セミアップハンドル vs フラットハンドル 〜使い勝手がいいのはどっち?〜

ママチャリと呼ばれるシティサイクル車は、セミアップハンドルが装備されている車両と、バーハンドルが装備されている車両が多く見られます。その2つの選択肢で購買傾向を見ていると、若い方はバーハンドルを好んで選ばれる傾向がありますが、ミドルエイジ〜年配になるとセミアップを選ばれる方が多い気がします。これは女性に見られる傾向で、男性は概ね年齢関係なくバーハンドルを好まれると思います。あくまで今までお越しになった方々を思い返してみて…ですが。

この傾向は合っているのか?Webで調べても特に紹介はされていないので、じゃあこの「自転車整備のスス芽」で少し調査してみようと思います。

 

●まずはそれぞれのハンドルの特徴を見ていこう

▼セミアップハンドル

ハンドル形状が2箇所、曲がっていて運転者が楽に手を添えられるように手前に伸びているハンドルタイプです。体の中心側にあるので、低速でもハンドル操作でバランスを保つことが容易で、自分のお腹からステムまで大きなスペースが生まれるので乗り降りも自由度があります。

・前かごに荷物を乗せていても低速でもフラつきにくい

・姿勢がまっすぐになり、視野が広く走行できる

 

 

▼フラットハンドル(バーハンドル)

ステムからほぼ、一直線に伸びているハンドルタイプです。運転者からハンドルグリップまで、やや遠いところにあるので、少しだけ前傾姿勢になります。それによりハンドルに力が込められやすく、坂道や速度が少し上がるところでも、しっかりとフロントを安定させることが出来ます。

・登坂でもグイッと体に力を入れやすい

・ペダルにも脚力が伝えやすい

 

 

さあ、あなたはどっちがいいですか?

 

●どんな理由で選ばれるのか?

「どっちがいいかって言われてもぉ…」と、話を聞いてみた大阪のおばちゃん、かつての若い頃に持っていた『女の色気』をうっかりこぼした様な言葉の抑揚で話を切り出しました。

「セミアップとかいうハンドルが一番、馴染んでるし…ほら子育ての時からこれやし、ほんでアレかな商店街とか押して行く時、この形のハンドルの方が押しやすい気がするわ。うん、そやわっ♪」

おばちゃん、乗車走行中のお話から、降車引車中でのハンドルの使い勝手の話になっている…(汗)

 

まーでも自転車を押しながら歩くにも、セミアップは支えやすいのは確かにありますね。だってシティサイクルは「使い勝手が良い自転車」として開発されているわけですからね。

 

一方、バーハンドルを好む方に話を聞いてみました。今度は女子高校生です。

「使い勝手までは考えたことはないけど、まっすぐの方がオシャレというか可愛く見えるというか。逆にあれ(セミアップ)に乗るとやりにくいし、…ない、(選択肢に)ないです」

なるほど、おっしゃる意味はわかります。「見た目的にバーハンドルの方が良い」というお話ですね。

 

 

「バーハンドルの方が段差とかあってもクリアしやすい気がする。セミアップは平坦な道なら良いけど、舗装が荒れていたり歩道の段差、速度が上がると怖いというか…構えてしまうかも

今度はサラリーマンに聞いてみました。自転車が趣味だという方らしく、分析交えてお話を頂きました。なるほどーさすがです。

 

 

 

 

●つまりは、こーいうことかも

他、いくつか聞いて見ましたが、使用される個人の環境やお立場にも関係してくるかなぁという印象も出てきました。つまり先述のおばちゃんの様に、「毎日の買い物、その他の”ちょっといてくる”用事」は、セミアップハンドルの方が好都合な傾向です。一方、バーハンドルは「毎日の通勤や通学に使用する様な移動距離ある3〜10km程度にぴ向いている」というイメージが出てきました。

 

▼ママチャリのセミアップハンドル

お買い物 / 3km未満の近距離?/ 主に低速で走る環境 / 年配層に好まれやすい / 小柄な人も乗りやすい!?

▼フラット(バー)ハンドル

通勤通学 / 10km未満の中距離?/ 20km程度で走ることがある環境 / 若者から中年まで好まれる傾向

 

 

というわけで、ご自身の自転車がいづれかで、環境によって使いづらいとか、走行していて不安感があるなどあったら、ハンドル交換をしてみてもいいかもしれませんね。結構簡単ですよ。

また自転車はカスタムしやすい乗り物です。『機械が人に合わせるんじゃねぇ俺が機械に合わせて走るんぢゃ』と、なんぴとたりとも俺の前には走らせねぇっ!っていう根性論も嫌いじゃないですが、そこまでしなくってもいい乗り物が自転車の魅力でもあるんです。

「ちょうどいい」が、あなたの生活と乗車スタイルに合っていることになりますので、自転車もぜひ、ご自身に合う様にカスタマイズしてください。それは決して恥ずかしいことではありません…。

 

 

あ…この「それは決して恥ずかしいことではありません」と書いて思い出しました。charichariの高校生時代、この歌はすごくインパクトがあり友達と一緒に「キャァかっこいい」と、歌詞で胸がドキュンされた曲がありました。

久松史奈さんの「LADY  BLUE」ていう曲ですが、90’sって感じもさりとて、ですが今聞いてもカッコイイ。ああ、高校時代に戻りたくなってきた。。。自転車で一緒に帰っていたアイツ、先輩、よくしゃべる後輩たちは今、何しているんだろうか…?

 

 

この当時のcharichariの自転車ハンドルは…バーハンドルっ!

Panasonic製のハンドルロック機能付3段変速モデルだったです。1990年頃の青と白のシティサイクル…実家にまだあるのだろうか…?

 

 

では今日も元気にいってらっしゃい!

 

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