ブレーキ❷ ブレーキワイヤーの注油をしよう

<整備テマヒマ度☆>

ブレーキワイヤー自体はかなり丈夫に出来ているので、普段使いの範囲なら長年使用は可能ですが、それもちょっとしたメンテナンスで長持ち出来ますし、さらに快適なブレーキング…なんつーか、ブレーキレバーを握った時に分かるんですが、なめらか感がすごくいいんですよ。軽くなってね…ヌフ♪

そんなきっかけでもいいんですが、真面目にブレーキワイヤーを定期的に点検整備することは、大した作業ではなく非常に簡単です。老若男女はもちろん子供でも出来ます。

 

■ブレーキワイヤーとは

まずそもそも「ブレーキワイヤーってなに?」という方に向けて説明すると、
”ブレーキレバーから車輪側のブレーキキャリパーまでつながっている鉄条”と言
えばいいのでしょうか…つまり、そうあなたが今想像したアレです。

このブレーキワイヤーは、ブレーキレバーを握ることでブレーキキャリパーが引
っ張られ、ブレーキとしてホイールに摩擦を生み、減速できるという仕組みにな
っています。

素材は合金属、しかもいくつもの金属線が渦を巻くように編み込まれているの
で、強度を高められており、少々の負荷がかかっても切れることはありません。
「100人引っ張っても大丈夫」かどうかは分かりませんが、そのくらい丈夫です

 

■ブレーキワイヤーのメンテナンス

なにぶん合金属(タングステンだったかな)なので、あまりワイヤー自らの錆びは
見受けられにくいのですが、編み込まれた鉄条の中に古い油とチリ埃が混じって
ドロドロで真っ黒になることがあります。
ブレーキワイヤーを見て「まぁ汚いっ!」と思った方は、ぜひこの方法で綺麗に
して見てください。見た目合わせて、本当に快適なブレーキになりますよ。

 

 <必要な工具>

・パーツクリーナー

・KURE 556 などの潤滑油

・雑巾 x2 枚 / 新聞紙もしくはダンボール

 

工具というかケミカル用品ですね。これだけでいいです。
すべてホームセンターで売ってます。

 

<さっそくやってみよう>

まずは愛車を外に出して下さい。できれば側溝などの網の上…いやこれは環境破
壊だ。新聞紙やダンボールなどを自転車の下に引いてから作業に取り掛かります

 

1. ブレーキワイヤーにパーツクリーナーを吹き付ける&吹き込む

ブレーキレバーとワイヤーの接点にある、つまみネジがあり、ネジそのものに「溝」があります。その溝を合わせてクリーナーと潤滑油を吹き付ける感じで作業をしてください。鉄線は、保護のためにチューブの中に入っていっている箇所があったり、ワイヤーむき出しの箇所があったりしますが、それぞれに写真のように吹き付けて下さい。すると…

きゃー、チューブからドボドボ真っ黒な液体が出てきますっ!
直接ワイヤーに吹き付けて拭き取ると、雑巾が真っ黒っ!
洗浄されている証拠ですっ

という光景がよくみられるのですが、嫁のチャリではそんなことなく普通な汚れしか出ません…おもしろくなーい。しかもパーツクリーナーの延長先端ノズルが紛失していて、果敢にもノズルなしで吹き付けてみましたが、やりにくいことこの上ないっす。ノズルはつけて噴射しましょう。

 

あ、説明漏れてましたね。このパーツクリーナーは、油を溶かす石油系の溶剤で出
来てましてね…噴射するだけで、まるで洗剤のCMのように溶かしてくれるんですよ。汚いけど気持ちいい光景です。

パーツクリーナーを吹き付けて、汚れの色が綺麗になりつつなってきたら、
吹き付けをやめて5分ほどほったらかして下さい。揮発性ですので5分もいらないかもしれませんが。その間に、別の箇所の吹き付けをしていても構いません。

 

 

2. 潤滑オイルを吹き付ける
時間がたったら、KURE556を吹き付けるのですが、あまりドバドバするとベ
タベタになるので、「シュッシュッ」な感じでワイヤーに吹き付けます。
写真では贅沢&使用用途はちょっと違いますが、手元にKURE556がなかった
ので「ラスペネ」という車やバイク用の潤滑剤を使用してますみません。

  

ワイヤーは編み込まれているので、油が吹き付けられると物理の法則で編み込
まれている内部まで浸透していきます。ブレーキレバー側から小刻みにやる
と、重力的な力も働き、少しずつ下へ流れ浸透しますので、様子を見ながら吹
きつけて下さい。

 

3. 吹き付けたら、ブレーキレバーを「にぎにぎ」握り繰り返す

ワイヤーをなじませるために何度か「にぎにぎ」してください。

 

…以上です。

 

。。。本当です。こんなに簡単なんです。
作業を一文で言えば『古い油を溶かして、新しい油をさすだけ』です。

この作業を定期的にすることで、ワイヤーは劣化を防げ長生きしてくれます。
作業時間は15分程度。お金もかかりませんし、ブレーキレバーがちょっと軽くなりますよ。

あと写真を取りながらの整備は、この上なく撮影が難しいです。
ちょっといい写真が撮れれば差し替えて、分かりやすくお伝えできるように更新します。さしあたっては上記の写真で想像を膨らませていただけますか…?

ぜひ一度、やってみてください。
今日も良い自転車ライフを!

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