夜の自転車とクルマの視認性の差
気温も高くなり、何かと夜に自転車で外出する機会も多くなることでしょう。夜間走行は季節の風や空気をダイレクトに感じられ、「あー、春だ」と心地いいポタリングを楽しめます。しかしこの夜間での走行、なかなかの危険をはらんでいます。
「えー、今までそんな危険な運転をしていないよぉ」
などのお声が聞こえてきますが、あなた自身は安全運転でも、過ぎ行くクルマから見ると『なんだアイツ…あぶねーなぁ』と思われていたり、また歩道を走っていても歩行者から『わっびっくりしたっ』と思われたりしてることが多々、あります。それはなぜか…?
まずは下の「危険度チェック」で自己診断をしてみてください。
あ、このチェック項目はcharichari流です。統計云々のベースはありませんが、オートバイからクルマ、4tトラック、なんやったらマイクロバスまで運転している経験から基づいて項目を出しています。ちょっとは信憑性あるはずです(笑)。
●運転は気をつけているつもりでも…
<自転車運転危険度チェック>
1.自転車の道路交通法を知っている
2.自分の自転車の最高速を知っている
3.また自分の自転車の制動距離を知っている
4.歩道を走らざる負えない時は車道寄りを走ってる
5.クルマの進行方向と対面で車道を走ることがよくある
6.交差点で左右確認したつもりでもヒヤリとしたことがある
7.クルマのドライバーから見えやすい位置で走行する様にしている
8.走行中の右左折では事前に内側の後方確認を必ずしている
9.「言っても自転車やん」と、心のどこかで自分安全大丈夫と思ってる
10.夜間走行では必ずライトを点ける
とりあえず10項目です。この項目中、項目5.と項目6.以外、全問「◯」の方は、そのままキーポン セーフティライド! 逆の方は「道路交通法の見直し必要」。
項目2.と3.が「?」という方は、以下の方法で確認してみてください。
*おおよその最高速
−1.「出発地点」と「目的地点」をgoogleマップで設定。予定道順に近しい道のりを想定ルートとする。
−2.想定ルートの距離を測定。googleマップで「6.4km」など表示される数字が移動距離です。
−3.その距離と、実際に走行した際にかかった「時間」を距離計算式で験算
−4. 出てきた数字に+(プラス)『5km/h 〜8km/h』を足せば、おおよそのあなたの平均最高速です。

数式計算が面倒な方は、以下のサイトで数字入力だけで計算出来ます。お試しください。
「まだ出せるよ速度」という方は、プラス『〇〇km/h』してください。個人差や年齢、性別差、道路環境差がありますので一概に5km/h〜8km/hというのに当てはまらない場合があります。
*おおよその制動距離
−1.電柱などの目印に向かって、平均的なあなたの自転車速度で走行してください。
−2.その目印に到達したらすぐにブレーキをかけてください。
−3.この時、タイヤがロックしてスリップしない様にギリギリ調整しつつブレーキを。
−4.止まった場所から目印までの距離を目測してください。
−5.測定方法はブロックなどの塀があれば「何個分か」などを目安にするのもいいでしょう
−6.出てきた距離からプラス『3m〜8m未満』が、急場の際のあなたの制動能力と距離です。
+ブレーキによる制動は『はっ』としてから行動開始するまで、約2秒未満かかります。速度次第で制動距離は伸びますし、ブレーキング方法にもよって変動します。上記のプラス『3m〜8m未満』は、おおよその距離想定の把握基準として参考にしてください。
●視認しているけどアンタの自転車、不安なのよ
さぁどうでしたか? 見返してみても我がcharichari流・危険度チェックはなかなか精度が高い…と自分で思うのが私らしい♪
先述までで、自分の自転車の安全運転は気をつけることはご理解頂いたと思いますが、ここからの説明は逆の説明…つまりクルマやオートバイから見た自転車の存在と不安性をお伝えしましょう。

ー自転車の走行進路は読めない
速度が出ない分、直進安定性はオートバイより不安定なのは、車を運転する方ならお判りでしょう。さらに自転車は教習を受けてなくても乗車出来る乗り物だけに、道路標識や停止位置、右左折の意志表示が不明瞭で不安を感じます。
またタイヤ幅が細いこともあり、轍や落石、段差などを後方確認をする間もなく、避けて走行することもあり、車道側へクイッと出てくる場合があります。そういったケースを想定しますが、狭い道だと非常に怖さを感じます。
ー気がつけば真横にいる
サイドミラー、バックミラー、目視による後方確認をするのですが、どこからか湧いたように登場する自転車に、ドライバーやオートバイのライダーは、心臓が飛び出るくらい驚きます。エンジン付車両の音に比べ、自転車は無音と言っても過言ではないほどのサイレントマシン。かなり怖いです。
ー無灯火、点灯していても光量が小さく距離感が判りにくい
自転車が無灯火の場合、暗闇から出てくる自転車ほどホラーを感じるものはありません。ドライバーやオートバイのライダーは、時速50kmくらいで走行しているなら、飛び出てくる距離感3mくらいです。多くの方が「死にてぇのかっ!」とヘルメットor車内で叫んでます。
またライトを点灯していても、あまりに小さな光量のライトだと、距離感が掴みづらいです。せめて反射板を付けて欲しいです。
ー「俺の道だもん」的に飛び出してくる交差点
いくらクルマ側の車道に停止線があるとはいえ、クルマの存在を無視してノーブレーキで交差点に進入してくる自転車にはビビります。マリオカートじゃあるまいし、ホンマ…愛想くらいでもいいから減速して、左右確認してから交差点に進入して…。
ー「おっす。俺、自転車」的なオーバーアクション手信号してよ
意思表示が不明確なまま、こちらを目視、アイコンタクトで『待ってくれているのか…』とアクセル踏めば、その自転車が動き出すという、妙な心のシンクロは避けましょう。片手で出来る意思表示は沢山あります。片手拝みポーズは「スンマセンっ」、親指を自分に向けて突き立て→前方に向けて指刺し「俺、そっちいくよ」など、サインをしましょう。恥ずかしいけど…事故になるよりマシ。
他にも渋滞するクルマの影から飛び出してくる「ドッキリ自転車」、ノールック二段階右折「おわっ!! 後ろ見ないで曲がるなっ」、スマホいじりながら車道や歩道を走行する「なめとんかコイツ…(怒)」などもありますが、クルマやオートバイを運転する者にとって、自転車は怖い存在なのです。
●夜になれば、もっと見えない
(出典:一般社団法人 岡山県交通安全協会より)
上のイラストをご覧ください。歩行者の速度でなら避けられる距離感30mですが、自転車だと対面でお互い30km/hだとすると、その感覚は10m〜5mくらいにまで短縮されます。反射材の「120m」は、おそらく自動車がハイビーム状態、さらに反射材が大型?の場合だと思いますが、通常は約60mほどで視認出来るのが現実でしょう。
自転車は歩行者と同レベルの視認性、それに加えて速度が出ている「飛び出してくる子供」ばりな存在だということを、自転車ライダーは是非、理解して欲しいのです。
●ハイビームはやめてよね by ライダー
自転車ばかりが責められても…というお気持ち、非常に分かります。私も自転車ファンの端くれです。クルマやオートバイに対して、お願いしたいこともありますよってに。

ー路駐はやめて…
歩道を走れば歩行者に煙たがられ、車道を走れば路駐のクルマが進路を邪魔をする。自転車走行進路って道路に書いてあるのに路駐するドライバーの心理が理解できない。頼むから駐車場や路地で止めてよね。急にドアが開くとかも、何の罰ゲームか意味わからんっす。
ークラクションなしでギリギリすり抜けていくクルマ、*☆@▽っ!
ホンマに夜間とか、後ろから来てギリギリの幅でアクセル吹かして通り過ぎるのやめて欲しい。タクシーとか、トラックとかさ、自転車からしたら、まぁまぁ怖いのよ。自転車を運転している私も悪かったかもしれんけど、そこんとこ…おねしゃすっ
ーハイブリッド車の忍者感、っぱねぇっす
自動車とかバイクって、ほら「ブーン」とか音がしてるやん?それがプリウスとかハイブリッド車の無音さは、自転車にとってもびっくりするん。いや、すごく気を使ってくれて、静かに後ろからクラクション鳴らさずに、追い抜きポイントまで待ってくれているんですよね。分かりますけど、存在が分かりにくいので、かるーくでいいので「っファンっ」とか、ちょっと音で存在をPRして欲しいです。
ー追い抜いたにも関わらず、目の前で停車 or 左折って何やねんっ
自転車だって、それなりの速度で走っているんだいっ! 少しは「通り過ぎるのを待つ」とかの心の余裕は無いのかっ!と言いたくなるんですよね。クルマやオートバイに勝てるわけ無い自転車ですもの。少しは優しくして欲しいです。
あとは「狭い路地でハイビーム」とかね、これはドライバーの安全運転を考えると、しゃーないな(仕方がないな)と思うので、上記に比べてアレですが、まぁまぁ『目潰し』食らった感じで、目に光の点が浮いてしまうことがあるんで…少し控えてくれると嬉しいですね。
そんな感じですかね。自転車側としては…
●交通規則の尊守と思いやりライド&ドライブ。
最近のクルマには、歩行者や自転車などが近づくと、サイドミラーでドライバーに信号表示してくれる車両もありますが、やはり最終的にはそれぞれの運転者の視認性と距離感、そしてお互いの速度感を目で確認することになります。
先日、トラックから見た自転車は非常に怖いと言うニュース(コラム?)が公開されていました。
トラックドライバーにとって恐怖の存在。それは「自転車」である (ハーバービジネスオンライン)
これはその通りなんですが、自転車からもトラックは怖いですし、オートバイでもトラックは怖いです。『見てくれない見えてない』ポイントで走行する、もしくは『行けるやろ』の突っ込み走行は非常に危険です。
ちなみに下の写真、4台のオートバイの存在はトラックの運転席からは全く見えないのです。フロントノーズがあるトラックは、日本では滅多に見かけませんが、これはお互いに怖すぎる…。近づかないで欲しいし、近寄っちゃダメですね。

(出典:REDDIT」)
下は乗用車の視点から見た死角範囲です。

(出典:本田技研「Hondaの交通安全」)
これが夜間で無灯火車両となると…お化け屋敷よりタチが悪いことこの上ないですよね。
これからのシーズン、夜にお出かけする際にはライト点灯、そして反射板の装着確認は是非して欲しいですし、ご自身で追加で取り入れられるアイテムを購入するなども大事な交通安全に向けての行動だと思います。
どんなものがあるかと言うと…
1.グローブ
「SHIMANO」の文字が反射板になっています。手信号を送る時にも有効ですね。
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2.アームバンド
こういった移動中だけ取り付けることが出来るものも魅力ですし、非常に有効です。
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他にも色んな商品がありますので、是非ご検討ください。
車輪がついているものに乗っている同士、ヒヤリハットの事前注意、存在アピール、そして回避行動は「どちらが悪い」ではなく、『どうぞ』の気持ちを持って運転したいですね。
いかがだったでしょうか?
今一度、クルマも自転車も、他の乗り物でもお互いに安全で気持ちよく1日を過ごせる様に運転しましょうね。
それでは今日も安全運転でいってらっしゃいっ
