ヴィンテージ級自転車をレストアすることにした

日本も自転車の歴史は古くから残っている。なんでも戦前には200〜300社にも及ぶ、オートバイと自転車の両方を製造している町工場があったという。明治時代には「宮田製銃所」(現 モリタ宮田工業)が国内最古の自転車製造を始めたのが1890年。

 

「フレームに用いるパイプは銃身と同じ方法で鋼の丸棒をくり抜いて作った。部品もタイヤを除けばサドル・スポーク・チェーンにいたるまですべて自家製であった」

今では考えられない製造工程のお話だが、日本もそんな時代があったのだ。

(出典:スチームパンク大百科)

 

 

 

とかく古い歴史は日本だけではなくヨーロッパもすごい。そもそも自転車を開発し商品化し始めたのはドイツ人ドライジーネだと言われている。前輪がやたら大きく、後輪がめっちゃちっさい、ピエロが乗りそうなあの自転車だ。しかし現存している当時のものは博物館で保存されているか、未だに代々伝わる名家の古い納屋の奥で眠って発見されていないかどちらかだ。

 

そんな自転車史で由緒あるドイツから、古い自転車を見つけたからレストアしてみるよという動画が届いていた。紹介するタイミングが遅くはなったが、ぜひ見てもらいたんだ。

 

https://www.youtube.com/watch?v=hpsfbZn0ITI

 

ここで紹介されている自転車は「Hercules Cycle and Motor Company」という1910年から自転車とオートバイの製造を営んでいたイングランドの老舗メーカーだ。残念ながら2003年に倒産したようだが、この自転車が発見されて撮影している方の手によってレストアすることになったようだ。

 

なにからなにまでサビだらけだし、硬質化もしている。サビはなんとか落としたとしても、こんな状態の車両を走行できるまで復活できるのだろうか…?

 

そんな心配を吹き飛ばした映像がこちらだ。

https://www.youtube.com/watch?v=RR99N-wR-_E

 

なんということでしょうっ! およそ100年の年月を超えて、ここに蘇りましたっ

 

スプロケもクランクも、そしてチェーンも全てピッカピカ。代替えが効かないフレームやシートまで全て、当時のものを活かして復刻しました。きっとこのオーナーも喜んだことでしょう。

 

「ものは大事にしなきゃダメよ」と言われているが、このご時世は資本主義社会。消費社会も相まって、おろそかにしすぎな時代でもある。経済としては購入して消費して…が単純にいいのかもしれないが、古いものを大切にすることも経済としては良いことをしていると思う。つまり維持管理するための部品や道具だけでなく、街の景観や人々のモラル、そして社会の成り立ちなどに派生するから、国民性やその国の文化性の礎になることで歴史が生まれ、それを体験したい観光客も増えるんだから。

 

自転車の楽しさや面白さは昔も今も変わらないはずだ。だったらそれを伝えられる「自転車整備のスス芽」でもありたいなと、大きな夢を言っちゃったりすると、広げた風呂敷をどう畳むのか…で困っちゃったりするかもしれないな。気をつけよっと。でもそんな感じなのさよろしくね。

 

 

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