あぢー。気温40度超えたってばよ。

皆さんこんぬづわ。整備部です。暑いっすね。ひたすらに。
あまりに暑いんでドーム球場でナイター観戦してましたっす。野球いいっすね。

タイヤの重要性をひたすらプッシュしている当ブログ管理リーダーの記事と、この暑さとタイヤの耐熱性と耐久性はどうなんだろかという身内からの質問もあったので、整備部の私からここでお伝えしようと思います。

えー、自転車のタイヤの耐熱温度は各メーカー様とも開発機密事項の一つなところもあり公式な温度数値は不明ですが、おそらく瞬間的な温度は200度未満まではなんとかなるのではと持論では思います。

というのもタイヤはご存知の通り「素材のメインはゴム製」ですので、タイヤそのものの温度上昇は急激には起こりにくい。環境の気温上昇とともにタイヤ温度も上昇してます。つまり気温が35度なら、その気温未満程度までタイヤも上昇。これがまず基本条件っすよね。

で、その状態から走り出すと、路面の温度がたとえ60度だったとしても、一気にタイヤ温度は上がらず徐々に上がっていきます。ここまでは分かりますよね。

話はここからです。
ここまでのお話は「条件による足し算理論」なのですが、ここから先は乗算になります。

1. タイヤそのものの滞温度
2. タイヤに入っている空気温度&空気圧
3. 走行中の路面摩擦、変形による発熱
4. 路面の温度
5. 走行中による風の冷却放熱効果

大きく分けると、この5つの要因でタイヤ温度は刻々と変化しています。路面温度が60度で走行中のタイヤ温度が80-90度程度、この状態でブレーキをかけてタイヤに負荷を与えると、車重によるタイヤ内の空気圧が上昇、タイヤ自体も摩擦が生じるんで、負荷が一番かかった部分の温度が上昇。走行速度が早ければ早いほど、その負荷エネルギーは強くなり、タイヤ温度は上昇しやすくなります。

え?暑さでタイヤが溶けたって話がある?

あーそれきっと都市伝説です。そんなタイヤ、今の日本では販売出来ないっすから。ずいぶん昔はあったかもしれませんねー。それかよその国とか。

酷暑によるパンクはタイヤ内の空気圧の変化、もしくはタイヤそのものがすでに劣化していて、何かのきっかけでバーストしたというのが多いです。

ほら自動車レースでタイヤが爆発したようにボロボロになっているシーン、あるでしょ?あれ高速による負荷とタイヤの劣化、空気圧の急激な負荷変化に耐えられず…もしくはメカニックが規定の空気圧をしっかりと入れ切れてないとかの結果がほとんどです。上の写真はF1ですが、これはもうタイヤ外皮が劣化、温度上昇と極端な負荷でデローン…そんな感じでしょうね。F1のタイヤはグリップは高いけど耐久性があまりないタイヤを使ってます。時速300kmで走って距離50km走って持つのかどうかというスーパーソフトタイヤもあるくらいっす。

一般車なら…ロケットニュースからの記事写真ですけど、過酷な環境にタイヤがバーストした写真、参考におつけしますね。原因は写真だけでは分かりにくいですがこれ、もうカーカス(タイヤサイドの繊維)が逝っちゃってっす。もともとタイヤ気圧が低く、その上に路面が悪路っぽいんでムニムニとタイヤに負荷を与え過ぎちゃってーからのバーストって感じっすかね。

 

じゃーどうすればパンクを防げるか?
答えは簡単です。「メーカーさんの推奨空気圧数値の範囲内を保つこと」っす。メーカではいろんなテストをしているので、タイヤの種類からの使用用途に応じた耐寒耐熱基準をクリアしているものを販売しているんす。

車用の説明ですが、タイヤの基礎知識を説明されているブリジストンさんのページ、貼り付けておきますんで、よかったら見てください。

「タイヤの基本構造」by ブリジストン(https://tire.bridgestone.co.jp/about/knowledge/basic-structure/index.html)

自転車のタイヤも車ほど車重もないっすけど、特にロードバイクのタイヤ幅が細いんで、注意しておく方がいいのかもしれないっすね。マウンテンバイクとかなら…丈夫そうに見えるけど、走行する場所によりけりなんで、まー…あまり変わらないかもしれないっすね。歩道の乗り上げ時の瞬間とか、タイヤにとってはかなり試練を与えてますしね。

それよりライダーの水分補給が大事っす。熱中症にならんように気をつけてっす。

 

ではまたコラムでっ

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