出先で起こった自転車トラブルサバイバル法

この道路環境が都市部を中心に行き届いている日本で、走行中のトラブルはパンクくらいしか無いと言っても過言ではないですが、走行中なにかと「まさか」のパプニングは起きるもの。しかも起こるときって『こんな時に限って』ですよね。アレなんででしょうね。

今回はそんな『こんな時に限って』なる救急対応方法をお伝えしましょう。

[注意]
これからご紹介する方法は、自転車整備あるある正式対処法ではありません。あくまでcharichariが体験&対処した過去からの「経験対処」です。「参考」としてご覧ください。参考にされた方は対処後、必ずお近くの自転車屋さん目指して優しく低速走行して下さい。

パンク修理

これ、たまに変なものを踏んでしまった時や、小さなパンクなら駐輪していたら空気抜けていたとか(そんな時に限って、もう一件急ぎで立ち寄らないといけない状況多し)、なにかタイヤにまつわるトラブルケースは多いかと思います。

それらを踏まえて「何かあった時」用に「100円均一のパンク修理キット」をカバンに常時携帯していましたが、これがどうにも「いざ」という時にメンドくさい。だって自宅でのメンテナンスで使用するのは大変安価で好都合なのですが、トラブルがあった時、街中でタイヤをひん剥いて手を真っ黒にしながら作業するのは、ちょっと違う。そんな時間ないし…。

で、急な「パンク」の時に大活躍したのはこれ。
「パンク修理剤」です。

(出典:ダイソー)

使い方は簡単。タイヤの空気がほぼ完全に抜けた状態でプシュー。それだけで自走可能な状態になります。ある程度の期間は賄えますが、気候や気温によって距離や耐久性は変動あるかと思われます。だって修理剤ですもの。物理的に空いている穴をなんとかしないと、また空いちゃう(笑。

でも自転車屋さんまでの自走手段としてなら十分です。パンク修理キットより「パンク修理剤」をカバンの中で常時携帯することをお勧めします♪

チェーン切れ

これは滅多にないっちゃないですが、あるっちゃあるんです。特に登坂で「ブチン」することが多いです。やっぱチカラ込めて踏み込むからでしょうね。で、チェーンが切れる時というのは、大抵は「非常に困る状況」です。とりあえず登坂途中なら、そのまま坂道が落ち着くまで手押しして、応急処置を施すことになります。

そこでcharichariの経験から「とりあえず」でやった方法の中で、自走ができたのが「タコ糸」。ちょうどキャンプツーリング中で、タコ糸を備品の一つとして持っていたので、グルグル巻きにして対処しました。

変速を多用すると色々と影響が出そうだったので、固定3速で走行。しばらく自走はできますが、自転車屋に到着した時はタコ糸の何本かは切れていました。おおよそ5kmだったかな。惰性走行をできる限り意識して走ってもそんな程度しか持ちませんが、「全く漕げない」よりは全然良いです。

スポーク折れ

基本的に「いきなり折れた」ということはありませんが、駐輪場でドミノ倒しされたであろう自転車たちの中に、我が自転車が含まれていたみたく、見事にスポークが変形、同時に1本折れていたことがあります。

倒された全ての自転車は、起こされた後にcharichariは戻ったので、どんな状況だったのかは確認できてないのですが、ただ隣の重量ある電動アシスト自転車が覆いかぶさったのだなというのは分かりました。

スポークの1本や2本程度の損傷でホイールが乗った瞬間に「ぐにゃり」することは、ヘビー級なる体重の方以外、なかなか無いと思いますが、ただ段差やブレーキング(前輪に負荷)、ペダリング(後輪に負荷)などで予測できないアクシデントがあるかもしれません。

こちらも現地から近い自転車屋さんをスマホで探して、そこへ向かって「だましだまし走る」ようにして下さい。

転倒によるホイール湾曲

ここまで曲がると交換対象だが、とにかく自走しないと帰れない時は「手曲げでどこまでできるかな」をするしかない。限られた環境の中で対処するのは結局、アナログな方法しかない。

これについては、湾曲した「程度」の問題があります。思いっきり逝っちゃったものは諦めてください。それよりご自身が無事かどうかを最優先でご確認下さい。

「少し振れている(振れ幅1cm未満)」ならそのまま自走すれば、振れ取りで直せるかもしれません。

しかしそれ以上の湾曲や変形(正円でなく楕円気味)で、緊急自走の可能性ありそうな範囲であれば、交換しか選択肢はないので「最後まで僕を送り届けておくれっ」と、唯一、廃棄処分覚悟での処置はできます。それは…

・ ホイールを側溝などの隙間に挟み曲げる

カーボンホイールでは無理ですが、ステンレスやアルミホイールなら、ゆっくりと力をかけつつ整えることは出来るかもしれません。側溝は「石ふた」がオススメで、しかも石の側溝にはどこかに網の側溝になっているポイントがあります。その「網の側溝」と「石の側溝」の間を設けてホイールを差し込み矯正するという方法です。

「網の側溝」は鉄淵がありますが、そちら側をホイールに「力をかける外側」、反対に「石の側溝」は3個ほど浮かしてズラし「力をかける内側」とします。ホイールをセットして、テコの原理で小刻みに力を入れて矯正していきます。


ブレーキワイヤー切れ

切れた写真はないが、ブレーキワイヤーが切れた多くはバーの根元で断絶するのが多い気がする。ワイヤー先のタイコあたりが力学的にも弱いのかと見受ける。

この場合は交換以外、対処法がないので諦めて下さい。ただし前後とも一気に「ブチンっ」といくのは、ほぼありえません。もしあれば、生涯宝くじが当たるチャンスがこの嫌なタイミングで来てしまったと思って下さい。それくらい稀なケースですので。

どちらかのブレーキで制動しつつ、低速走行しながら自転車屋さんまで頑張って下さい。

ハンドルの湾曲

手曲げ矯正(足も使って)で出来そうなら、小刻みに力を入れてウンウンとやるしかありません。それで一旦、ハンドルは運転できるまでなんとか戻ればOKですが、強度は格段に落ちていますので、必ず低速自走して下さい。同時に近日中に交換する予定を組んで下さいね。

泥除けガードの湾曲

だいたいコケたら曲がっちゃう。駐輪場でも曲がっちゃう(倒れた時や他の自転車が引っかかってetc)。軽度なら手曲げ補正しかない。

言わずもがな「手曲げ矯正」です。多くは取り付けステーの変形なので、なんとか治り宜しくしてもらえれば、自走可能です。また急だてて直す必要がありませんので、ご都合良い時に取っ払って、他の泥除けをつけるかどうするかをご検討ください。

チェーンハウスの凹み

チェーンカバーとも言いますが、平面の凹みでチェーンが干渉し「ガラガラ」と異音が発生するなら…自宅で「熱湯と冷水」対応で解決できるかもしれません。凹んだところにグツグツ熱湯をゆっくりかけてやり、そして一気に冷水をかける。すると『ベコンっ』と元に戻ります。

これで元に戻らなければ、チェーンハウスを分解して「叩く」「押す」などの処置となります。

いかがだったでしょうか?
出先で起こるパプニング、そして少しでも自転車屋さんまで自走できるサバイバル方法を、いくつか事前に備えておくと慌てずに対処できます。特にチェーン切れ、パンクは「まさか」の時に起こりますし、自走が困難です。でもカバンに「パンク修理剤」「タコ糸」あれば、サバイブ出来ます。

(タコ糸は「そんなまさか」という方が多いのですがw)

ま、参考として頂ければ幸いです。

それでは今日も元気に行ってらっしゃーい♪

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