「ね、簡単でしょう?」なボブおじさん的ガイドをするメカニック

昭和生まれの方はご存知かと思われるが、かつてNHK教育で放映されていた、油絵でのお絵かき番組「ジョイ オブ ペインティング」というのがあった。番組は真っ白のキャンバスの前から、先生役を担うボブ・ロス氏(通称ボブおじさん)が、優しくわかりやすく、油絵で描く魅力を存分に伝えてくれるという内容だ。

この番組のナレーションの声もボブおじさんのキャラにぴったりで、ソフトでも暖かくも、そして明るい印象で耳ざわりが心地よく、幼少の頃のcharichariにはとても好きな番組の一つだった。

「この間、友人と釣りに行ったんですよ…」

そんなボブおじさん自身の近況も説明に交えるので非常に親近感を感じるのだが、このボブおじさん、優しい声と印象とは真逆で手が早い。速いのだ。なんと30分程度で風景画を仕上げてしまう。

「これはフロリダの大きくて穏やかな海ですので…これならフロリダに住んでいる友人も気に入ってくれるでしょう…」

とかなんとか言いながら、サクサクと仕上げていく。ボブおじさん、やり手です。こんな絵を描く感じで女性も口説いているかと思うとズルい男である。

 

 

それに「ちょっと待ったぁ」と手をあげた男がいる。いや、たぶんあげるだろうと思われるライバルが登場した。オーストラリアは「Ivanhoe cycles」でメカニックをされているマイケルおじさんだ。

マイキーおじさんの見た目は小柄で優しそう、でもちょっと内向的な性格を持ってそうなナイスガイだ。映像は同ショップで行っている整備オペレーションをわかりやすく紹介している宣伝映像ではあるが、彼も優しそうな声を存分に発揮して自転車の整備をしていく。

「それでは、私たちがやっている通常のメンテナンス方法を紹介しましょう…」と切り出し、モデルとなっているGIANT製MTBに向かって、順に優しく説明しながら作業をされていく。

マイキーおじさん、一つの作業が一段落すると”…Okay.”と、吐息と交えながら呟く。その言葉は自転車に対して愛に満ち溢れている。

 

「どう?綺麗になったよ…すっきりしただろう?」

 

そんな感情も込められた”Okay”だ。声で攻めてこられるとヤバいぞ。若い頃はこの口調で何人ものオージー美女を口説いていたのだろう。きっとボブおじさんといい勝負をするはずだ。

 

ちょっと紹介がふざけてしまったな。真面目な話をすると、マイケル氏の説明と作業は非常にわかりやすく、私たちの毎日の整備にも活かせるものだ。ご覧いただくと「へー、なるほどねぇ」と思って頂けると思う。

オーストラリアにお住いの方がこの動画を見られたら是非、「Ivanhoe cycles」に行って、生マイケル氏とご対面して欲しいな。おそらくメルボルンにいらっしゃると思うけど….。違うお店だったりしたら、またお目にかかる時を楽しみにしたいね。

 

「Ivanhoe cycles」(https://ivanhoecycles.com.au/)

 

 

そうそう、ボブおじさんの番組は、DVDにもなっている。よかったら買って見てください。絵が好きな恋人がいるなら、クリスマスのプレゼントに絶対喜んでもらえると思うな。

 

 

それでは今日も安全運転で行ってらっしゃい!

 

 

 

 

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