーンに古い布をあてがい、パーツクリーナーを吹き付けます。そしてすぐさま拭き取っていく。この作業は大きな汚れを取るイメージです。大まかでいいです

 

2. チェーンクリーナーに洗濯液体洗剤を入れる

ここで出てくるチェーンクリーナー。使用するのは洗濯用の液体洗剤がおすすめです。なぜかというと、台所用洗剤はなんか洗剤液がチェーンの隙間に残っちゃって洗い流す手間が出たんです。で洗濯用洗剤でしたら綺麗にさらりと落ちたので、今は洗濯用洗剤で洗っています。もしかしたら車用の洗剤もいいかもしれませんね

 

3. チェーンクリーナーにチェーンをはさみ込む

液剤を入れてから、チェーンクリーナーを挟み込みます。で、ペダルを回しつつチェーンクリーナーをしっかり持って、ぐりぐりシャカシャカ洗っていきます。

めっちゃ綺麗になりまっせ。

「もういいかな」と思ったら、後は水で汚れを洗い流しましょう。この時、道路の側溝の網フタの上に自転車を持ってきてすると、水が飛び散らず快適です。

ちなみにチェーンクリーナーの汚水は、私の場合、ビニール袋の中に古新聞をクシャクシャにして入れ、その中に汚水を入れてゴミ箱ポイしています。

 

4. 乾かしてから、ピッカピカになったチェーンに油を差す

洗ったチェーンは水が残っているので、古布である程度、水分を拭き取ってから1時間くらい自然乾燥させてます。ただ夏場はこれでもいいんですが、気温が低い時はなかなか乾かないので、錆びの誘発になりかねませんから、冬や春先は結構丹念に拭き取るようにしてください。その後に注油です。

注油は少々、垂れるくらいのイメージで。その分、古い布で伸ばしつつ浸透させていくイメージで塗り伸ばして下さい。全体的に馴染んできたら完成です。

 

「おや?ギア部分も汚いぞサビもあるぞ…」と思った方は…

1. 前ギアの場合
チェーンを外し、パーツクリーナーを吹き付け、拭う。

2.後ギアの場合
パーツクリーナーを吹き付けながら、金ブラシで小刻みに優しく順に掃除する。場所によっては古い歯ブラシを使うと便利です。

*あまり金ブラシを丹念に使いすぎると色々、支障があるので、ほどほどに…

 

 

とまぁ、こういう作業となります。チェーンクリーナーがなければ、古い布でペダルを回しながら拭き取っていくという”昔ながら”の方法でも十分ですし、パーツクリーナーがなければ灯油でいいので…というか灯油の方が今や入手が難しいですよね。昔は灯油でゴシゴシしたもんです。「臭い臭い」っていいながら…。

 

今回使った工具は「オススメする必要な工具」に紹介してますので、ご覧下さい。
今日もいい整備ライフをっ!

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