自転車を運転する際に各種プロテクターは必要か

さて重々しいタイトルで始まりました。

最近の自転車は、かつての既成品自転車に比べ、タイヤ、ホイール、ブレーキ、フレーム、変速機、アシスト機能などをはじめ、その性能はかなり向上しています。さらにたくさんのジャンルとラインナップも増え、私たちは「選ぶ楽しさ 乗る感動」がショップを通じて手軽に体感出来ます。これは素晴らしいことですっ

しかも車速も向上し、ロードバイクの上位モデルは時速50kmでクルージングが可能、本気に踏み込めば時速60kmまで一般人でも到達出来るほどです。それに合わせてブレーキのストッピングパワーも格段にアップ。ディスクブレーキのおかげで、かつてのブレーキシステムとの制動距離は約1/2近くにまで短縮されています。これもすごいことです。

そもそも「乗り物」の基本は、”キチッと走れて(曲がれても含)キチッと止まれる”ことです。各メーカー様の製品開発の積み重ねが現在の高性能車両の礎となり、我々が安心して安全に「走れる止まれる」自転車ライフを楽しんでいると思うと、感謝の気持ちが生まれてきます。自転車メーカーのみなさま、ありがとうございます。

 

 

●機械の能力はすごいけど、人間はさて?

しかし…なんですよ。

我々人間は、時代世代が進むにつれて、何かしら身体能力がバージョンアップや能力向上することは、ほぼありません。「生まれ変わって脳内処理能力が、かつての私より3倍の速度で理解行動できるようになりました」なんてことはないですし、「どんな環境でも生き抜く体力と抗体性能をアップしたタフ人間になりました」ってこともない。ヒトはやっぱり人なんです。

つまり機械や乗り物、パソコンなどの技術革新はあっても、ヒト様は大きなイノベーションはない。自転車の能力が上がっても、その速度や機能に恩恵を受けつつ、その車両能力に適合していかねばならないのです。

 

さぁ回りくどいお話はこの辺で締めさせて頂きますが、何が結局言いたいのかと言いますと、『事故ったら大変なスペックを持つ自転車が増えた。あなたはその時、身を守っている?』ということが言いたいことなんです。

 

 

●人間の体は、結構弱い

どれだけ鍛えてマッスルになっても、自転車で転べば高確率で「すり傷」「出血」は生じます。人間ですから仕方がないことです。しかしその怪我は速度が上がっていくのに合わせ、比例に重度な怪我に進行します。自爆事故なら自分自身の怪我などで終わりますが、対人となれば、その衝突直前時の速度から4-5倍のエネルギーが、被害者の体にかかるとも言われています。

今回のお話では『対人事故』は別でさせて頂くとして、自爆事故で生じる怪我の症状は様々ですが、体の部位で大きく分ければ以下のようになります。(出典:堺自転車安全利用講習会)

 

頭部は圧倒的に多いですね。その次に腹部、胸部と続きますが、事故の瞬間にハンドルバーなどで強打するからだと思われます。肋骨が折れたなどの話は、ハンドルバーエンドで突き刺さるような打撃を受けたり、ステムやヘッドパーツにズゴッと強打したりが多いです。

 

 

<ヘルメット着用時の事故例>

1.自転車 (事故当時の車両 / ロードバイクと車の接触 / 出典:えひめ県庁)

ー 頭部保護で軽症で済んだ事故。このケースは『頭部』の強打のため、ヘルメットが役に立ったー

 

2.自転車 (転倒事故 / 車両及び事故状況は不明/ 出典:堺自転車安全利用講習会)

ー頭部保護になったが、破損状態を見ると頭部右側側面からアゴにかけての怪我は否めないか?ー

 

3.自転車やオートバイなどで、ヘルメットに救われた他、多数の事例 (BIG  LOBEニュース)

「ヘルメットすげぇ!ヘルメットを被っていなかったらと思うとゾっとする26の例」

 

 

●ヘルメットの必要性

先述のように、事故を起こした原因や転倒時の速度、そしてライダーの怪我の度合い&箇所によって症状は様々ですが、charichariの周りでよく聞く事故の怪我の箇所の一番は『顔面』です。自転車から放り出されて、顔面着地をする方が非常に多く、その後に『腕』、『腰』と続いています。他にも怪我はされているのですが…

「うぁっどうしたんですかその顔っ」と話をすると、話題のトピックスは『顔面』にクローズアップされますので、他の怪我は勝手に『擦り傷程度』と、答える側も判断されそうな(&「ヘーキヘーキ」という他に心配をかけさせないようにする心意気?)流れに呑まれてしまいがちですが、本当は案外『ひじ』『膝』のスリ傷を負われている方も多いでしょう。

そこでcharichariが思うのは「前傾姿勢の自転車には、チンガード付きのヘルメットは必要じゃないのか」という疑問なのです。オートバイのヘルメット、「フルフェイス」まではさすがに諸々具合悪いものですが、頭部保護だけではどうしようもない事故が、親しい友人で起こっているので、顎(あご/チン)の防具は速度が出やすい車両には考えるべきだと思います。

またこれは補足ですが、オートバイをこよなく愛していた20代の頃(800ccのバイク)、同じような話がありましたし、charichariも実際、ひじ骨折をした事故も経験しました。

なんども言いますが、今の時代の自転車は、オートバイに匹敵する速度が出ます。自転車保険がどうのこうのと言われていますが(もちろん大切ですよ)、まずは自転車を運転する方のプロテクターを見つめ直さなければダメなんでないかと思うのです。

 

…で探してみたわけですよ。それがこちら。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ALPINA キングキャラパックス アルピナ
価格:24300円(税込、送料無料) (2019/2/28時点)

楽天で購入

 

 

完全にモトクロッサーっ!

でもこういうことになるんですよ。速度が出やすい自転車には。巷でよく見る頭部のみのヘルメットの効果は「頭部のみ」です。速度の出やすい自転車には、先述の事故によるヘルメットの破損具合を見ると、なるたけチンガードがあるヘルメットがオススメになってきます。

しかしチンガード付きのヘルメット製品は、現在リリースされている数が非常に少なく、仰々しいデザインとシルエットがほとんど、かつ子供向けのヘルメットのラインナップとなっています。今後、大人が街乗りで装着できるチンガード付きヘルメットがリリースされることがあれば、速度の出やすい自転車に乗車されているライダーさんは是非、ご検討されてはいかがでしょうか?

ただ普段からシティサイクルなどの軽快車、速度が出にくい小径車などに乗車の方は、通常のヘルメットで十分だと思います。あとは走行速度に気をつけ、安全確認と歩行者の妨げにならないように乗車することで、事故は未然に防げます。快適なライディングは、交通安全尊守があってこそです。私も十分に気をつけて、今日も自転車に乗りたいと思います。

 

 

●他プロテクターの必要性は?

エルボーガード、ニーシンパッド、精髄パッド、腹部保護パッドなど、オートバイから流用できるものはたくさんありますが、自転車は全身を使って走る乗り物につき、そこまでプロテクターで固めると、自転車をこげないです(笑)。ただし薄手の手袋、長袖、レギンス系の長タイツはオールシーズン、着用するイメージでいて欲しいです。薄い布が一枚、身にまとっていただけでも、スリ傷や怪我は防げることが多いです。これはオートバイでも同じことが言えます。

暑い日は日焼け止めとして、寒い日は防寒として。そのスタンスで着用していたら、きっと事故の時のスリ傷や怪我は、かなり防いでくれる役目も担うことでしょう。

 

*こういったスポーツ用のスパッツは着脱も楽でオススメです。

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

そろそろ春の陽気を感じる季節です。自転車で出かける際に今一度、『事故の時に自ら防げる防具ってなんだろうか』をご確認いただく機会に、この記事がなっていたら…嬉しいですっ!

 

それでは今日も、安全運転で元気にいってらっしゃい!!

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA