案外しっくり。バー・テープのススメ
さて今回は「バー・テープ」です。
『え?それってロードバイクとか用のハンドルに巻きつけるグリップでしょ』
そうです。あの包帯みたいにハンドルバーにぐーるぐるっ♪されているヤツです。この「バー・テープ」、確かにハンドル部分が湾曲しているドロップハンドルに取り付けることが多いです。なぜかというと、ハンドルが曲がっているからですよね。普通の自転車のようなラバーグリップを装着することが出来ないからこそ、「バー・テープ」が使われています。
でもね。
別に一文字のバー・ハンドルとか、レトロ調の自転車とかに使うと、思っているより握りやすさに感動しますよ。しかも工程は簡単です。初心者の方でも15分で出来ます。
では早速、やってみましょう。
<用意するもの>
・パーツクリーナー
・乾いた布
・ビニールテープ
・トンカチ
・普通のハサミ
・バーテープ
●まずはバーテープを選びます
昔は、黒や茶色、白とか程度で、そんなに色の種類が無かったのですが、最近はたくさんのバリエーションが販売されています。
例えば「単色カラー(各種)」「模様付き」「可愛いスタンプ調」「和紋」など、思いつくだけでも4バリエーションがあります。写真はGORIX社からリリースされているものですが、単色カラーだけでも同社ではPANTON調では7つあります。
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次に材質です。こちらも色んなタイプがあります。
1) EVA:合成樹脂の一種。柔らかく弾力性がありつつ丈夫です。家庭用品でも使われます。
2) ポリウレタン:握った時にしっくり感ある素材です。こちらも丈夫です。
3) ポリエチレン:強度が高く、耐久性も高い素材です。
4) DSP:握った時に「あ、しっとり♪」と感じます。滑りにくい感がひとしおです。
5) 本革:昔からある定番素材。さすが皮は良いです。
6) 合成皮革:こちらも昔からありますが、最近は耐久性高くなっています(限度はあるけど)
7) コルク:こちらも昔からある素材。やや強度は弱いですが好きな方、多しです。
以上、リリースされている多くは、こんなところでしょうか? もし他にあれば、真田幸村たちが刀に巻いたとされる「真田紐」とか…あ、charichariの父が好んで巻いていた「コットン」とかですかね。
ロード取り扱い店、もしくは専門店でない限り、一般の自転車屋さんではそこまでラインナップが揃っているショップは少ないです。まずはネットで色々と見られるといいでしょう。
忘れてはならないのは、ご自身の自転車との色あわせ。一番これが楽しいです。どれにしようか是非、悩んでくださいっ
●購入したら取り付けしてみよう
今回、charichariも購入するタイミングだったので、SPORTS DEPOで買いました。店頭では4種類くらいしか並んでいなかったのですが、ま…汚れてもいいか安いしってことで「白」を選びました。
装着方法は簡単です。「とりあえず巻いていこう」です。
01) バー・エンドから1cmくらいはみ出して巻き始めます。
02) バー・テープの幅、1/3くらいを目安に巻き重ねます。
03) ゆーくり丁寧に巻き終わりそうになったら…
04) ラスト1周前でストップ、適当に目印をつけます。
05) 目印は書いてもいいですし、ほんの少し(1mm)切り込みを入れてもいいです
06) そしてラスト巻きをして…
07) 印が重なるラスト巻きにも印をつけると…
08) 一旦、巻き戻します。
09) 先の印と、最後の印を直線でハサミでチョキン。
10) さぁ、本巻きでしっかり巻き付けます。
11) 最後にビニールテープで巻き付けたエンドを止め固定。
12) そしてバーエンドにはみ出したテープを…
13) バーの中に押し込めて、エンドキャップで蓋すれば
14) 出来上がり
という3ブロック工程です。軽く引っ張り気味で巻くといいですよ。
そうそう、大事なこと忘れてた。『巻き方向は、乗車位置に向かって内巻き』です。というのは、外巻きだと使っているうちに緩むというか…テープとテープの間に隙間が出来て、ボワボワってなっちゃう部分ができやすいです。
内巻きにすると、ねじり締まってくれるので、その心配はありません。
● 模様替えが気軽に出来るカスタマイズ
フラットバー・ハンドルで装着すると、こんな感じ。薄汚れているのはすでに使用して1週間…という理由です。ブレーキホースが白なので「白」で統一させるイメージでいくと、いいかもですね。サドルが茶色なので、これに合わせてツーリングタイプの白サドルを購入しました。また装着したらお見せします。
もしバー・テープをママチャリのようなセミアップハンドルにするならきっと、柄が小さなものがいいかもですね。単色カラーでいくと主張しすぎて相性がよろしくない気がします。例えばこんなのとか…。
巻きつける幅は、もともとあったグリップと同じくらいがいいでしょう。
ママチャリでもフラットバーハンドルなら、単色でも落ち着いた色…サドルと合わせた茶色や黒がいいでしょう。これも小さな柄が入っているタイプが合うかもしれません。
気軽にイメチェン出来るカスタマイズとしては、安価で出来ますしオススメです。基本的に価格は1000円前後から購入出来、しかもドロップハンドル用に販売しているので長いです。なのでもし汚れたり傷ついたりしても、残りのテープで再度、新たに巻けるので気軽に新品に出来ます。
一度お試しください。握るたびに「お…♪」と喜びを感じますよっ
ただしっ!
シティバイク、クロスバイクなどでは、これはあくまでもファッション性を求めたカスタマイズです。機能性としてはグリップが耐久性、利便性ともに優秀ですが、新鮮な感覚と自分で外装を手がけ感動する喜びとしては、最高の改造メニューです。ぜひお試しください。
それでは今日も元気にいってらっしゃい!!
■いろいろあるよ。バー・テープたち
<和柄>
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<迷彩調>
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<柄があるもの。ちょっとお高いけどカワイイね>
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<コルク。耐久性は弱い方だけど、好きな人が多しっ>
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<革。高級感が一気に出るよ>
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<反射材が含まれている変わったもの>
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