ダンシング・ヒーローになろう!

すみません、悪ノリしてしまいましたが、この「ダンシングヒーロー」(歳バレる)ではなくって、自転車のダンシングといえば『立ち漕ぎ』と言われるペダリング操法を指します。

 

「ダンシング」なんてスカした言葉じゃなくって『立ち漕ぎ』でいいやん。なんでアカンの?

いやおっしゃる通りですが、ロードバイクを愛好されているライダーの皆さんは、このカタカナを使われますね。なんででしょうね?ある意味、charichariが高校時代、スキー部だったのですけど、当時は『メーターを使いこなすのがステイタス』という言葉がありましてね…この『メーター』という略語をあえて使うっていうのが玄人への仲間入りというか…あ、『メーター』っていうのは「2mのスキー板」の俗称ですバカでしょ?(さらに歳バレそう)

 

ま、そんな話はさておき『立ち漕ぎ』ですね。ママチャリでもスポーツ車でも3輪自転車でも子供自転車でも、老若男女問わず、登坂の際に「よっこらせ」と立ち漕ぎしやすくなりますよね。その立ち漕ぎを、少し意識して『簡単立ち漕ぎトレーニング』をして頂ければ、少し疲れにくくなるかもです。その方法とは何か?早速、研究してみましょう。

 

 

●まずは体の軸をキープすること

どんなスポーツでも言われる言葉『最小限の力で最大限の力を出す』があるのですが、自転車スポーツでも同じことが言えます。毎年夏にフランスで開催される競技「ツールドフランス」でも、ピレネーの山々に走る山道を自転車で駆け上がる時、各選手たちは無駄な力を出さないよう、意識をしながら登坂にダンシングで挑みます。

とはいえ選手も人間です。疲れる時は疲れます。しかし疲れのピークを遅くすることは、ダンシング・フォームでの見直しで可能です。その見直しに一番最初にあげられるのは「体の軸(=腰の位置)」です。

 

[ペダルに効率よく、力を落とし込むために登坂角度に合わせて加重の軸を移動させるのがコツ]

(出典: https://pedalista.net/speed/4749)

 

自転車には「前輪」と「後輪」があります。車輪を主体に発想していくと、フレームやハンドル、そしてサドルなど、大きな部品に派生していきます。

「何を言い出しているんだ」と言われそうですが(笑)、自転車を安定して走行出来る、もしくは出来ているのは、この車輪を中心に、私たちはバランスを取りながら止まったり、カーブを曲がったり、加速したりしています。

その時、乗車している人の体重は、発進及び減速度や角度に応じて前後左右していることはお判り頂けるかと思います。この時の加重が「どこが中心となり、どこへ力が逃げていくのか」を知ることがコツとなります。

 

 

●ロードバイクを参考にしたママチャリのダンシング

ロードバイク、レーサーなどの前傾姿勢ポジションの自転車は、ハンドルの幅、そしてフレーム形状から前後への加重バランスを振り分け整えるように作られています。おかげでダンシングも「いかにバランスよく、そして無理ないフォーミングで駆けあがれるか論」が、巷の自転車雑誌で取り上げられています。

ロードバイクでのダンシング、よく言われるのが…

 

-1.「腰」と自転車の「BB」は常に垂直になることを意識すること

-2. 『腰』を上げ下げしないこと(両足の回転だけでペダリングすること)

-3.下を見て走らない(顎を引かない)

-4.カカトを落とすな(カカトを下げてペダリングしない)

 

これらはママチャリでも同じことが言えるのか…?

ママチャリでの乗車ポジションは「頭部と胴体を上、腰がその下」となる、いわば”お座り”乗車姿勢ですが、これがダンシングになると、サドルから大きく上に離れ、足の筋力に任せて踏み込む『元祖・立ち漕ぎ』となります。

 

でもロードバイクのダンシングを参考にして以下のことを心がけると、ママチャリ版『ダンシング』が可能かも…?

-1. 『腰』はペダル軸と垂直になるポジションを保つこと

-2.体重任せに踏み込むしかないので、自転車を左右に揺らしながら腰の上下を減らす

-3.セミアップハンドルでは、しっかりと握ること

-4.フラットバーハンドルの場合は、軽めで…しかし安全第一なので適度に握ること

-5.以上を意識して、だいたいの目線は平地と同じ角度(水平)となる視野方向を保つこと

 

 

●これができれば、ママチャリ ダンシング マスター!なのか?

どうでしょう?charichariが言っている意味、なんとなく頭の中でご理解頂けましたか?これらに加えて以下のことも取り入れると、もう理論上「ママチャリ ダンシング ヒーロー」のはず…。

-1. 『腰』を左右に振るのでなく、自転車を左右に振る (先述の「-2」と同様)

-2.でも振る方向は「右足が踏み込んだら左に振る、左足で踏み込んだら右に振る』

 

[右足の踏込みと左手への加重(振り)で自転車の軸をブレさせないのがコツ]
(出典:https://b4c.jp)

 

ここまでの説明で少しわかって頂けた方もおられるかと思いますが、ダンシングには「自転車の軸と、乗車する人間の体の軸をシンクロさせる」ことが大事なんです。

こちらの映像はロードバイクですが、ペダリングそして腰の位置などをイメージしやすく見れるビデオです。この映像をイメージトレーニングの題材として…

 

 

●で、charichariもやってみた(しかも午前1:00)

『論じるは易し、実践は難し』というように、こんなパソコンに向かって、エラソーなことを言っていて、いいのか?と思い立ち、家の近所の通称「心臓破りの坂 (登坂最大15%/距離250m)」へ、ママチャリ(変速機なし/セミアップハンドル)に乗り実践してみました。

[坂の中腹はこんな感じ。最終角を曲がると登坂角度が2°ほど上がる]

この坂は毎日、軽量クロスバイクで登坂してノンストップで駆け上がっている、勝手知ったる坂。その体力でママチャリダンシングをすると、どうなのか…? (なにぶん深夜で1人で赴いたので、写真はありません。悪しからず)

 

すると結果、ノンストップで走破はギリギリ出来ましたが、まぁまぁ難しくオススメしにくい(大笑)

何が難しいかというと、「年齢による筋力とバランス感覚の低下によっては、ママチャリの立ち漕ぎでのバランスキープは難しく危険」ということが分かりました。charichariは自転車をリズムよく左右に揺らしながら走ることは可能でしたけど、少し年配の方、もしくは運動不足な方などになると、滑りやすいペダルに足が救われ、転倒する恐れがあるかもな…と、登坂しながら感じました。もちろん『慣れ』の問題もあるでしょうけど…。

 

さらに、このある程度のリズムには、つまり登坂スピードがいるので、そこそこのパワーを強いられます。ということは、年配者には心臓や血管などへの負担がかかります。ミドルハイエイジ世代の登坂目的での距離長めダンシングは、ママチャリだけでなくロードバイクでも「無理してチャレンジ」はオススメしません。時々、休憩することが大事ですね。

 

 

というわけで、今回は「ダンシング」についてご紹介しました。皆さんのお住まいされているご近所に、坂道がありましたら、一度お試しください(笑)。秋の体力トレーニングとしては、面白いかもしれません。

 

それでは今日も元気に行ってらっしゃい ♪

 

 

 

 

 

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