自転車ライトの最強な使い方

さて今回は自転車ライトをテーマにお話をしましょう。

自転車のライトは色んなモデルがあり、ダイナモ発電型やバッテリー連動型(アシスト自転車系)、バッテリー内臓USB充電型、そして乾電池バッテリー型の種類から、明るさの照度(ルーメン)、点滅機能内臓などそれぞれの発電能力に合わせたライトがリリースされていますが、試しに使ってみるものの、個人的満足度は「70%」程度で、何かしら不満や想像とやや違って「そーじゃないんだよなー」感がありませんか!?

charichariの個人的経験からの満足度感覚なる感想ですけど、その理由は『明るさ』だったり『バッテリーの弱さ』だったり、自転車のハンドルバーにくくりつけた時の『モッサさ』だったり…と、振り返ればこの3つが上がってきます。

最後の『モッサさ』は個人的好みが入るので、人それぞれだと思いますが『明るさ』はイメージに近くないと、かなりがっかりしませんかね?どうでしょうかね?

自転車ライトといえども路面は照らしてほしい

東京都道路交通規則によると

(軽車両の灯火)
第9条 令第18条第1項第5号の規定により軽車両(牛馬を除く。以下この条において同じ。)がつけなければならない灯火は、次に掲げるものとする。
(1) 白色又は淡黄色で、夜間、前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有する前照灯
(2) 赤色で、夜間、後方100メートルの距離から点灯を確認することができる光度を有する尾灯
(…など以下詳細続く)

*参考 東京都道路交通規則

となっています。
「東京やないかっ」って思われても各都道府県でもほぼ同内容ですので、そこは問題にはなりません悪しからず。

走行しつつ「基準10m先を安定して照らしやがれ」ということから屋外環境でイメージすると…そうですね、電信柱の間隔は「(全国平均として)原則30m」ですので、その1/3となりますからそれなりの明るさが要ります。

でも田舎ではどうでしょうか。
街灯ない路地を夜道走るとなると、10m先までの明るさを持つライトでは少し心もたない気がします。慣れた道ならば問題ないですが、それでも時々、変な生き物が走行ラインにいる(ヘビとか)と轢いてしまいます。できればもう少し先まで照らしてくれたらありがたいかなと思います。

いづれにしても「明るいライト」が欲しいというお話になります。

「明るいライト」ってなにをもって見分けるのか

「明るいライト」が欲しいことはわかりましたが、その明るさをどうやって判断するかです。

例えば店で「ライトを買おう」と思い、並んでいる数々のライトを手にとってみると、電池がなく試せないことが多くないですか? 良心的な売り場ではサンプル品を用意されていますが、さすがに全てのモデルにサンプルがついている訳ではない。それに店内は明るいので、どこまで明るさが届いているのかも分かりずらい…。そんな「明るさ体験」判断も限られるライトだけに、どうすればいいのか非常に困るものです。

ルーメンという光量単位

そこで登場するのが光量を数値で表した単位「ルーメン」。よくプロジェクターなどでも投影範囲や距離をルーメン表記していますよね。あれですアレ。ルーメンを詳しくお話すると「光が発する元の光量を表す単位」で、LEDの光源単位を表しています。ルーメン数が大きいほど光源力は強いですが、実はこれが盲点でもあるんです。

カンデラという光度単位も重要だ

「ルーメンに盲点あり」についてですが、これは光源の明るさの単位であって光の強さを数値化している訳ではないんです。光の強さを測定する単位は別にあって『カンデラ(cd)』と呼ばれるものがあります。実はこのカンデラが我々が欲しい能力なんです。つまり「ルーメンだけに頼るな。カンデラが重要だ」ということですが…まだお話は続くんです。

クスという照度単位に注目したい

「ルーメン、カンデラ…まだあるのかよ」
おっしゃるお気持ち分かります。charichariもそうでした。この「ルクス(lx)」は光が照る『照度』の単位。照射したい先が明るくないと、車両にとっては意味がありません。そこでこの光が到達したときに照らす度合いで、明るいか暗いかを判断します。

(出典:金沢市)
こちらは先に説明した内容をイラスト化されたもの。つまり光は基本的に拡散する性質を持っているので、それぞれの単位が測定上、必要だという理由から単位が分かれているのだ

「ルーメン」「カンデラ」「ルクス」
この3つの単位を総合的に見つつ、自転車ライトを探せるといいのですが、そんなメンドくさいことはしたくありませんし、そもそも吟味する時間もしんどいものです。なのでcharichariは近年、こんな基準で探しています。

クルマなどの車検で測定されるのは「カンデラ」だ

自動車やオートバイを所有した際、日本では「車検」という定期的に運輸局での車両点検を義務化していますが、ここで全車両に必需なる保安部品の作動点検の一つで「ヘッドライトの光度(カンデラもしくはケルビン)の測定」があります。この光度が足りないと車検での検査に漏れてしまい、改めて修繕してから再点検…となります。

自転車にはこの「車検」は、ほぼない対象車両ですので、これまで意識をしていない方が多いのは当然ですし、クルマをお持ちである方でも車検をディーラーにお任せしているなら知らなくてもおかしくはありません。charichariも自身の愛車やオートバイをセルフ車検してから学びました。

その経験から思ったことは「自転車ライトもカンデラで購入判断したらいいのかも」ということでした。

カンデラ数値が理想のライトになるはず

ただ、ネット販売している製品では、ほとんど「ルーメン」表記。確かに光源が強いと遠く届きそうですが、光はそもそも拡散する性質です。つまりLEDライトの光源が強くても、その先にある「レンズ」の能力によってカンデラ、そして照度となるルクスの数値に影響します。となれば、このカンデラが強い性質をしている製品がcharichariが求める製品、求める機能。同時にオススメ出来るライトということになります。

電力となるバッテリータイプはどうするか

最近よくみるのが充電型ライト。光量に期待できるタイプだが、いざ電池が切れたら充電しなければならない。つまり気軽に乾電池でフォローはできないことが難点か。パワーとユーティリティ、どちらをとるかはライフスタイル次第だろう

またライトの動力はバッテリー。この出力も無視は出来ません。そうなると「充電式」タイプとなり、出力が限られる「乾電池式」は不利となりますが…。ただ屋外で使用するので、途中でバッテリー切れした際にフォローが出来る乾電池式は魅力、です。

この判断は、充電がしやすい環境にいるのかどうかのライフスタイルにも関わってきますので、いくつか製品を選び出してから悩んでもいいでしょう。

で、選ばれしライトはこちらだ

「ルーメンも明るさ判断する数値にもなるけれど、カンデラ数値に注目しよう」

というお話から、ルーメン&カンデラの総合評価が高いライトをこれからご紹介しますが、その前に余談ですけどcharichariが欲しいライトがあります。

それが…「W30」という(たぶん)フラッシュライト製品でも最強となるもの。日本では購入できませんが、W30はその照射距離2,408m!! 2km以上離れた場所まで光が届く。さらに水深100mまでの潜水用ライトとしても使用可能。こんなもん人に向けたら失明する勢いですので、欲しくても使い道が限られますけど…興味ありまくりです。

ま、このライトは先述の通り、オススメですが日本では購入できませんが…お値段が約¥40,000未満と、けっこうお手頃?ああ欲しい。。。

話は元に戻して、日本で購入できるオススメのフラッシュライトを以下にご紹介しますね。いでよっ高性能ライト!

▼OLIGHT RN1500 自転車用ライト

オーライトはアメリカで銃に取り付けるライトや作業用ライト、小型ライトを製造するメーカー。基本プロ仕様…というか軍仕様に開発を重きにおいたライトを多く製造していたが、近年は自転車ライトへの参入し、その技術をガッツリ反映させたものをリリースさせている。このRN1500もそう。カンデラ値でいくと最大6700cdを誇り、真っ暗な夜道でも強烈な光で照らしてくれる。MTBで夜間アタックするには良い相棒になるはずだ。(でも速度は注意だ)


▼OLIGHT オーライト Baldr Pro

またまたオーライトだが、こちらは銃用のライト。銃口の下側にあるスライダーに装着する仕様のものだが、そんなものは自転車のライトホルダーを別で探せばいいし、案外ダイソーの自転車ライトに付属しているホルダーに適応しちゃったりするかもしれない(未確認ですが、ちょっと加工すればなんとかなりそう)。それよりもカンデラ値が「16,900cd」(最大照射距離約260メートル)というバケモノだ。もちろん照度は変えられ、そこまでの明るさが必要となるシーンは街乗りではなかなかないが、女性が暗い夜道を走行するときに防犯としてパッカーンと照らして走る分には最高の相棒になるだろう。*但し無実な方への照射は迷惑でしかないので、必ず明かりは「下向き」にすることを守って下さい


OLIGHT(オーライト) Seeker 2

ハンドライトでは高級品だが、これはお値段以上の満足感を発揮してくれる。charichariも持っているが、乾電池式ライトにはない圧倒的なパワーで、屋外ではとにかく明るい。キャンプの夜はめっちゃ助かっているし、自転車ライトとしても使っている(ホルダーを別購入。以下参照)。あ、これ室内でマックスパワーの光量で使用しないで下さい。偶然光線射程内に入った生き物全てが怒るほどの明るさです。



以上がオススメです。
気づけばOLIGHT社の回し者みたいな紹介になりましたが、charichariはOLIGHTファンなんです仕方ありません。

…というわけで、今日も元気にいってらっしゃーい♪

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