乾電池式ライトに使う電池はどっちがいいのだろうか

さて今回は乾電池のお話です。このお話は自転車だけでなく、いろんな用途でも参考になりますので、よろしければご参考ください。

 

私たちが普段使っている乾電池は、サイズでは単1から単四、ボタン電池が多いと思います。四角い乾電池(9V)は、使用用途は最近では限られますが、まだまだ現役です。まぁ…サイズは使える機器に合わせて購入すればいいので、迷うことはないですが、購入する時に1つの疑問が浮かぶでしょう。

「アルカリ電池とマンガン電池の違いってなに?」

 

普通に電池を利用されている方々で、はっきりと違いをご存知で使い分けている方はどれだけいらっしゃるでしょうか?charichariの本職の中で電気工学に触れる機会がある仕事があるので、わかりやすく説明致しましょうっ

 

まず乾電池から。

▼マンガン電池

・「電解液」に弱酸性の塩化亜鉛などを使用。休み休み使うと回復する作用がある

・電圧は使用頻度に応じて、緩やかに低下する

・低温に弱い

 

 

▼アルカリ電池

・マンガン電池よりも二酸化マンガン、亜鉛を増やし電解液にアルカリ性水酸化カリウムを使用。

・電圧は蓄電容量に応じて、ほぼ一定。残量がなくなると一気に使えなくなる

・低温に弱い

 

 

そしてボタン電池(リチウム電池)。

▼リチウム電池

・通常の乾電池より2倍高電圧(公称3ボルト)。

・アルカリ電池と同じく残量がなくなるまで電圧降下がない

・見た目よりも蓄電量は多く、マンガン電池の約10倍近くを誇る

・低温でもそこそこ使える(乾電池に比べ)

 

比べてみると「ボタン電池ってすごいんだ」と思ったでしょう。でもこうお伝えしたらおわかり頂けるかと…

「パソコンの電池は、リチウム(イオン)電池です」

あの薄型ノートパソコンに内臓されている電池は、言うなればボタン電池のデカイ版だったわけですよ。これ豆知識。

 

 

では自転車で使う筒型の乾電池式タイプの場合、アルカリとマンガン、どちらがいいのか?

*長距離(ツーリングなど)はアルカリ電池を推奨します。

*日常生活でのライト点灯使用ならマンガン電池を推奨します。

 

これはLEDライトでも同じです。アルカリ電池は継続的な一定パワーを必要とする際に使うと効力を発揮。しかし2o-30分程度の点灯時間がないのなら、マンガン電池がオススメです。

 

 

 

では日常生活で使い分けるなら、アルカリとマンガン、どうしたらいいのでしょうか?自転車のお話からちょっと超えてしまいますが、皆さんのためですっ! ここは喜んでご説明させて頂きますっ

 

●マンガン電池に向いている電気機器

懐中電灯 / TVなどのリモコン / 置き時計&掛け時計 / 携帯型ラジオ / 他、電力が低圧でも良い機器

 

●アルカリ電池に向いている電気機器

CDやMDなどの再生機 / 強力ライト / ガスコンロ / 端末機器の簡易充電機(携帯電話などへの) / ワイヤレスマイク / ラジコン / ミニ四駆 / 他、電力が一定に必要とされる機器

 

となります。ガスコンロについては賛否両論あるかと思いますが、ガスの着火を促す点火スパークの電圧低下は、快適に使おうと思うとアルカリ電池が実際、良いです。

このマンガンとアルカリ電池を使い分けを上手にすると、電気機器への負担は軽減され、機器本体も負荷が無駄にかからず無駄な故障を避けれる効果もあります。しかもマンガンの方がお値段もお安いので、お財布もその分、助かります。

 

最後に「エネループ」などでおなじみの充電型電池(ニッケル水素電池)は、低温でも使え、電池パワーもアルカリ電池より一定に電力を供給できるものです。普段お使いの携帯電子機器、ツーリングの際に使用する強力ライトなど、こちらも複数本持っていれば、使い捨ての乾電池に比べ、はるかにお安く済みます(導入からの使用期間はある程度必要ですが)。

 

各電池の特徴をわかりやすくグラフにされているページがありますので、よろしければご覧ください。

 

「Microsoft Word – 1.5_vs_1.2_Volt_Batteries」

(http://eznec.com/Amateur/1.5_vs_1.2_Volt_Batteries.pdf)

 

 

 

 

 

 

これからのシーズン、何かと電池が活躍する時期です。上手に使い分けていきたいですよね。それでは今回は「電池のお話」でした!

 

 

今日も安全運転でいってらっしゃい!

 

 

 

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