日焼けのメカニズム <お肌の回>
”お肌の回”と書いて、ぱっと見、『お股の回』と見えてしまった貴方。charichariと同じセンスです。
これから夏、日焼けする機会がめっちゃ増えます。もちろんオールシーズン、日焼けはしますが…夏ほどガッツリする機会はないでしょう。
日焼けをしすぎると痛いし、シミになるし…自転車で通勤通学していると、胴体部はまっ白で、腕と首もと、下手しい足の一部は黒くたくましく!? のコントラストは、いざというときにかっちょ悪いし(いざってなんスか)…。
というわけで男も女も「目指せ美肌」「負けるな日焼け」で、今回はススメて参ります。
第一回目は「お肌」についてです。
●日焼けの仕組みを知ろう
はじめに皮膚の仕組みを簡単にお話しします。皮膚は3層に分かれていて『表皮』『真皮』『皮下組織』となっています。で、基本的に日焼けは『表皮』で発症します。この表皮、4つの階層に分かれていて…
(出典引用:資生堂 ・研究開発 < 知って、なるほど化粧品> 「シミって何?」)
(肌が上としたら)
1層目:「角質層」
2層目:「顆粒層(かりゅう層)」
3層目:「有蕀層(ゆうきょく層)」
4層目「基底層(きてい層)」
(下が真皮)
(出典引用:セルフドクターネット「日焼けのメカニズムを教えてください」)
となっています。
これらの層は、4層目から順に(肌側)へ押し上げられ、最終的には”アカ”として放出されます。この周期は約28日、さらに2週間後に垢やフケとして剥がれます。この一連を通称「ターンオーバー」と呼ばれています。ホラ、化粧品のCMで言ってるでしょ?
●日焼けはこうして褐色となるのだ
その表皮は、外的刺激や化学物質、紫外線を真皮を保護するために存在しましてですね、日焼けの原因となる紫外線が当たると…どうなるのか?ですが、順にこうなります。
(紫外線があたる)
1.「角質層」が紫外線を反射して体内への侵入を防ぐ
2.それでもくぐり抜けた紫外線には、メラノサイトが戦う
3.メラノサイトは「メラニン色素」を作り防御
4.「メラニン色素」が増えると皮膚の中に沈着。
5.結果、メラニン色素が濃くなり褐色の肌になる。
(出典引用:セルフドクターネット「日焼けのメカニズムを教えてください」)
●つまり日焼けは健康的ではないのよ
ということは…少々の日焼けは「外で頑張っているんだな」で済みますが、あまり黒々しいとビョーキ?というか、皮膚にトラブルを招いてしまう恐れが出てきます。なんでも『やりすぎ』はあきまへん。そのトラブルはこんな感じです。
・肌の弾力性が失われる(老化を早める)
・『紫外線』+『酸素』=「過酸化脂質」→細胞膜破壊→体内に発症
細胞膜破壊が皮膚だけで起こるとは限りません。肝臓に発症したら肝硬変、血管壁の細胞にできると動脈硬化…とかの原因になりかねません。恐ろしいですっ
●健康的な肌になるには知るべきことがある
ここまでのお話は女性なら大抵誰でも知っていることですが、ここから先のお話があまり知られてないことになります。
「紫外線は悪だ!紫外線は病気を招く&老化を進める!」
という宣伝文句よろしく、がっつり日焼けクリームを塗って、見た目の美肌をキープすればいいってもんではないんです。どういうことかというと、「適度な紫外線は健康に良い」ということなんです。
もし紫外線が凶悪なら、人間おろか生物の繁栄存続がこれまで続かなかったはずです。人間にも紫外線が生きていく上で必要であり、植物と同じように成長育成に不可欠なのです。そこで紫外線のお話をしましょう。
紫外線には3つの種類(波長)があります。
1.紫外線 A波 (UV-A)
太陽から届く光線の波長がもっとも長く、光線エネルギーが小さいと言われているが、肌の奥まで届きやすくシミやシワの原因となる
2.紫外線B波 (UV-B)
エネルギーがもっとも強く、皮膚に炎症を起こさせる。過度に浴びすぎると水ぶくれなどになる。
3.紫外線C波 (UV-C)
光線波長がもっとも短く、エネルギーがもっとも強い。オゾン層で処理され基本的に地上に届きにくいC波。皮膚ガンなどの直接的原因ではと言われるが、A波もB波も同じなので、一概に言えず。
この3つの紫外線の存在で肌にいたずらするのは、主にA波とB波です。
特に1年の中では「GWの頃から9月頃」、1日の中では先述のように「10~14時頃」に多く観測されますが、これらが光とともにヒトに照射されると、以下の効能があります。
・ビタミンD…骨へのカルシウムの吸収、促進を促す。
・抗がん作用…皮膚ガンを起こすとか言われつつも、適度な日光はがん予防になる
・ヒトリズムの調整…日中に活動する人間にとって、体内時計や臓器の活動を促進させる
紫外線は人間にとって必要不可欠な存在なのです。
●上手に紫外線とお付き合いをしよう
まぁ地球上で繁栄存続している生き物の一つが人間ですから、生きれない環境&役に立たない脅威なら、とっくに滅亡しているはずですし、効能がなければ適応も出来ないはず。そう考えれば必要な存在なのは理解できます。
しかしシミやソバカスなどの美肌を考慮したいとなると、うまく付き合わなければなりません。であれば紫外線の性質を理解して対応したらいいってことになります。整理するとこうなります。
「紫外線が強いのはいつだどこだどうしたらいい」
自転車で通勤通学する上で、注意することを以下にまとめていきましょう。
●肌健康をキープ!紫外線と付き合うコツ
1. 正午前後の外出は避けれるなら避けよう
限りなく難しいことですが、先住のように10時ー14時の4時間は、1日の中でもっとも紫外線が強い時間帯。この時間帯に移動するなら、日焼け対策が必要です。帽子、日焼け止めクリームもしくは長袖などを活用します。
2.日陰を活用しよう
こちらも移動中、日陰ばかりを走行することなんて無理ですが、ツーリングやポタリング中の休憩では、日陰で休むように心がけて下さい。また移動中の交差点での信号待ちでは日陰を利用するといいでしょう。何?周りに何もない時はどうするかって?…仕方ありません。
3.日焼け止めは薬局で購入しよう
肌に直接塗り込む日焼け止めクリームは、万人に合うとは限りません。脂性の方、乾燥肌の方、敏感肌の方、思春期ならニキビなどが多く出ている方…様々です。せっかく対策のために日焼け止めクリームを購入しても、逆に肌を痛めつけて炎症を起こしてしまうことも多々あります。
あまり知られてないのですが、薬剤師がいる薬局にて肌に自信がない方は特に、相談をしてみてください。思いの他、適切な製品をオススメしてくれます。いやスンマセンなめてました。
というのが、すぐに出来ることですね。でも日焼け止めクリームって、いっぱい種類があってさ、相談してもそれがベストなのかどうか、判断できないじゃんか。
という方に、一つの目安です。男性諸君、以下のお話は知っておくと使える情報だよ。
●日焼け止めクリームの選び方
全ての日焼け止めクリームは、万能じゃありません。使用者の生活シーンや目的に応じて製品化されています。
例えば…
1. 通常の通勤や外出レベル(街中)
2. スポーツ、アウトドア向け
3. 特に海や川、汗をかくシーンでも耐えるもの
4. 子供向け
5. 敏感な肌の人向け
という感じです。まずはこの中からご自身が、大方もっとも過ごす時間が多いものを選びます。もちろん2つの目的を選んでも構いませんし、製品の併用をしてもいいですし。またそれぞれの目的ごとに購入してもいいってばよ。
さらに以下のことを知っておくと、さらに製品選びが絞れます。それは「SPF」と「PA」についてです。
「SPF(Sun Protection Factor)」
対UV-B予防として効果発揮。SPF2〜50で表され、大きい数値ほど強力。表記は「50+」と書かれています。・
「PA(Protection Grade of UVA)」
対UV-A予防。PA「+」~「++++」で表され、+の数が多いほど強いです。
実際の製品には「SPF25,PA+++」や「SPF50,PA++++」とか併用効果を表記していることが多いです。
●あとは薬剤師さんに相談だ。
これらを踏まえた上で、薬剤師さんやお医者さんに相談すると話が早いです。特に男性は女性のように百貨店の化粧品売場いくなどのような、相談する先と場所がないので、ぜひ「医者か薬剤師か」に行って下さい。男性だから肌は丈夫とは限らんですよ。
ちなみに現在、市販の中で最強レベルの日焼け止めクリームはこちら。
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サーファーやマリンスポーツ、オートバイのツーリングでも持っている人をよく見かけますね。charichariも持っていますが、汗でも水でも服が擦れても、ちょっとやそっとでは落ちません。お手軽価格で最強クリームの基準と言っても過言ではありません。どうだ男性、『最強』って言葉に弱いだろぅ? 肌にトラブルなかったらオススメです。
ちなみに日焼け止めクリームには、クリーム状、ジェル状、スプレー式などありますが、基本はクリームから塗って下さい。スプレー式は手軽ですが、あくまで『塗り足し』としての製品です。メインで使うにはしっかり塗り込めないので、最初からの使用にはオススメしません。
ツーリング中に首元にプシュー、と塗り足し。それがスプレー式の正しい使用方法です。
●最後に敏感肌なあなたへ
「腕と足は、どんな製品塗っても大丈夫だけど、顔と首の前側が敏感なの」という方もいます。charichariもそうなんですが特に目の周りが弱く、目の周りに炎症を起こしてしまったことがあります。そんな方には低刺激性のものの日焼け止めがおススメです。これもたくさん製品があるので、選ぶ際の基準にしてもいいでしょう。もしくは子供用の日焼け止めクリームを使うのもアリです。
刺激が少ない製品の例をあげると…
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これ一つあれば、化粧水感覚な使い方が出来る日焼け止め。SPF30/PA+++と、日常生活を基準に使えます。一度お試し下さい。
いかがだったでしょうか?
自転車乗りにも使える日焼け止め、参考になったでしょうか?次回は「日焼けのメカニズム<目(め)の回>」をお伝えしようと思います。お楽しみに。
それでは今日も元気にいってらっしゃい!