年末の自転車大掃除特集 <2>自宅ガレージなどで洗車する場合
(挿絵:「機械油は取れにくいから、手もパーツクリーナーを少しかけてやるといいよ」)
さて年末の自転車大掃除特集、第二弾は、自宅でも一戸建、もしくは屋外洗車スペースを確保しやすい環境(ハイツとか可能な場合がありますよね)で洗車をする場合、自転車を綺麗にする方法をご紹介します。
この記事から当サイトをご覧頂いた方で、「スペースが限られている環境での洗車方法が見たいよ」という方は、下記からご覧ください。charichariの経験を踏まえて、ご紹介しています。ご参考ください。
年末の自転車大掃除特集 <1> 限られたスペースで洗車する場合
さてまずは道具を揃えましょう。
<お掃除道具>
・バケツ
・大きめブラシ / もしくは雑巾 or 古スポンジ
・カーシャンプー (なければ中性洗剤)
・パーツクリーナー
・チェーンオイル(「自転車orバイク用」なら、どんなものでもOKです)
・雑巾 x2枚
・綺麗な目の細かいクロスなど (古Tシャツでも可)
・トイレットペーパー & 新聞紙 & ビニール袋
・ビニール手袋
揃える際に便利なのが「洗車バッグ」を用意しておくといいでしょう。この「洗車バッグ」はなんでもいいです。何かのノベルティでもらったエコバッグ、使い古したスポーツバッグなど、とにかく『洗車道具一式がその中に入っている』状態を作ります。
屋外で洗車できる方は、おそらく他の乗り物をお持ちの方が多いかと思います(車とかバイクとか)。その場合、お持ちのカーシャンプーを使って洗って頂いて結構です。もし「他に乗り物持ってないよー」という方は、中性洗剤を使用して下さい。
ただし台所用食器洗剤を使用するときに注意して欲しいのは、『弱アルカリ性』『酸性』の特質がある洗剤は塗装を痛めますので使用しないで下さい。また最近、中性洗剤でも”少しの量でお皿がピカピカ”とかの粘度(ジェル的名もの)が高い洗剤は、3〜4倍程度薄めてから使用して下さい。でないと自転車の部品や塗装、樹脂部品を痛めることになります。
またカーシャンプーも2倍程度、薄めて使用された方がいいでしょう。では洗車をしていきましょうか。
<掃除の手順>
1. 掃除する場所を確保しましょう。
自転車を掃除するスペースを確保しましょう。出来れば手順に応じて場所移動出来る環境なら好都合です。どういうことかというと… 以下の手順を追って頂ければ分かります。
*グレーチング(側溝の網蓋)に自転車を持ってくる
まずは自転車を側溝の網フタ上に持ってきます。スタンドが立てれない場合、板でもプラ板でもダンボールの切れ端でもいいので、スタンド下に引いて自転車を止めてください。ダンボールは少々の水でも洗車時間程度なら十分に耐えられます。ご安心ください。
2.水が入って欲しくないところに点眼するイメージで注油しておきます
この方法はcharichari流なのですが、ブレーキワイヤーのホースが途切れてワイヤーがむき出しになっている場所がありますよね?例えばシフトチェンジ用のワイヤーがフレーム下でむき出しになっている様な感じです。そのホースとワイヤーむき出しの始点&終点部分に、洗う前にチョイと油をさしておきます。すると洗車時の水の逆流を少しの間だけ、守ってくれます。ほんの少しの効果もしれませんが、非常に効果があります。お試しを。
3.ホースで水を自転車にぶっかけます。
「えー!いいんすかっ!?」って思うでしょう。いいんです。自転車はそんなにヤワではありません。もちろん水吹きは丁寧にしますが、全体に手が届きやすい自転車は雑巾などですぐに拭き取れます。ただサビの原因にならない様に、ネジなどは洗車後にちょっとだけ工夫しますね。
4.カーシャンプー、もしくは中性洗剤を2-3倍薄めた洗剤で洗います。
バケツにカーシャンプー(使用用途は商品の基準通りに薄めてください)、もしくは中性洗剤を入れます。この時、各洗剤の量は、用意したい水の量によって変わります。中性洗剤は3-4倍程度薄めてやる必要があるので、用意する水の量に合わせて準備します。
目安として準備する水の量は、上手に使えば、1台あたり洗面器2杯程度の水量で洗い切れます。計量目安としてご参考ください。
そして大きめブラシです。車の洗車でも使うブラシですね。例えばこんなのです。ブラシ先は柔らかめの方がいいでしょう。硬いのは自転車の塗装を傷つけてしまいます。もしくは雑巾でも大丈夫ですし、お風呂で使っている古スポンジを使い捨てする感じで使用して頂いてもいいですね。
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みなさんのお近くにオートバックスなどのカー用品店があれば、そこで購入されてもいいですし、なければこの楽天から注文してもいいでしょう。車やバイクと併用で使うと思えば、一家に1本あれば便利です。
さぁ洗車剤と洗うブラシが用意できたら洗っていきます。ブクブクワシャワシャと、泡で自転車を包み込む様に優しく洗っていきます。チェーンも一緒にブクブク、いっちゃってください。タイヤ&ホイールももちろんです。
5.洗い終わったら、ホースで水をぶっかけて泡を落としてください
ぶっかけます。ジャンジャンぶっかけます。ただし水のぶっかけ方があります。「前輪から後輪にかけ、車体の上から下に向かってぶっかける」です。というのは、自転車の部品は物によって「下からの水には苦手なの」という物があります。自転車のベル、ブレーキレバー、サドルの裏側など、あまり直接的な浸水を好まない部品があるので、それを避ける意味でも上から下に向かって、「前輪→後輪」へとジグザグにかけてやる方がオススメです。
6.洗い終わったら丁寧に拭き取ります。
洗い終わったら、自転車を側溝の網上にあるあなたの自転車をコンクリート上に移動しましょう。側溝のおかげで水はねが少なかったかと思います。実はそういう意味で「グレーチングの上に自転車を止めましょう」だったのですっ。なるほどでしょ!? すごいでしょcharichariって♪
さてここからがあなたの腕の見せ所です。技「素早く丁寧に拭き取る」を披露してください。というのは、雑にふき取ると、サビの誘発もそうなんですが、水アカの跡(白い円みたいな跡)がフレームやホイールに残ってしまうことが多いです。手で拭き取れる場所なら出来る限り、拭き取ってください。チェーンやディレイラーなどもペダルを回しながら拭き取ってやってください。ただここの駆動系を拭き取る場合、別の拭き物を用意する方がいいでしょう。つまり「車体用」と「駆動系用」の2種を使い分けて拭き取っていきます。
ネジの穴も出来る限り、拭き取ってください。錆びやすいんです。ネジ山の穴ってね。
スポークの接点も手がニビルのであれば是非、拭き取ってくださいね。
7.拭き取れたなと思ったら、少し自然乾燥させます
休憩ポイントです。コーヒーでも1杯どうぞ。もしくは後片付けの準備な時間に充ててください
ただcharichariは、この時間を使って各ネジの溝や接合部に溜まっているであろうポイントに、パーツクリーナーで水を飛ばすイメージで「シュッ」と吹きかけていきます。ママチャリなどでよくある前カゴがついている部品のネジ周り、荷台がついているネジ周り、ペダル周りやサドル周りetc、水を飛ばしてあげています。
「パーツクリーナー」はこちら。こちらはその名の通り「部品洗浄剤」です。ホームセンターなどで販売されてますが、お近くにホームセンターがない方は、下記からご購入頂いても結構です。
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飛ばしたところは、後ほど必ず点眼ならぬ点油はします。こちらも大事です。塗り込んでやるくらいの薄く油を補ってやると、錆びにくくなります。
8.注油です。特に駆動系とブレーキワイヤーは丁寧に。
スプロケ、ディレイラー周りはまだ水が乾燥仕切れてないと思います。まずはここにパーツクリーナーを吹きかけてやります。その時、用意していた新聞紙を吹き付ける前に添えておきます。その意図は「古い油が飛び散ってもいいように」ですので、挟み込めるところは挟んでおきましょう。もちろん道路にも敷いておきましょうね。
そしてパーツクリーナーを吹き付けていきます。するとまだドロドロの真っ黒な液体が垂れ流れてきます。パーツクリーナーは油類ですので、水を除去し、古い油もとってくれるので最高です。それに揮発性ですから乾きも早いです。
最終段階となった駆動系の洗浄が終わったら、注油です。ペダルを回しながら注油していきます。もちろんクランクシフトもある自転車なら、そちらにも注意をして注油してください。
注油する油でオススメなのがこちらの商品です。
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チェーンオイルでチェックするポイントは『走行中、オイルが飛び散らない』『粘度があってオイル自体の劣化がマシ』などですが、この2点さえあれば、自転車のチェーンや駆動系は快適にかつ、長持ちします。この製品は汎用性も高くお値段も手頃で高性能オイルですし、他の金属部品まで使用可能ですので、ブレーキワイヤーやBBにも注油可能です。
以上、洗車&整備の方法の一連をご紹介しました。この後はお好みでフレームにワックスを塗られてもいいでしょうし、ポリッシュを塗り込んでやってもいいです。リアキャリアなども錆びやすいんでね、出来ることならワックスやポリッシュを塗り込んでやると美しく防錆にもなりますよ。
車用ワックスでもいいですし、下記の製品もオススメです。
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いかがだったでしょうか?
寒くなってきたとはいえ、まだまだ日差しは暖かですし、水も冷たくありません(笑)。この秋の後半に洗車をして、年末年始、綺麗な愛車で迎えられるようにするといいかと思います。
最後に自転車屋さんがする洗車方法の動画を紹介します。ロードバイクがモデルですが、ここまでの一連だいぶ重なる行程をされています。映像だとわかりやすいですよ。是非ご覧ください。
では今日も安全運転でいってらっしゃい!